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水氣道稽古の12の原則(7)反復性の原則(2)

 

身体が動くうちに筋力の維持・向上に努め始めましょう!

 

身体が動くうちに筋力を維持・向上させることが、廃用症候群(生活不活発病)の予防になります。

 

 

つまり、生活に不自由を感じていない、あるいは気づけていないか自分がまだ健康だと考えているうちに予防するスタンスこそが大切です。

 

介護保険料を支払っている以上、必要に応じて介護サービスを受ける権利があるのは当然のこととしても、すべての人が介護サービスを受けるようになって当然であるかのような意識が高まり続けることは、本人にとっても社会にとっても決して幸福なことではないはずです。

 

むしろ、高齢者になっても要介護状態にならないようにする「介護予防」という視点がもっと強調されて、具体的な対策が嵩じられなくてはなりません。

 

杉並国際クリニックは、「介護施設との連携もなければ、在宅医療や往診すらしない、地域住民に寄り添わない医療機関である」という批判は甘んじて受け入れています。

 

高円寺南診療所の30年の業績において、そのような体制を構築できなかったことは紛れもない事実だからです。

しかし、その代わり、あるいは、それ以上のものを創出できたとことを自負しています。

それが20年の実績がある「水氣道」です。要介護者の自然増を前提とする治療や介護志向の医療が主流であるならば、あえて主流に組みせず、逆に、予防や抗老化を志向し要介護者を減らしていけるような健康管理の拠点になろうというのが杉並国際クリニックであると宣言したいと思います。

生涯現役、自宅からの独歩通院を目標とする患者さんを支援する医療機関の取り組みがそろそろ正しく評価されても良いのではないか、と私は考えています。

 

廃用症候群にならないためには、いきなり「寝たきり」にならないことが大切だと強調されますが、これはあまり教育的ではないメッセージだと思います。

なぜなら、相当な高齢者で、しかもサルコペニアでフレイルの状態に近づいている人でも、自分は当分の間「寝たきり」にはならない、と勝手に思い込んでいることが多いからです。

 

しかし、寝たきりにならないためには、自分はまだ「寝たきり」にはならないという根拠に乏しい思い込みを捨てなくてはなりません。

「寝たきり」はある日突然に生じることを予め受け止めておく必要があります。

なぜならば「寝たきり」の原因として、病気やケガがありますが、病気やケガは長い人生において、いつ襲い掛かってくるかもしれないからです。

 

要介護者が増加の一途をたどっている最大の理由は、超高齢化社会という背景があるにせよ、それより大切なことがあると思われます。それは、「寝たきり」は、いつでもすぐに襲ってくるものだという厳しい現実から顔を背け、目を反らしてしまいがちだからです。その結果、有効な対策を立てて実行すべきことを先延ばしにしてしまうことになります。

 

いつ陥ってしまうかわからない「寝たきり」状態に対しては、その直接の原因となる病気やケガに気をつけることはいうまででもありうません。

しかし、過度に用心し過ぎて鍛錬を怠ることによって、かえって病気やケガを招いてしまいかねないことにも注意する必要があります。

 

むしろ、仮に病気やケガになって長期入院などで一時的な寝たきり状態になっても、あきらめたり、ラクを考えたりしないで、なるべく身体を動かし続けることができるように、日頃からの訓練を継続して、万一に備えておくという心構えと週間の確立が大切です。
 

高齢者ばかりでなく、40歳くらいの方の中にも、動かないでいる状態や動かなくても済んでしまう生活が続くと、それが悪しき習慣(悪癖)になってしまい身体を動かすのを嫌がる人もいます。

 

前回説明しましたが、ひとは40歳を超えると少しずつ筋肉量が減少していき、高齢者では猶更です。

ですから健康状態に配慮しながら、高齢者においては杖や車いすなどを使用する機会をできるだけ減らし、非高齢者においても座りっぱなしの生活にならないよう、自分で身体を動かすように工夫することは、廃用症候群を防ぐ方法です。

 

ただし、もし本格的な廃用症候群になった場合は、家族や介護スタッフ、医療関係者が協力してリハビリに努めましょう。高齢者の場合、短期間で回復するわけではありませんが、途中でやめるとそのまま「寝たきり」になってしまいます。

 

リハビリのゴールを設定し、焦らずコツコツ反復・継続して行うことが重要です。

もっとも、独歩で外来通院が可能な方であれば、水氣道に継続的・計画的に参加することによって廃用症候群は確実に予防できるばかりでなく、気力や体力を含め生活の質を向上させることが可能です。

 

 

 

廃用症候群の原因
 

特に高齢者では、知らないうちに進行し、気がついた時、あるいはある朝突然に「起きられない」「歩くことができない」などの状況になってしまうことが少なくありません。
 

過度に安静にしたり、あまり身体を動かさなくなったりすると、筋肉がやせおとろえ、関節の動きが悪くなります。そしてこのことが、さらに筋肉や脳神経の活動性を低下させて悪循環をきたし、ますます全身の身体機能や精神機能に悪影響をもたらします。最悪な状態では、「寝たきり」となってしまうばかりではなく、「認知症」をももたらしてしまうことがあります。

 

 

廃用症候群の診断
 

廃用症候群には決まった医学的検査はありません。動くことができない病気になったり、安静にしている時間が長く、普段できていたことができなくなってしまったりした場合には「廃用性筋萎縮」が考えられます。また、動かせていた関節の動ける範囲が狭くなれば「関節拘縮」と考えられます。廃用症候群は医師だけでなく看護師や介護従事者、家族が見つけることもあります。

 

 

廃用症候群の予防
 

廃用症候群は、治療を必要とする疾患によって安静臥床を余儀なくされている状況で、運動をしないこと、寝ていること、日常生活に支障をきたす手足の位置や関節の角度(不良肢位:ふりょうしい)で長時間を過ごすことにより生じます。
 

たとえば、下肢を骨折して、ベッド上での生活が長くなると、骨折した下肢の筋肉が萎縮したり、関節が拘縮してしまったりするだけでなく、起立性低血圧や、静脈血栓症、誤嚥性肺炎や褥瘡を起こしやすくなります。
 

これらの廃用症候群を予防するために、一般的に言われていることは、「できるだけ寝た状態を存続させないように」ということです。そのために座位時間を増やしたり、ベッド上で上肢や下肢を動かす運動を行ったりします。また、精神心理面では「人とのかかわりが薄れると精神機能の低下をきたすので、言葉をよくかけ、面会をよくするようにしましょう。」とアドバイスすることが多いです。

 

 

新型コロナウイルス感染症対策と廃用症候群
 

新型コロナウイルス感染症の感染が再び拡大する可能性がある状況で、毎日ご不安に感じられている方も少なくないと思われます。特に高齢者の方におかれましては感染予防を心掛けながら健康を維持していくことが大切です。
 

ただし、消極的な感染予防を続けていくことには盲点があります。免疫力の温存・強化を図るためには、養生と鍛錬を続ける必要があるからです。とはいえ、天候に関わらず屋外で安心して継続的に実施できる運動は少ないです。季節や天候に関わらず、あるいは感染症のパンデミックにあっても継続可能なエクササイズとしては自宅で行える体操がお勧めです。

 

お勧めではありますが、それを実行できる人ばかりではありません。それは、ある意味では当然のことです。

なぜならば、前述したように人間は社会的動物(アリストテレス)であって、とくに精神心理面では「人とのかかわりが薄れると精神機能の低下をきたす」ことになるからです。

 

