認定内科医、認定痛風医
アレルギー専門医、リウマチ専門医、漢方専門医
飯嶋正広
なぜ病気が長引くのか…発作性の症状対策
<痛風発作編その3>
・・・痛風発作時の対応は、応急措置に過ぎない!・・・
痛風発作(急性痛風関節炎)のときだけでなく、その原因である高尿酸血症(註1)は、腎障害、尿路結石などの危険因子として認識すべきです。近年では、動脈硬化性疾患の危険因子でもあることが明らかになってきました。
高尿酸血症(註1):
血清尿酸値が7.0㎎/dL超の状態をいいます。
痛風発作の初診でしばしば問題になるのが腎機能障害の存在です。腎機能障害の原因が慢性の高尿酸血症によるものか、それとは独立した腎臓病によるものかを問わず、主たる治療薬である非ステロイド系消炎鎮痛剤(NSAIDs)自体の副作用として腎障害性があるためです。
その他の痛風発作治療薬としては、コルヒチン、経口ステロイドが使われていますが、コルヒチン(註2)は痛風発作の特効薬とはいえ、発作予防や発作前兆時もしくは発作初期には有効であっても、本格的な発作を来している場合には、ほとんど無効です。また経口ステロイドは、鎮痛剤(NSAIDs)が使用不可・無効の場合や多発性の関節炎で投与することがありますが、即効性はありません。
コルヒチン(註2):
大量投与による副作用で最も多いのは、腹痛と下痢、次いで嘔吐、筋痙攣などです。新型コロナ禍にあっては、このような副作用をもたらさないよう特別な配慮が必要であると考えています。
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