インフルエンザのお薬で、ゾフルーザという新薬が出ています。

 

タミフルは1日2回、5日間飲む必要がありますが、ゾフルーザは1回飲むと終了です。

 

 

テレビでも製薬会社の取材で取り上げらていました。

 

その中で、院内処方で出された薬をその場で飲み、2日で改善した例がとりあげられてました。

 

製薬会社が新薬をアピールする場でもあるので、良い面を放送するのは当然だと思いますが、悪い面や、懸念材料が「新薬なのでこれからどのような副作用が出てくるか分からない」とナレーションで流れたのみでしたので、気になり調べてみました。

 

放送されなかった事では、薬が効いている時間が長い。

半減期がタミフルで5時間程度ですが、ゾフルーザだと100時間です。

つまり効いている時間も長いけれども、副反応が出てもその間、何もできないということです。

 

 

もう1つ、耐性ウィルスがタミフルより発生しやすい。

新聞によると、既に2件の報告があったそうです。

 

このような不都合な点を知らせず、「1回飲むだけで効く」と便利な点のみを強調しているのはどうかと思います。

<インフルエンザ検査>

 

年明けから「インフルエンザかどうか検査をしてほしい」という問い合わせがとても多くなっています。

 

「院長の意向で検査キットは使用していません」と伝えると、「わかりました」と言って電話を切る方がほとんどでした。

 

そこで、インフルエンザ検査キットってどんな物?と調べてみました。

 

インフルエンザの検査法には、ウイルス検出検査と血清抗体検査がありますが、現在、病院やクリニックで使われているのがウイルス検出検査のひとつである「迅速抗原検出キット」です。インフルエンザの治療薬が効果的である48時間以内に使い始めなければならないことから、どこの医療機関でも簡単に扱えて、迅速に結果のわかる検査が行われるようになりました。
主な特徴は、

  • 高度な技術が要らないので、一般の診療機関で手軽に検査ができる
  • 検査時間が30分以内
  • 保存も室温でOK(冷蔵・冷凍など特別な設備が不要)
  • 健康保険が適用できる
  • 目視で(目で見て)判定できる
  • A型ウイルスかB型ウイルスかが特定できる

 

とういうことです。

ただし以下の注釈がついています。

 

感染しても症状が出る前のウイルス量が少ない時期や、また検査する粘液などの採取が不十分な場合など、検体として採取できるウイルス抗原の量が少ない場合は感染しても陽性にならないことがあります。

日本臨床検査薬協会より

 

また、検査キットでの反応が陰性でも医師の判断が優先されます。

 

 

検査キットではインフルエンザ初期には陰性と出てしまうことがあります。

症状で医師が最終的に判断することが原則ですが、現状では検査で陰性と出ると治療薬を処方してもらえないことが多いようです。

 

以下のような大変な経験をされた方もいます。

インフルエンザ罹患体験記

 

 

「インフルエンザの治療薬が効果的である48時間以内に使い始めなければならないことから、どこの医療機関でも簡単に扱えて、迅速に結果のわかる検査が行われるようになりました。」

 

ということですが、検査結果に縛られ、投薬が遅れてしまうのは皮肉なものです。

 

 

<思い込み・その場しのぎ>

 

先日、患者さんから預かった資料が見当たらなかったことがありました。

 

その際、焦ったNogucciはドクトル飯嶋に対してその場しのぎで、「預からなかったかもしれない」と軽く答えました。

 

落ち着いてよくよく探してみたら、カルテの中にしっかりと保管してありました。

資料が多く、確認するのに時間がかかってしまうと、とっさにその場しのぎの言葉でとり繕う言葉を言ってしまいました。

 

探してみてすぐ出てこないのは、ここには無いという「思い込み」、その場を取りあえず言い訳でごまかそうととする、「その場しのぎ」。

 

自分を変えようとこのコラムをスタートしたにも関わらず、油断すると上記の悪い自分が顔をみせます。

 

少しずつ自分を変えてきたつもりでしたが、まだまだでした。

 

年始早々の懺悔になりました。

 

Nogucciはこの機を大切にして、自分に厳しく精進し自身を改革していきたいと思います。

 

皆様よろしくお願いします。

 

 

対策として預かり物専用ファイルを作り、管理するようにしました。

 

 

<年末年始>

 

昨年末にドクトル飯嶋より、年末年始をどう過ごすか、具体的な注意をいただきました。

 

実家に帰省した際、食べすぎと運動不足で体重が増えることを繰り返しておりました。

 

注意事項は2つ

①夕食を食べない(食べてもモヤシと豆乳くらい)

②朝、夕に10分間のジョギングをする

 

という、とてもシンプルなものでした。

 

年末の帰省する前から早速スタートしました。

 

①については家族に説明して協力を得ました。

 

普段ですと夕食がメインでしたが昼をメインの食事として、夕食はモヤシ豆乳で乗り切りました。

家族はせっかく帰ってきたのだからと、毎年豪華な食事を用意してくれていました。

今回は帰省する前に伝えてあったので協力が得られ、意外と楽に実行できました。

 