通年性・全天候型で、しかも次亜塩素酸を含んだプールの水、50%以上の湿度など、ウイルスの不活化に効果のあるプール環境での「感染は極めて低い」ことは、生涯エクササイズとしての水氣道の大きな強みであり、安全性が確保された上に、養生と鍛錬を反復して継続できる貴重なエクササイズであるともいえるでしょう。

 

ですから水氣道会員に廃用症候群なし、なのです。

 

 

廃用症候群のケア・治療
 

高齢者が一度廃用症候群になると、元の状態まで改善させることは難しくなります。

つまり廃用症候群は治療よりも予防が重要です。心機能の低下や誤嚥性肺炎は普通の病気と同じように投薬を中心に治療を行います。せん妄の時には精神神経系の薬を使用することもあります。

 

可能であればできるだけ早く元の生活に戻すことが大切です。自宅から入院して廃用症候群になった場合は、入院のきっかけとなった病気が治ったら速やかに自宅に戻ると廃用症候群を防ぐことができます。やむを得ず長期臥床が必要であった場合は、早いうちから病気の治療を妨げない範囲でリハビリを行うことも重要です。しかし、後になればなるほど、効果は限られてきます。


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2. Umsetzung der sechs übergreifenden Ziele

 

第2章 6つの包括的な目標の実施

 

2.2 Ein Europa, das für das digitale Zeitalter gerüstet ist

 

第2章2節 デジタル時代に備えた欧州

 

 

Damit dies Europas digitale Dekade wird, werden wir einen Fahrplan mit klar definierten Zielen bis 2030 vorschlagen, der Bereiche wie Konnektivität, digitale Kompetenzen und digitale Dienste der öffentlichen Verwaltungen abdeckt. Die Grundsätze dabei werden klar sein: Recht auf Privatsphäre und Konnektivität, freie Meinungsäußerung und freier Datenfluss sowie Cybersicherheit.

 

欧州のデジタルの10年とするために、接続性、デジタルリテラシー、公共行政におけるデジタルサービスなどの分野を対象に、2030年までの目標を明確に定めたロードマップを提案します。プライバシーと接続性の権利、表現の自由とデータの流れ、サイバーセキュリティなどの原則が明確になります。

 

 

In all diesen Bereichen werden wir Maßnahmen ergreifen, insbesondere in Form von Rechtsvorschriften zu Sicherheit, Haftung, Grundrechten und Datenaspekten im Zusammenhang mit künstlicher Intelligenz und eines Datengesetzes, in dem angemessene Bedingungen für eine bessere Kontrolle sowie Bedingungen für den Datenaustausch für Bürger und Unternehmen festgelegt werden sollen.

 

特に人工知能に関連するセキュリティ、責任、基本的権利、データの側面に関する法制化や、国民や企業のデータ交換のためのより良い管理と条件を適切に定めるデータ法の制定など、これらすべての分野での取り組みを進めていきたいと考えています。

 

 

Nach den gleichen Grundsätzen werden wir eine neue europäische digitale Identität vorschlagen, die die europaweite Erledigung von Aufgaben und Inanspruchnahme von Online-Diensten erleichtern und gewährleisten soll, dass die Menschen die Weitergabe und Nutzung ihrer Daten besser kontrollieren können und sich diesbezüglich keine Sorgen machen müssen.

 

同じ原則を踏襲し、欧州全域で業務の遂行やオンラインサービスの利用を容易にし、人々がデータの転送や利用をより良く管理し、心配する必要がないようにする、新しい欧州のデジタル・アイデンティティを提案していきます。

 

 

Um auch in der digitalen Welt für Fairness zu sorgen, wird die EU weiterhin auf eine internationale Vereinbarung hinarbeiten, die ein faires Steuersystem und auf lange Sicht nachhaltige Einnahmen gewährleistet. Sollte keine derartige Vereinbarung erzielt werden, wird die Kommission in der ersten Jahreshälfte 2021 eine Digitalabgabe vorschlagen. Ebenfalls in der Absicht, faire Rahmenbedingungen für Unternehmen zu gewährleisten, wird die Kommission einen Rechtsakt zur Gewährleistung fairer Wettbewerbsbedingungen bei Subventionen aus Drittstaaten vorschlagen.

 

デジタルの世界における公平性を確保するために、EUは、長期的に公平な税制と持続可能な収入を確保する国際的な合意に向けて取り組みを続けていきます。そのような合意が得られない場合、欧州委員会は2021年前半にデジタル賦課金を提案することになります。また、公正な事業環境を確保する観点から、欧州委員会は、第三国からの補助金に関して公正な競争を確保するための法案を提案します。

 

 

Auch wird die Kommission ihre derzeitige Überarbeitung der Wettbewerbsvorschriften fortsetzen, damit diese den sich wandelnden Marktbedingungen, auch der immer schnelleren Digitalisierung der Wirtschaft, gerecht werden. Ferner werden wir unsere neue Industriestrategie für Europa aktualisieren, um den Folgen der COVID-19-Pandemie, der globalen Wettbewerbssituation und der Beschleunigung des doppelten ökologischen und digitalen Wandels Rechnung zu tragen.

 

欧州委員会はまた、経済の急速なデジタル化の進展を含む市場環境の変化に競争規則が適応しているかどうかを確認するため、継続的な競争規則の見直しを継続します。また、COVID19のパンデミックの影響、世界的な競争状況、環境とデジタルの二重の変化の加速を考慮に入れて、欧州の新しい産業戦略を更新します。

 

 

Um menschenwürdige, transparente und vorhersehbare Arbeitsbedingungen zu gewährleisten, werden wir einen Legislativvorschlag zur Verbesserung der Arbeitsbedingungen für Menschen, die Dienstleistungen über Plattformen erbringen, vorschlagen, der für faire Arbeitsbedingungen und einen angemessenen Sozialschutz sorgen soll.

 

ディーセントで透明性があり、予測可能な労働条件を確保するために、プラットフォームを通じてサービスを提供する人々の労働条件を改善し、公正な労働条件と十分な社会的保護を確保するための立法案を提案します。

 

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昨年の3月にウィーンで開催された第1回の線維筋痛症の国際学会に参加してきましたが、残念なことに日本人医師は私一人でした。第2回の今年は、Covid-19パンデミックのため延期に加えてバーチャルでの開催となりました。

 

招待演者の他に、一般演者の口演サマリーが添付されていました。その最初の演題は、線維筋痛症患者では、ちょうど起立性調節障害(起立性低血圧症)に類似した血行動態が記録されているようです。

 

ちなみに、起立性調節障害とは、思春期前後に発症し易い中枢性自律神経機能不全症、遺伝素因と思春期特有の自律神経変調に加えて、心理社会的因子(親子関係、学校のトラブルなど)が関与して増悪する心身症です。この発表は、線維筋痛症が循環器心身症としての特徴を有することを示唆するものであるといえるでしょう。起立時の循環調節障害による脳や全身臓器への血流不全から、立ちくらみ、倦怠感、失神、頭痛、動悸などを起こします。

 

起立性調節障害の診断のためには起立血圧試験(シェロング試験)が用いられますが、この報告で用いられた手法も、これに準じるものです。

 

 

O-01 BLUNTED CARDIOVASCULAR RESPONSES TO ORTHOSTATIC AND CLINOSTATIC POSTURE CHANGES IN FIBROMYALGIA: FURTHER EVIDENCE OF A UTONOMIC ABNORMALITIES IN THE DISORDER Ana M. Contreras-Merino1 , Dmitry M. Davydov2 , Gustavo A. Reyes del Paso1 1 Department of Psychology, Faculty of Humanities and Education Sciences, University of Jaen, Spain; 2 Laboratory of Neuroimmunopathology, Institute of General Pathology and Pathophysiology, Russian Academy of Sciences, Russia.

