遷延する症状で苦しむ方のために

 

 

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認定内科医、認定痛風医

アレルギー専門医、リウマチ専門医、漢方専門医

 

飯嶋正広

 

 

なぜ病気が長引くのか…発作性の症状対策

 

<痛風発作編その2>

 

・・・発作消失=治癒ではない!・・・ 

 

「痛風発作の初診問い合わせの方」のおよそ80%以上の方は、ズバリ、速やかに返信を送り、場合によっては、有益と思われる情報提供を添付しても、残念ながら返信がありません。おそらく、即座に優先的な受診を希望し、同時に多数の医療機関に問い合わせをしていたものと思われます。

 

予約制のクリニックが、信頼関係の構築が未だできていない問合せのために時間を確保しておくことのコストを認識できないような方は、当クリニックの会員として歓迎することは難しいと判断いたします。

 

おそらく、このタイプの方は、急性発作のときだけ自身を患者であると認識し、発作が寛解後は、「治った」と自己判断されているのではないか、と推測しています。

 

症状があれば「病気」、症状が治まれば「治った」という素人判断が、令和時代に至っても蔓延しています。この謝った認識が、ご本人にとっても、家族や社会、医療機関にとっても、どれだけ大きなデメリットになっているか、改めて考えていただきたいと思っています。

 

なお、痛風発作時に、慌てて自家用車を運転して来院されようとする方もいらっしゃいますが、足の拇趾(おやゆび)の関節が腫れて激痛を伴っている状態でアクセルやブレーキを踏むのは危険極まりないため止めていただきたいと思います。