 

②については「1回10分、1日2回なんて楽勝だな」と侮っていました。

 

スタートしてみると、

「3分持たずに息があがる」

「2日後にジョギングするのが辛いくらいの筋肉痛が発生」

という有様でした。

 

自分の運動不足で体力の低下を実感しました。

 

今でも筋肉痛は残っていますが、なんとか続けられてます。

 

①より②の方が楽に実行できると思っていましたので、想定外で驚きました。

 

今でも筋肉痛で走るのが辛いことがあります。

 

辛い思いをしましたが、年末年始に体重が増えずにスタートできました。

 

上記2つをしっかりと続け、目標体重をクリアしたいと思います。

 

 

 

睡眠と体重②

 

前回、「睡眠不足は体重が増えやすくなる。」という事を紹介しました。

 

では、睡眠不足を解消するために、眠ることができる時に「寝だめ」をすれば良いのでは?と考えて調べてみました。

 

以下のような記事を見つけました。

「ピッツバーグ大学の研究チームによれば、平日と休日で異なる睡眠パターンを取っている人は、体内時計が狂った結果、代謝のサイクルが他の体のサイクルとはズレてしまうそうです。

 

例えば細胞の脂肪蓄積や、腸の栄養吸収、肝臓とすい臓のインスリン分泌機能はすべて周期的なリズムで動いていますが、代謝のサイクルだけがズレてしまい、結果的に太りやすい体質になるとのこと。



さらに、平日と休日の睡眠時間の差が開けば開くほど、代謝機能の病気を発症しやすいことが判明。

 

睡眠時間の差が開くと血液中の脂肪量が増えて、インスリン抵抗性にかかりやすくなったり、ウエスト周りが太くなったり、血圧が上がったり、善玉コレステロール値が下がったりといった健康被害が起こってしまいます。」

 

 

寝不足を解消しようと、週末や休日に寝だめをすると「時差ぼけ」が起こり生活リズムが狂います。

そして代謝機能のリズムが狂い、問題が起こります。

 

結果として、太りやすくなります。

 

更にメタボリックシンドローム(代謝症候群)になりやすい体になってしまいます。

 

Nogucchiも以前は寝だめを良くしている頃は体重が落ちずらいどころか増加していました。

 

生活リズムを崩さないように、気を付けていきたいものですね。

 

 

睡眠と体重① 

 

問題です。 

睡眠が不足すると、体重が…

 

①減少しやすくなる

②増加しやすくなる

 

どちらでしょうか?

 

 

 

答えは②です。

 

なぜなのでしょうか?

睡眠時間が少なくなると活動時間が増え、消費するカロリーも増えるように思いませんか?

 

 

理由はホルモンのバランスのようです。

 

睡眠が不足するとホルモンのバランスが崩れ、体重が増加しやすくなるようです。

 

その1

「レプチン」と「グレリン」

 

「レプチン」は、脳の視床下部にある食欲中枢に「おなかがいっぱいになったよ」という満腹信号を送る役割を果たしています。

 

「グレリン」は、視床下部の食欲中枢に「空腹」信号を送ります。

 すでに十分なカロリーをとっているはずなのに、「もっと食べたい」や「スイーツは別腹」には、グレリンの働きが関係しているといわれています。

 

「寝ないと太る」説の根拠も、このレプチンとグレリンの分泌がポイントのようです。

 

米・スタンフォード大学の研究では、睡眠時間が5時間の人よりも8時間の人のほうがグレリンの分泌は15%減り、レプチンが15%増えたという結果が報告されています。

 

睡眠不足になると、グレリンの分泌が増え、満腹を感じるレプチンの分泌が減ってしまうので、必要以上にたくさん食べてしまいがちになり、太りやすくなってしまうのです。

 

たしかに、夜更かしすると小腹がすいて口寂しくなることが多かったです。

それでついつい食べ物を口に…

 

その2

「成長ホルモン」と「コルチゾール」

 

体の成長を促すことで知られる成長ホルモンは、肌や筋肉、骨などの体組織の修復や再生をし、脂肪を燃焼させる働きもしてくれます

 

「コルチゾール」は、ストレスを感じたときに、ストレスへの抵抗力を上げるために多く分泌され「ストレスホルモン」とも呼ばれています。

 

ロンドンにある大学の54歳以上の男女を対象にした研究で、髪の毛から検出されるコルチゾールのレベルが高い人ほど、肥満や太りすぎの人が多いということが報告されています。 

現時点では、肥満だからコルチゾールが多いのか、コルチゾールが多いから肥満になるのかというあたりはまだ詳しくわかっていないようです。

 

コルチゾールは深夜から朝にかけて分泌量が増え、ブドウ糖が肝臓に蓄えられることで目覚めをサポートし日中の活動に備える働きがありあます。

 