 

Background. Fibromyalgia is associated with autonomic nervous system abnormalities. At the cardiovascular level, some studies have found reduced heart rate reactivity to psychological and physical stressors, including tilt maneuvers.

Objectives. To evaluate the temporal dynamics of short-term beat-to-beat cardiovascular responses to orthostatic and clinostatic postural changes in fibromyalgia patients.

Methods. Heart rate, systolic and diastolic blood pressure, and total peripheral resistance were derived using electrocardiography, impedance cardiography, and continuous beat-to-beat blood pressure recordings in 47 fibromyalgia patients and 37 healthy controls. The procedure included: (1) a 5-minute baseline in a sitting position; (2) 1 minute standing (first orthostatic phase); (3) 5 minutes lying down (clinostatic phase); (4) 5 minutes standing (second orthostatic phase). Differential second-by-second scores (with respect to baseline means) were obtained from the 30 first seconds of each phase.
Results. Interactions Group x Seconds indicated reduced increases in heart rate and cardiac output during the standing phases and reduced decreases in heart rate during the lying phases in fibromyalgia patients in comparison with healthy participants. Averaged diastolic arterial pressure was greater during standing, and systolic arterial pressure and peripheral total resistance were greater during lying in fibromyalgia than controls, while mean arterial pressure was greater both during standing and lying in fibromyalgia in comparison with healthy individuals.

Conclusions. Further evidence of blunted autonomic responses to physical stressors was observed, supporting the existence of autonomic dysregulations in fibromyalgia. The inclusion of continuous measures may provide information about the time dynamics and delayed adaptation periods in this disorder.

 

O-01 線維筋痛症における胸部および臨床状態の変化に対する鈍化した心血管系の反応:この障害における生理的緊張状態が異常となるさらなる証拠

 

飯嶋註:

原文ではutonomic という語が用いられていますがeutonomic(正常緊張状態の)に相当するものであろうと推測します。

 

 

Ana M. Contreras-Merino1 , Dmitry M. Davydov2 , Gustavo A. Reyes del Paso1 1 Department of Psychic Faculty of Humanities and Education Sciences University Jaen; 2 Laboratory of Neuroimmununathology Academy Academy Academy General Pathology and Pathophysiology. Reyes del Paso1 1 スペイン、ハエン大学人文・教育科学部心理学科、2 ロシア科学アカデミー総合病理・病態生理学研究所神経免疫病理学研究室。

 

背景。

線維筋痛症は自律神経系の異常と関連している。心血管レベルでは、いくつかの研究では、傾斜操作を含む心理的・物理的ストレス要因に対する心拍数反応性の低下が認められている。

 

目的。

線維筋痛症患者における起立姿勢および傾斜回転的姿勢の変化に対する短期的な心血管反応の時間的動態を評価する。
方法。線維筋痛症患者47名と健常対照者37名を対象に、心拍数、収縮期血圧、拡張期血圧、総末梢抵抗を心電図、インピーダンス心電図、連続拍間血圧記録を用いて算出した。

 

手順は以下の通りであった。(1)座位で5分間のベースライン、(2)1分間の起立(第1起立期)、(3)5分間の横臥(傾斜回転期)、(4)5分間の起立(第2起立期)。各相の最初の30秒から1秒ごとのスコアの差(ベースラインの平均値に対する)が得られた。

 

結果。

相互作用群対Secondsは、健常者と比較して線維筋痛症患者において、立位相の間の心拍数および心拍出量の増加が減少し、臥位相での心拍数の減少率が低下したことを示した。線維筋痛症患者では対照群に比べて横臥時に起立時と比べて平均拡張期動脈圧、収縮期動脈圧と末梢抵抗は高く、線維筋痛症患者では健常者と比較して起立時と横臥時の両方で平均動脈圧が高かった。

 

結論。

身体的ストレス因子に対する自律神経反応の鈍化のさらなる証拠が観察され、線維筋痛症における自律神経失調症の存在を支持した。連続的な測定法を含めることで、この障害における時間的ダイナミクスと適応期間の遅延についての情報が得られるかもしれない。

 

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РОССИЙСКИЙ СОВЕТ ПО МЕЖДУНАРОДНЫМ ДЕЛАМ

 

ロシア外交評議会

 


Иван Тимофеев:

 

イワン・ティモフェエフ

 

 

Опять тройка. Угрозы для России: из прошлого в будущее

 

新たに3つ。ロシアへの脅威:過去から未来へ

 

 

Вторая точка — около 2030 г., когда будут перезапущены процессы глобализации. Новому поколению лидеров потребуется 5–10 лет, чтобы начать там, где был допущен сбой в конце первого десятилетия нашего столетия. Это будет другая глобализация. Если сегодня она является праволиберальной, базируется в первую очередь на интернационализации финансовых потоков, то новый этап глобализации будет леволиберальным и будет основываться на интернационализации социальных процессах в большей степени, чем на экономических. Плюс — давление глобальных проблем к этому времени будет очень сильным, на порядок сильнее, чем это было в начале столетия (ресурсные дефициты, изменение климата, миграционные потоки, пандемии).

 

第二のポイントは、グローバル化プロセスが再開される2030年頃である。新世代のリーダーたちが、今世紀最初の10年の終わりに失敗したところからスタートするには、5~10年はかかるであろう。またグローバル化が進むだろう。今日のグローバリゼーションが、主に金融の流れの国際化をベースにした右派的なものだとすれば、グローバル化の新たなステージは左派的なものになり、経済的なプロセスよりも社会的なプロセスの国際化をベースにしたものになるだろう。さらに、この時期までには、世界的な問題の圧力は非常に強くなり、今世紀の初めに比べて桁違いに強くなるであろう(資源不足、気候変動、移民の流れ、パンデミック)。

 

 

Что означает эта принципиально иная глобализация для России? У нас есть от пяти до десяти лет, чтобы подготовиться к новому витку глобальных процессов и к новому этапу развития международных отношений. Что значит — подготовиться? Если посмотреть на набор инструментов, которыми Россия сегодня обладает, этот набор существен, но весьма ограничен. Россия — ядерная сверхдержава, но роль ядерного фактора на уровне отношений великих держав неизбежно будет меняться после окончательного разрушения двустороннего российско-американского контроля над ядерными вооружениями. Его уже не возродить на сколько-нибудь продолжительное время, даже если удастся продлить СНВ-3. Возможности проецирования военной силы — безусловный актив России, и все в этом наглядно убедились в Сирии. По всей видимости, этот фактор также будет девальвироваться. Это заметно даже в той же Сирии. Сейчас юбилей — 5 лет российского вмешательства, за это время минимум 3 раза российское руководство говорило о том, что операция в Сирии близка к завершению, но победа как линия горизонта ускользает от нас по мере приближения к ней.

