睡眠と体重①
問題です。
睡眠が不足すると、体重が…
①減少しやすくなる
②増加しやすくなる
どちらでしょうか?
答えは②です。
なぜなのでしょうか?
睡眠時間が少なくなると活動時間が増え、消費するカロリーも増えるように思いませんか?
理由はホルモンのバランスのようです。
睡眠が不足するとホルモンのバランスが崩れ、体重が増加しやすくなるようです。
その1
「レプチン」と「グレリン」
「レプチン」は、脳の視床下部にある食欲中枢に「おなかがいっぱいになったよ」という満腹信号を送る役割を果たしています。
「グレリン」は、視床下部の食欲中枢に「空腹」信号を送ります。
すでに十分なカロリーをとっているはずなのに、「もっと食べたい」や「スイーツは別腹」には、グレリンの働きが関係しているといわれています。
「寝ないと太る」説の根拠も、このレプチンとグレリンの分泌がポイントのようです。
米・スタンフォード大学の研究では、睡眠時間が5時間の人よりも8時間の人のほうがグレリンの分泌は15%減り、レプチンが15%増えたという結果が報告されています。
睡眠不足になると、グレリンの分泌が増え、満腹を感じるレプチンの分泌が減ってしまうので、必要以上にたくさん食べてしまいがちになり、太りやすくなってしまうのです。
たしかに、夜更かしすると小腹がすいて口寂しくなることが多かったです。
それでついつい食べ物を口に…
その2
「成長ホルモン」と「コルチゾール」
体の成長を促すことで知られる成長ホルモンは、肌や筋肉、骨などの体組織の修復や再生をし、脂肪を燃焼させる働きもしてくれます。
「コルチゾール」は、ストレスを感じたときに、ストレスへの抵抗力を上げるために多く分泌され「ストレスホルモン」とも呼ばれています。
ロンドンにある大学の54歳以上の男女を対象にした研究で、髪の毛から検出されるコルチゾールのレベルが高い人ほど、肥満や太りすぎの人が多いということが報告されています。
現時点では、肥満だからコルチゾールが多いのか、コルチゾールが多いから肥満になるのかというあたりはまだ詳しくわかっていないようです。
コルチゾールは深夜から朝にかけて分泌量が増え、ブドウ糖が肝臓に蓄えられることで目覚めをサポートし日中の活動に備える働きがありあます。
また、睡眠中に体内の脂肪を分解してエネルギーに変えてくれる働きもしています。
ストレスが過剰にかかるとコルチゾールが過剰に分泌され、高血圧による肥満や糖尿病などのリスクを高めてしまったり、成長ホルモンの分泌を抑制したりしてしまいます。
成長ホルモンは寝付いて最初の深い眠りの時に大量に分泌され、コルチゾールは睡眠の後半から明け方に分泌のピークをむかえます。
コルチゾールや成長ホルモンの分泌は、一日の中で大きなサイクルを描いています。こうした人体のもつリズムを崩してしまわないように、規則正しい生活を心がけるようにしていきたいものです。
余談ですが、Nogucciは昼夜逆転、睡眠不足の時にどんどん体重が増え1年間で115㎏から125㎏まで10㎏増えた経験があります。
まあ、スタートの115㎏もどうかと思いますが…
しっかりと規則正しい生活にして、太りやすい体質を是正できたことも体重を落とせた要因の一つだと思います