 

根本的に違うグローバル化がロシアにとって何を意味するのか?私たちには5年から10年の猶予があり、グローバルプロセスの新たなラウンドと国際関係の発展の新たなステージに向けて準備を進めている。準備するとはどういうことか?今のロシアが持っている楽器のセットを見てみると、このセットは必須であるが、非常に限られたものになっている。ロシアは核超大国だが、大国関係レベルでの核要因の役割は、ロシアとアメリカの二国間核軍備管理が最終的に破壊された後、必然的に変化する。START-3が延長できたとしても、しばらくは生まれ変わらないであろう。軍事力を投影できる可能性はロシアの紛れもない財産であり、シリアでは誰もがそれをはっきりと見ている。どうやらこの要因でも切り下げられるらしい。これはシリアでも顕著である。今は記念日である - ロシアの介入の5年、この時間の間に、ロシアの指導者は少なくとも3回、シリアでの操作が完了に近いと述べているが、地平線としての勝利は、我々はそれに近づくにつれて、私たちから離れて滑り落ちている。

 

 

Россия — участник многих международных организаций, имеет особый статус постоянного члена СБ ООН с правом вето. Но международная жизнь сейчас часто развивается в обход СБ ООН. Россия несет за это определенную ответственность — никто так часто не применяет право вето в СБ ООН, как Россия, а каждое использование права вето — удар по легитимности СБ ООН. Роль ООН и СБ ООН будут постепенно девальвироваться с соответствующими последствиями для возможности нашей дипломатии. Другие организации, которые Россия создавала (ШОС, БРИКС), — все они имеют проблемы развития, ни одна из них пока не превратилась в полноценную международную организацию.

 

ロシアは多くの国際機関に加盟しており、国連安全保障理事会の常任理事国として拒否権を持つ特別な地位にある。しかし、国際生活は今、国連安保理を中心に発展することが多い。ロシアはそのために一定の責任を負っている--ロシアほど頻繁に国連安保理に拒否権を行使する者はおらず、すべての拒否権は国連安保理の正当性に打撃を与えている。国連と国連安全保障理事会の役割は、我々の外交能力に対応する意味合いを持ちながら、徐々に低下していくだろう。ロシアが作った他の組織(SCO、BRICS)はいずれも開発問題を抱えており、いずれもまだ本格的な国際組織にはなっていない。

 

 

Россия имеет такой рычаг, как важное положение на целом ряде мировых рынков, но это, к сожалению, за редким исключением не те рынки, которые будут определять будущее мировой экономики. Газовая и нефтяная дипломатия уходит, но если говорить о финансовой дипломатии, о дипломатии технологий и международных технологических цепочек, то здесь позиции России не так сильны.

 

ロシアは多くの世界市場で重要な地位を占めているが、残念ながらこれらは世界経済の将来を形作る市場ではなく、稀に例外もある。ガス・石油外交は去りつつあるが、金融外交、技術外交、国際技術チェーンの話になると、ロシアの立場はそれほど強くない。

 

 

Вообще говоря, внешнеполитические инструменты можно представить в качестве треугольника. Один угол — военно-политические инструменты внешней политики, второй — экономические и технологические инструменты, третьи — социально-гуманитарные. В идеале треугольник должен быть равносторонним, чтобы набор инструментов внешней политики был сбалансирован. У нас существует большой перекос в сторону военно-политических инструментов, что объясняется многими историческими, геополитическими и иными причинами. Это не следствие каких-либо ошибок или неправильного понимания российских интересов, но с этим перекосом двигаться дальше будет всё труднее. Меняются международные валюты власти, валюты влияния. Нам повезло, что процессы глобализации сильно замедлились и даже на каких-то направлениях обратились вспять. Если исходить из того, что они продолжатся, у России есть время подготовиться. Не только у неё, но и у любой страны, которая хочет быть активным участником международной системы. Задача балансировки внешнеполитического инструментария — она из важнейших задач нового поколения экспертов, дипломатов, практиков.

 

一般的に、外交政策の手段は三角形として提示することができる。一つのコーナーは軍事的・政治的な外交手段、二つ目は経済的・技術的な手段、三つ目は社会的・人道的な手段である。理想的には、三角形が正三角形であることが、外交政策手段のセットがバランスをとることができるようにすべきである。私たちは、軍事的、政治的な道具に大きな偏りがあり、それは歴史的、地政学的、その他多くの理由によって説明されている。これは、ロシアの利益を勘違いしたり、誤解したりした結果ではないが、このような偏りがあると前に進むことはますます難しくなるだろう。国際的な力の通貨、影響力の通貨が変化している。グローバル化のプロセスが大きく減速し、一部の地域では逆転してしまったことも幸いしている。彼らが続けると仮定すると、ロシアは準備する時間を持っている。持っているだけでなく、国際システムに積極的に参加したい国はどこでもよい。外交政策の手段のバランスをとることは、新世代の専門家、外交官、実務家にとって最も重要な仕事の一つである。

 

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昨年の3月にウィーンで開催された第1回の線維筋痛症の国際学会に参加してきましたが、残念なことに日本人医師は私一人でした。第2回の今年は、Covid-19パンデミックのため延期に加えてバーチャルでの開催となりました。

 

この演題でも、線維筋痛症に対するオピオイド治療の可能性について述べています。吸煙、吸入、または舌下のいずれかで使用される医療用大麻抽出物が多くの機能的、精神的、および痛みのパラメータに印象的な効果を示してきたと解説されていますが、具体的な記述ではないため、サマリーとしてのみの医学的価値は限定的であると考えます。

 

 

 

Is there Room for Cannabis Treatment in Rheumatic Conditions

Howard Amital
Sheba Medical Center, Israel

 

 

Show Summary

 

Howard Amital MD MHA
Department of Medicine ‘B’, Zabludowicz Center for Autoimmune Diseases, Sheba Medical Center, Tel-Hashomer, Ramat-Gan, Israel
During the last century, the history of cannabis has been rewritten several times; the once commonly used natural remedy had been criminalized, faded into oblivion, resurrected and undergone a recent interesting process of medicalization.
In several countries, Health ministries legislated paths for legal permits for the use of cannabis to many patients, primarily to patients suffering from continuous and troublesome pain.
Recent retrospective analyses had marked an impressive effect of cannabis extracts used either by smoking, inhalation or sublingually on many functional, mental and pain parameters. These interesting results are even more challenging given the borderline outcomes of the current medical agents that had been approved by the FDA and EMEA. Of course the need for properly designed prospective studies are in need; it seems that such studies are pending and will contribute to the harnessing of cannabis for medical use.

 

リウマチの状態で大麻治療のための余地はあるか?

ハワード・アミタール
イスラエル、シェバ医療センター

 

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ハワード・アミタル MD MHA
イスラエル ラマトガン市 テルハショマー
シェバ医療センター自己免疫疾患センターB内科

 

前世紀の間に、大麻の歴史は何度も書き換えられてきた。かつて一般的に使用されていた自然療法は、犯罪化され、忘却の彼方へと消えていき、復活し、医療化という最近の興味深いプロセスを経てきた。

 

いくつかの国の保健省は、主に継続的で厄介な痛みに苦しんでいる患者に、多くの患者に大麻の使用のための法的な許可のための道を立法化した。

 

最近の後ろ向き分析では、吸煙、吸入、または舌下のいずれかで使用される大麻抽出物が多くの機能的、精神的、および痛みのパラメータに印象的な効果を示してきた。これらの興味深い結果は、FDAとEMEAによって承認されている現在の医療用医薬品の境界域の結果を考えると、いっそう困難なものである。もちろん、適切にデザインされた前向きな研究の必要性がある;それはそのような研究が保留されていると思われるし、医療用大麻の利用に貢献する。

 

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中方愿为巴西卫生监管机构派团来华提供必要便利


中国は、ブラジルの保健当局が中国に代表団を送るために必要な施設を提供することを喜んでいる
  

 

在回答有关巴西将派团来华考察新冠疫苗研发的提问时,汪文斌说,疫苗研发对新冠疫情防控至关重要。中国新冠疫苗自主研发处于世界领先地位,我们正同包括巴西在内的多个国家开展合作,各国均对此予以高度评价。“中方愿按照国内相关法律法规和国际惯例,为巴西卫生监管机构派团来华提供必要便利。”
 

ブラジルが中国に代表団を派遣して新型コロナウイルスワクチンの研究開発を研究していることについての質問に対し、王文斌氏は、新型コロナウイルスの流行の予防と制御にはワクチンの研究開発が極めて重要であると述べた。 中国が独自に研究開発した新型コロナウイルスワクチンは世界をリードしており、ブラジルをはじめとする多くの国と協力しており、各国から高い評価を得ている。 「中国は、ブラジルの保健規制当局が関連する国内法や規制、国際的な慣行に従って、中国にミッションを派遣するために必要な便宜を提供することに喜んでいる。」
  

 

希望美方切实尊重市场经济和公平竞争原则

 

米国側には、市場経済と公正な競争の原則を真摯に尊重することを望む
  

 

在回应美商务部决定暂不执行TikTok禁令时,汪文斌表示,中方已多次阐明在这一问题上的原则立场,也注意到有关法官表示美国政府自己对TikTok应用对国家安全造成威胁的描述都是假设的,美国政府的有关行动超出了《国际紧急经济权力法》对政府的授权。
  

王文斌氏は、米商務省がTikTok禁止の停止を決定したことに対し、中国はこの問題について原則的な立場を繰り返し表明しているとし、問題の裁判官は、TikTok申請によって国家安全保障にもたらされる脅威に関する米政府自身の記述が仮説的なものであり、米政府の行動は国際緊急経済大国法(IEEPA)に基づいて政府に与えられた権限を超えていると述べたと指摘した。
  

 

他说,中方一贯反对美国泛化国家安全概念、滥用国家力量、无理打压外国企业的做法。希望美方切实尊重市场经济和公平竞争原则,遵守国际经贸规则,为各国企业在美投资经营提供开放、公平、公正、非歧视的营商环境。
  

同氏は、中国は国家安全保障の概念を一般化し、国家権力を乱用し、外国企業を不当に弾圧するという米国のやり方に常に反対してきたと述べた。 米国側が市場経済と公正な競争の原則を真摯に尊重し、国際的な経済貿易ルールを遵守し、すべての国の企業が米国に投資し、事業を展開するために、開放的で公正、公正、無差別のビジネス環境を提供することが期待されると述べた。
  

 

敦促美方恪守一个中国原则

 

米国に一つの中国主義の遵守を要請
  

 

针对美国务卿蓬佩奥12日接受采访时称“台湾不是中国的一部分”,汪文斌表示,世界上只有一个中国,台湾是中国领土不可分割的一部分,中华人民共和国政府是代表中国的唯一合法政府。“这是一个客观事实,也是国际关系基本准则。”
 

12日のインタビューでマイク・ポンペオ米国務長官が「台湾は中国の一部ではない」と発言したことに対し、王文斌氏は「世界には中国は一つしかなく、台湾は中国の領土と切り離せないものであり、中華人民共和国政府は中国を代表する唯一の正当な政府である」と述べ、「台湾は中国の一部ではない」と述べた。 「これは客観的な事実であり、国際関係の基本的な指針である」
  

 

他说,一个中国原则是中美关系的政治基础。1979年发表的中美建交公报明确指出,美国承认中华人民共和国政府是中国的唯一合法政府。在此基础上,中美两国相互承认并建立外交关系。在此范围内,美国人民将同台湾人民保持文化、商务和其他非官方关系。
  

1979年に発行された中米国交樹立に関するコミュニケは、米国が中華人民共和国政府を中国の唯一の正当な政府と認めていることを明記している。これに基づき、中国と米国はお互いを認め合い、国交を結んでいる。その中で、台湾の人々との文化的、商業的、その他の非公式な関係を維持していくことになる。
  

 

“蓬佩奥出于一己政治私利、置中美两国人民根本利益于不顾,颠倒黑白、编造谎言,目的是误导舆论、扰乱视听,进一步破坏中美关系、损害台海和平稳定。他的险恶居心早已大白于天下。”汪文斌说。
  

「ポンペオ氏は利己的な政治的利益から、中米人民の基本的な利益を無視して、善悪を曲解し、嘘を捏造して、世論を惑わせ、国民の耳と目を乱し、中米関係をさらに弱体化させ、台湾海峡の平和と安定を危うくしている。彼の邪悪な意図はすでに世間に知られている。」と汪文斌は言った。
  

 

“我们正告蓬佩奥之流,任何损害中国核心利益、干涉中国内政的行径都会遭到中方坚决回击,也阻挡不了中国统一的历史潮流。”汪文斌说,中方敦促美方恪守一个中国原则和中美三个联合公报规定,停止任何形式的美台官方接触和军事联系,停止任何损害台海和平稳定和中美关系的言行,不要在错误和危险的道路上越走越远。
 

「中国の核心的利益を害し、中国の内政に干渉するような行為は、中国側からの毅然とした反撃を受け、中国の再統一という歴史的な流れを止めることはできないとポンペオ氏のカレントに伝えている。」汪文斌氏によると、中国は米国側に対し、「一つの中国」の原則と3つの米中共同コミュニケの規定を遵守し、いかなる形式であれ米台公式接触と軍事関係を停止し、台湾海峡と中米関係の平和と安定を害する言動を停止し、ますます誤った危険な道をたどるようなことは控えるよう求めているという。

 

前回はこちら

 

昨年の3月にウィーンで開催された第1回の線維筋痛症の国際学会に参加してきましたが、残念なことに日本人医師は私一人でした。第2回の今年は、Covid-19パンデミックのため延期に加えてバーチャルでの開催となりました。

 

この演題では、線維筋痛症に対するオピオイド治療の可能性について述べています。たしかに、線維筋痛症に対する特異的な治療法はありません。

しかも、線維筋痛症に対する様々な病因性仮説の中で、エンドカンナビノイド系とオピオイド系の変質が重要な役割を果たしている線維筋痛症に対する強力なオピオイドによる治療は、効果がないだけでなく、例えば疼痛過敏症候群のような多くの有害事象が発生するため、大多数の症例で失敗に終わることが証明されています。

 

線維筋痛症に対する強力なオピオイドによる治療は、効果がないだけでなく、例えば疼痛過敏症候群のような多くの有害事象が発生するため、大多数の症例で失敗に終わることが証明されています。

 

ただし、その一方で、カンナビス・サティバの線維筋痛症に対する効果については、有効成分(テトラヒドロカンナビノールとカンナビジオール)の濃度や投与方法によっては、慢性疼痛、睡眠、硬直、胃腸障害、一般的な健康への効果があることが実証されているということを発表しています。

 

 


Opioids (including opioid antagonists) and Cannabinoids for Fibromyalgia and Chronic Pain – Is there any role?

 

Jacob Ablin
Tel-Aviv Sourasky Medical Center, Israel

 

 

Show Summary

 

1Laura Bazzichi, 1Arianna Consensi, 1Camillo Giacomelli, 2Piercarlo Sarzi Puttini
1U.O. of Rheumatology, Pisa A.O.U.P, Pisa, Italy
2U.O. of Rheumatology, L. Sacco University Hospital, Milan, Italy
Fibromyalgia is a syndrome characterized by widespread pain, fatigue, sleep disturbances and a constellation of dysfunctional symptoms, which lead to poor quality of life and negative consequences for patients’ family and work life. People affected by fibromyalgia have no specific changes in blood and instrumental tests and there is no specific therapy for the disease. Patients easily develop adverse effects to drug therapies, hardly withstand physical therapies and even psychological therapies are not always readily available and specific.
Fibromyalgia syndrome appears to be a chronic disturbance characterized by central sensitization, whose typical clinical manifestations are hyperalgesia and allodynia, also associated with chronic peripheral stimuli. Among the various etiopathogenetic hypotheses formulated for fibromyalgia, alterations of the endocannabinoid and opioid systems probably play an important role. Both of these systems are activated primarily in conditions of cellular stress and in response to pain; they are interactive and changes in one of the two systems induce negative or positive feedback mechanisms in the other. Indeed, there is growing evidence on the positive effects of Cannabis Sativa for fibromyalgia, with effects on chronic pain, sleep, rigidity, gastrointestinal disorders and general well-being depending on different concentrations of its active ingredients (tetrahydrocannabinol and cannabidiol) and on the way of administration. On the contrary, treatment with strong opioids in fibromyalgia has proven to be a failure in the majority of cases, because of not only ineffectiveness, but also many adverse events, as for example the hyperalgic syndrome. Therefore, the use of opioids antagonists such as naltrexone may be promising. If used at low doses (1 to 5 mg), naltrexone has a neuroprotective effect, since it acts as a glial modulator, inhibiting microglial activation. Furthermore, it elicits the so-called rebound effect of the opioids, since a transitory block of the opioid receptor increases opioid endogenous production.

 

 

線維筋痛症と慢性疼痛に対するオピオイド(オピオイド拮抗薬を含む)とカンナビノイド-役割はあるのか?

 

ジェイコブ・アブリン

 

テルアビブ・スラスキー医療センター、イスラエル

 

 

1Laura Bazzichi、1Arianna Consensi、1Camillo Giacomelli、2Piercarlo Sarzi Puttini

 

1イタリア、ピサA.O.U.P.リウマチ科
2イタリア、ミラノ、L.サッコ大学病院リウマチ科

 

 


線維筋痛症は、広範囲に及ぶ痛み、疲労、睡眠障害、機能不全症状が特徴的な症候群であり、患者の家族や職場生活に悪影響を及ぼし、生活の質を低下させる。線維筋痛症に罹患した人は、血液検査や器質検査で特異的な変化がなく、この病気に対する特異的な治療法はない。患者は容易に薬物療法への副作用を開発し、物理療法にはほとんど耐えられず、心理療法であっても、常に容易に利用可能で具体的なものではない。

 

線維筋痛症症候群は、その典型的な臨床症状は、また、慢性的な末梢刺激に関連付けられている痛覚過敏とアロディニアという中枢感作によって特徴づけられる慢性的な障害であるように見える。

 

線維筋痛症に対する様々な病因性仮説の中で、エンドカンナビノイド系とオピオイド系の変質が重要な役割を果たしていると考えられる。これらのシステムはともに、主に細胞ストレスや痛みに反応して活性化される;それらは相互に作用しており、2つのシステムの一方の変化が他方のシステムに負または正のフィードバック機構を誘導する。

 

実際、カンナビス・サティバの線維筋痛症に対する効果については、有効成分(テトラヒドロカンナビノールとカンナビジオール)の濃度や投与方法によっては、慢性疼痛、睡眠、硬直、胃腸障害、一般的な健康への効果があることが実証されている。

 

逆に、線維筋痛症に対する強力なオピオイドによる治療は、効果がないだけでなく、例えば疼痛過敏症候群のような多くの有害事象が発生するため、大多数の症例で失敗に終わることが証明されている。

したがって、ナルトレキソンのようなオピオイド拮抗薬の使用は有望かもしれない。低用量(1~5mg)で使用される場合、ナルトレキソンはグリア神経細胞モジュレーターとして作用し、ミクログリアの活性化を阻害するため、神経保護効果がある。

さらに、オピオイド受容体の一過性のブロックがオピオイドの内因性産生を増加させるため、いわゆるオピオイドのリバウンド効果を誘発する。

 


1)Sarzi-Puttini P et al :Medical cannabis and cannabinoids in rheumatology: where are we now?.Expert Rev Clin Immunol. 2019 Oct; 15(10):1019-1032

 

2)Arnold LM et al. AAPT Diagnostic Criteria for Fibromyalgia.J Pain. 2019 Jun;20(6):611-628. Review.

 

3)Ngian GS et Al.The use of opioids in fibromyalgia. Int J Rheum Dis. 2011 Feb;14(1):6-11. Review.

 

4)Patten DK et Al: The Safety and Efficacy of Low-Dose Naltrexone in the Management of Chronic Pain and Inflammation in Multiple Sclerosis, Fibromyalgia, Crohn’s Disease, and Other Chronic Pain Disorders. Pharmacotherapy. 2018 Mar;38(3):382-389.

 

 

16:25-16:45
Is there Room for Cannabis Treatment in Rheumatic Conditions

 

Howard Amital
Sheba Medical Center, Israel

 

Show Summary

 

Howard Amital MD MHA
Department of Medicine ‘B’, Zabludowicz Center for Autoimmune Diseases, Sheba Medical Center, Tel-Hashomer, Ramat-Gan, Israel
During the last century, the history of cannabis has been rewritten several times; the once commonly used natural remedy had been criminalized, faded into oblivion, resurrected and undergone a recent interesting process of medicalization.
In several countries, Health ministries legislated paths for legal permits for the use of cannabis to many patients, primarily to patients suffering from continuous and troublesome pain.
Recent retrospective analyses had marked an impressive effect of cannabis extracts used either by smoking, inhalation or sublingually on many functional, mental and pain parameters. These interesting results are even more challenging given the borderline outcomes of the current medical agents that had been approved by the FDA and EMEA. Of course the need for properly designed prospective studies are in need; it seems that such studies are pending and will contribute to the harnessing of cannabis for medical use.

 

 

リウマチの状態で大麻治療のための余地はありますか?

ハワード・アミタール

イスラエル、シェバ医療センター

概要を表示する

ハワードAmital MD MHA

イスラエル ラマトガン市 テルハショマー シェバ医療センター自己免疫疾患センターB内科

 

 

前世紀の間に、大麻の歴史は何度も書き換えられてきた。かつて一般的に使用されていた自然療法は、犯罪化され、忘却の彼方へと消えていき、復活し、医療化という最近の興味深いプロセスを経てきた。

 

いくつかの国では、保健省は、主に継続的で厄介な痛みに苦しんでいる患者に、多くの患者に大麻の使用のための法的な許可のための道を立法化した。

 

最近のレトロスペクティブな分析では、喫煙、吸入、または亜言語のいずれかで使用される大麻抽出物の印象的な効果をマークしていた多くの機能的、精神的、および痛みのパラメータに。これらの興味深い結果は、FDAとEMEAによって承認されている現在の医療用医薬品のボーダーラインの結果を考えると、さらに困難なものである。

もちろん、適切に設計された前向きな研究の必要性がある;それはそのような研究が保留されていると思われるし、医療用大麻のハーネスに貢献します。

 

クリスマスといえばキリスト教、耶蘇教とはイエズス会が、江戸時代よりも前の織豊時代(安土桃山時代)に日本へもたらした宗教行事です。カトリックのミッションはポルトガルからやってきたのですが、その割に、私たちは現在のポルトガルのクリスマスを知らないのではないのでしょうか。

 

今日は、ポルトガルの首都、リスボンのクリスマス2020の記事をご紹介します。

 

 

FESTAS E FERIADOS

祭りと祝日

 

de Gabriel Lorenzi
ガブリエル・ロレンツィ 記

 

Natal em Lisboa
リスボンのクリスマス

 

 

Saiba como é o Natal em Lisboa e como os portugueses o celebram por lá, com dicas de onde passar essa data e quais são os lugares tradicionais para ir. Confira:

 

リスボンのクリスマスとはどのようなものか、ポルトガル人はどのようにクリスマスを祝うのか、どこで過ごすのがいいのか、伝統的な場所はどこか、などのヒントを得ながら学んでいきましょう。チェックしてみてください。

 

 

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Véspera de Natal em Lisboa

 

リスボンのクリスマスイブ

 

 

Portugal tem uma grande tradição de comemorar o Natal, e suas cidades costumam ficar bem enfeitadas nessa data, principalmente nos principais pontos turísticos. Um mês antes do Natal, Lisboa começa a ganhar decorações natalinas em suas ruas e estabelecimentos. A cidade, que já encanta por si só, fica cheia de luzinhas de Natal, que a tornam ainda mais charmosa e encantadora.

 

ポルトガルにはクリスマスを祝う大きな伝統があり、その都市は、特に主要な観光地では、通常、その日によく装飾されています。クリスマスの1ヶ月前になると、リスボンの街や施設ではクリスマスの飾り付けが始まります。すでにそれだけで魅了されているこの街には、小さなクリスマスのイルミネーションが溢れていて、さらに魅力的で魅力的な街になっています。

 

 

Celebração do Natal nas casas portuguesas

 

ポルトガルの家庭クリスマスのお祝い

 

 

Na véspera de Natal, o costume é se reunir com os familiares e amigos em casa, comendo o tradicional bacalhau com batatas e couve, experimentando as diversas sobremesas e doces típicos, e conversando bastante. As reuniões familiares duram bastante, então muita gente come por volta das 21h-22h.

 

クリスマスイブには、家に家族や友人が集まり、伝統的なタラコにジャガイモやキャベツを添えて食べ、様々なデザートや代表的なスイーツを試し、たくさんおしゃべりをする習慣があります。家族団欒の時間が長いので、21時~22時頃に食事をする人が多いです。

 

 

As ruas de Lisboa, principalmente as mais centrais e turísticas, são iluminadas logo a partir do fim de novembro, para criar um clima de festa em toda a cidade. A Árvore de Natal de Lisboa costuma ser inaugurada nesta época também, na Praça do Comércio, tendo 30 metros de altura e mais de 86 mil lâmpadas. Normalmente o prefeito da cidade faz um anúncio sobre a programação natalina e de ano-novo, dando início às festividades.

 

リスボンの街の中心部や観光地を中心に、11月の終わり頃から通りがライトアップされ、街全体がパーティーの雰囲気に包まれます。リスボンのクリスマスツリーは、高さ30メートル、86,000個以上のライトが設置されているコメルシオ広場でも、この時期に開園します。通常、市長がクリスマスやお正月のプログラムを発表して、お祭り騒ぎを始めるのが一般的ですが、今回は、市長がクリスマスやお正月のプログラムを発表して、お祭り騒ぎを始めます。

 

 

 

Natal Wonderland em Lisboa
リスボンの不思議の国のクリスマス

 

No Parque Eduardo VII, no fim do ano, costuma acontecer o Mercado de Natal Wonderland, que é totalmente gratuito. Trata-se de um lugar encantador para toda a família, cheio de diversão para as crianças e muitas atrações, como carrossel e brinquedos. Como é uma feira, há muitos postos com artesanatos típicos, comidinhas de Natal e postos de doces. E, claro, a Aldeia de Natal, que é um recinto para os mais pequenos visitarem o Papai Noel. As crianças adoram falar com ele e pedir os presentes de Natal.

 

年末には、ワンダーランド・クリスマスマーケットは、通常、完全に無料のエドゥワルド七世公園で開催されています。子供の楽しみがいっぱいで、メリーゴーランドやおもちゃなどの催しも多く、家族みんなで楽しめる魅力的な場所です。フェアということもあり、代表的な手芸品やクリスマスフード、お菓子のスタンドがたくさんあります。もちろん、小さなお子さんがサンタクロースに会いに行くためのクリスマス村も。子どもたちは、彼に話しかけるのが大好きで、クリスマスプレゼントをお願いしています。

 

 

Pista de patinação no gelo em Lisboa

リスボンのアイススケートリンク

 

 

No Terreiro do Paço costuma ser montada uma grande pista de gelo, onde crianças e adultos podem se divertir tentando se equilibrar nos patins. A queda é quase inevitável, o que garante muitas risadas. Normalmente, a pista funciona do começo de dezembro até o início de janeiro, e seu horário vai das 10h às 22h.

 

テレイロ・ド・パソには通常、大きなアイスリンクがあり、子供も大人もスケートでバランスをとるのを楽しむことができます。転倒はほとんど避けられない、それは多くの笑いを必ず引き起こします。コースは例年12月初旬から1月初旬まで運行され、そのスケジュールは午前10時から午後10時までとなっています。
リスボンのクリスマスコンサートと合唱団

 

 

Em Lisboa também há diversos espetáculos e concertos de Natal. O Centro Cultural Belém sempre organiza eventos bem legais para toda a família e, entre a programação, se destaca a dança do famoso ”Quebra Nozes”, que é apresentado pela Escola de Dança e pelo Conservatório Nacional. Também há outras apresentações da Orquestra Metropolitana e do Coro de Lisboa, que são espetáculos lindos e muito emotivos.

 

リスボンでは、クリスマスのショーやコンサートもいくつか開催されています。ベレン文化センターでは、いつも家族全員が参加できる素敵なイベントを開催していますが、その中でも特に有名なのが、ダンススクールと国立音楽院が主催する「クエブラ・ノーズ」というダンスです。他にもメトロポリタン管弦楽団やリスボン合唱団の演奏もあり、美しくてとても情緒的なショーです。

12-1

 

前回はこちら

 

昨年の3月にウィーンで開催された第1回の線維筋痛症の国際学会に参加してきましたが、残念なことに日本人医師は私一人でした。第2回の今年は、Covid-19パンデミックのため延期に加えてバーチャルでの開催となりました。

 

この学会のトピックスの中で最も大きなトピックの一つとなっているのが、大麻由来の薬物の臨床応用です。この面での研究は数多くなされていますが、慢性疼痛の臨床応用に向けてのエビデンスはまだ十分には集積されているとはいえないのが現状です。特に、線維筋痛症のように標準化された治療薬に乏しい慢性疼痛疾患には、代替的使用が許されていく傾向がありますが、慎重を促す意見も多数みられます。

 

 

Overview of Cannabinoids and the Endocannabinoid System
in Chronic Pain


David Finn
National University of Ireland (NUI) Galway, Ireland

 

Show Summary

Recent years have witnessed intense interest in the potential of cannabis and cannabinoids for effective pain management. Cannabis-based medicines are being approved for pain management in an increasing number of countries worldwide, amidst some uncertainty and controversy on their role and appropriate use. Cannabinoids are the biologically active constituents of the cannabis plant, or their biologically active synthetic analogues, having affinity for, and activity at, cannabinoid (CB) receptors. Two CB receptors have been discovered and characterized: CB1 and CB2. Furthermore, endogenous cannabinoids (endocannabinoids) are synthesized in most tissues and organs of humans and other animals and act at CB receptors to regulate numerous physiological and pathophysiological processes, including pain. For example, endocannabinoids are a key component of the endogenous analgesic system, and mediate stress-induced analgesia. Moreover, elevation of endocannabinoids within the somatosensory system or in discrete brain regions implicated in pain, modulates nociception. There are now thousands of published studies demonstrating antinociceptive effects of phytocannabinoids (e.g. delta-9-tetrahydrocannabinol [THC]), synthetic CB1 or CB¬2 receptor agonists, and drugs that elevate endocannabinoid levels in animal models of acute and chronic pain. Sites of action include peripheral primary afferent neurons, the dorsal horn of the spinal cord and discrete brain regions implicated in pain processing. Mechanisms of action include attenuation of nociceptive transmission, activation of descending pain modulatory pathways, anti-inflammatory effects, and neuroimmune modulation. The complexity and multitude of targets within the endocannabinoid system presents an opportunity for rational design of novel analgesics with favourable side-effect profiles. Relative to preclinical studies, there are far fewer clinical trials of cannabinoids or cannabis for chronic pain. There is some limited evidence from clinical trials for efficacy in specific types of chronic pain (e.g. neuropathic pain, cancer pain), but further studies with larger sample sizes, of longer duration, with a broader range of drugs, formulations and routes of administration, and in other types of pain, would be very welcome. Challenges to clinical trials with, and regulation of, cannabinoids/cannabis include their legal/illegal status in many countries, potential psychoactivity and implications for blinding studies, complexity of plant-based medicines, funding for large-scale trials, and attitudes and education of both doctors and patients. A recent European Pain Federation (EFIC) Position Paper on the topic recommended that therapy with cannabis-based medicines should only be considered by experienced clinicians as part of a multidisciplinary treatment and preferably as adjunctive medication in properly selected and supervised patients if first and second line therapies have not provided sufficient efficacy or tolerability (Häuser et al., 2018; Starowicz and Finn, 2017; Woodhams et al., 2017). This Position Paper advised that the quantity and quality of evidence are such that cannabis-based medicines may be reasonably considered for chronic neuropathic pain and that for all other chronic pain conditions (cancer,non-neuropathic non-cancer pain), the use of cannabis-based medicines should be regarded as an individual therapeutic trial.
In summary, the endocannabinoid system plays a key role in regulating pain, and a large body of preclinical research supports the contention that cannabinoids and/or modulators of the endocannabinoid system are promising novel analgesic agents. Further clinical research and trials are warranted, alongside continued preclinical elucidation of targets, mechanisms and candidate drugs.

 

慢性疼痛におけるカンナビノイドとエンドカンナビノイドシステムの概要

 

アイルランド国立大学(NUI)ゴールウェイ校(アイルランド)

 

近年、効果的な疼痛管理のための大麻とカンナビノイドの可能性に強い関心が寄せられている。 カンナビスをベースとした医薬品は、その役割や適切な使用に関する不確実性や論争がある中で、世界の多くの国で疼痛管理のために承認されている。

 

カンナビノイドは、カンナビノイド(CB)受容体に親和性を持ち、活性を持つ大麻植物の生物学的に活性な成分、またはその生物学的に活性な合成類似体である。

 

2つのCB受容体が発見され、特徴づけられている。それがCB1およびCB2である。

さらに、内因性カンナビノイド(エンドカンナビノイド)は、ヒトおよび他の動物のほとんどの組織および器官で合成され、CB受容体で作用して、痛みを含む多くの生理学的および病態生理学的プロセスを制御する。

 

例えば、エンドカンナビノイドは内因性鎮痛システムの重要な構成要素であり、ストレス誘発性鎮痛を媒介する。さらに、体性感覚系内のエンドカンナビノイドの上昇や、痛みに関与する脳領域でのエンドカンナビノイドの上昇は、侵害受容を調節する。

 

現在、植物性カンナビノイド(例えば、デルタ-9-テトラヒドロカンナビノール[THC])、合成CB1またはCB¬2受容体アゴニスト、および急性および慢性疼痛の動物モデルにおいてエンドカンナビノイドレベルを上昇させる薬物の抗侵害鎮痛効果を示す数千件の研究が発表されている。

 

作用部位としては、末梢一次求心性ニューロン、脊髄後角、疼痛処理に関与する個々の脳領域が含まれる。

 

作用機序には、侵害受容性伝達の減衰、下行性疼痛調節経路の活性化、抗炎症作用、神経免疫調節が含まれる。

 

エンドカンナビノイド系の複雑で多数の標的が存在することから、良好な副作用プロファイルを有する新規鎮痛薬を合理的に設計する機会が与えられている。

 

前臨床研究と比較して、慢性疼痛に対するカンナビノイドや大麻の臨床試験ははるかに少ない。

特定の種類の慢性疼痛(例:神経障害性疼痛、癌性疼痛)に対する有効性についての臨床試験からのエビデンスは限られているが、より多くのサンプルサイズ、より長い期間、より広範囲の薬剤、剤形、投与経路、および他の種類の疼痛を対象とした更なる研究は非常に歓迎されるだろう。

 

カンナビノイド/カンナビスを用いた臨床試験やカンナビノイド/カンナビスの規制に対する課題としては、多くの国での合法/非合法の状態、潜在的な精神作用と盲検化試験への影響、植物由来の医薬品の複雑さ、大規模試験のための資金調達、医師と患者の双方の態度や教育などが挙げられる。

 

このトピックに関する最近の欧州疼痛連盟(EFIC)のポジションペーパーでは、大麻由来の薬物による治療は、経験豊富な臨床家が集学的治療の一環としてのみ考慮すべきであり、第一ラインおよび第二ラインの治療法で十分な有効性または忍容性が得られなかった場合には、適切に選択され、監督された患者において、できれば補助的な薬物としてのみ考慮すべきであることが推奨されている

(Häuser et al. このポジションペーパーでは、エビデンスの量と質は、慢性神経障害性疼痛に対しては大麻をベースとした医薬品が合理的に考慮される可能性があるようなものであり、他のすべての慢性疼痛状態(癌、非神経障害性非癌性疼痛)に対しては、大麻をベースとした医薬品の使用は個別の治療試験とみなすべきであるとアドバイスしている。

 

要約すると、エンドカンナビノイド系は痛みを調節する上で重要な役割を果たしており、カンナビノイドやエンドカンナビノイド系のモジュレーターが有望な新しい鎮痛剤であるという主張を、多くの前臨床研究が支持している。 さらなる臨床研究と試験が必要とされており、標的、メカニズム、候補薬の前臨床研究の継続的な解明が求められている。

 

 

Häuser W, Finn DP, Kalso E, Krcevski-Skvarc N, Kress HG, Morlion B, Perrot S, Schäfer M, Wells C, Brill S (2018). European Pain Federation (EFIC) position paper on appropriate use of cannabis-based medicines and medical cannabis for chronic pain management. Eur J Pain. 22(9):1547-1564. doi: 10.1002/ejp.1297.

 

Starowicz K, Finn DP (2017). Cannabinoids and Pain: Sites and Mechanisms of Action. Adv Pharmacol., 80:437-475. doi: 10.1016/bs.apha.2017.05.003.
Woodhams SG, Chapman V, Finn DP, Hohmann AG, Neugebauer V (2017). The cannabinoid system and pain. Neuropharmacology, 124:105-120.

<はじめに>

 

 

前回は「三陰交(さんいんこう)」を紹介しました。

 

 

三陰交は内くるぶしから指4本上にあるツボで、

 

 

生理痛、生理不順、更年期障害などの婦人科系疾患、腰痛、不眠、冷え症、むくみなどに効果があるというお話でした。

 

 

今回は「湧泉(ゆうせん)」を紹介しましょう。

 

 

<湧泉>

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湧泉は足の裏で踵から指を滑らせて止まる場所にあります。

 

 

全身の疲労回復、冷え症、のぼせ、背中の痛み、婦人科系のトラブルにも効果があります。

 

 

足の裏を刺激することは健康に寄与することになります。

 

 

適度に歩くことはこのツボを刺激することになり健康に良いことがわかります。

 

 

 

杉並国際クリニック 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