また、睡眠中に体内の脂肪を分解してエネルギーに変えてくれる働きもしています

 

ストレスが過剰にかかるとコルチゾールが過剰に分泌され、高血圧による肥満や糖尿病などのリスクを高めてしまったり、成長ホルモンの分泌を抑制したりしてしまいます。

 

成長ホルモンは寝付いて最初の深い眠りの時に大量に分泌され、コルチゾールは睡眠の後半から明け方に分泌のピークをむかえます。

 

コルチゾールや成長ホルモンの分泌は、一日の中で大きなサイクルを描いています。こうした人体のもつリズムを崩してしまわないように、規則正しい生活を心がけるようにしていきたいものです。

 

余談ですが、Nogucciは昼夜逆転、睡眠不足の時にどんどん体重が増え1年間で115㎏から125㎏まで10㎏増えた経験があります。

 

まあ、スタートの115㎏もどうかと思いますが…

 

しっかりと規則正しい生活にして、太りやすい体質を是正できたことも体重を落とせた要因の一つだと思います

 

 

プラセボでの症状改善は、人間にもともと備わった自然に病気を治す力(自然治癒力)の影響が大きいと考えられています。

 

プラセボで症状が改善するのはこれまで飲んだ人が「本物の薬を飲んでいる」と思いこむことが必要で、プラセボと分かって飲む場合は効果がないと考えられていました。

 

最近の研究では、プラセボと分かっていて飲んでも症状の改善がみられるという研究結果が報告されています。

 

前回のプラセボ(偽薬)からの続きです

 

 

何故”ニセモノ”と分かっていても効果が出るか?

 

「治療効果が出るのは条件反射が関係してると考えられる」

 

「錠剤やカプセルなどの薬の形をしたものを飲むことによって、患者の体で”薬=治る”という条件反射が起こり、治療効果が出たのではないかと推測されています。」

 唐木英明・東大名誉教授(薬理学)

 

条件反射とは、「梅干しを見ると唾液が出てくる」というように、これまでの経験によって体が反射的に反応することです。

 

 

また、プラセボ(偽薬)でも副作用が出ることがあり「ノセボ効果」と言います。

 

偽薬によって、望まない副作用(有害作用)が現われることを、反偽薬効果(はんぎやくこうか)、ノーシーボ効果(nocebo effect)、ノセボ効果という。副作用があると信じ込む事によって、その副作用がより強く出現するのではないかと言われている。

また一方、薬剤投与を継続していても被験者が「投与されていない」または「この薬は効かない」と思い込むことによって薬剤の効果がなくなるケースをノセボ効果と呼ぶこともある。

Wikipedia より

 

 

必要と思って納得して飲むと良く効く気がして。

納得できなかったりずにしぶしぶ飲むと、副作用やかえって悪くなっかも?と気になったりする方もいます。

 

薬は納得して飲みたいですね。

 

 

 

 

プラセボ(偽薬)効果とは、

「偽薬を処方しても、薬だと信じ込む事によって何らかの改善がみられることを言う。」

ことです。

 

 

この効果を利用した物があります。

 

「プラセプラス」という偽薬で、プラセボ製薬が作っている錠剤です。

 

パッケージや錠剤を薬そっくりにした加工食品です。

 

 

介護現場などで活用されているようです。

 

 

「高齢者の過剰服薬や処方薬依存は、”薬を服用する”という行為で安心したい場合が多い。薬効成分が入っていない偽の薬なら、患者さんの体に悪さすることもなく、介護側も安心して使えると思った」(産経新聞より)

 

 

プラセボは、新しい薬を開発するとき、本当に効いているかわ調べるためにプラセボと比較、プラセボとの差が薬の「真の効果」とされています。

 

プラセボでの症状改善は、人間にもともと備わった自然に病気を治す力(自然治癒力)の影響が大きいと考えられています。

 

プラセボで症状が改善するのはこれまで飲んだ人が「本物の薬を飲んでいる」と思いこむことが必要で、プラセボと分かって飲む場合は効果がないと考えられていました。

 

最近の研究では、プラセボと分かっていて飲んでも症状の改善がみられるという研究結果が報告されています。

 

ニセモノとわかっていても効果でるとは?不思議ですよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

googleへの投稿 ②

 

投稿について①はこちら

 

先日グーグルの投稿で奇妙なことがありました。

 

まず、以下の投稿を見つけました。

 

「7分前 ☆☆

高熱が出て水分すら下す症状で受診したにもかかわらず。あなたはメンタルケアが必要だからとカウンセリングを勧められ、症状にたいする治療を受けられませんでした。

後日、他の病院で点滴、投薬を受け良くなりました。

色々と勉強になりました。」

 

というものでした。

 

ドクトル飯嶋に投稿を報告した後、改めて見ようとしたら投稿文が削除されていていいました。

 

そして☆の数が「☆☆→☆」に変わっていました。

 

その間およそ10分ほどでした。

 

投稿した方は何をしたかったのでしょうか?

 

①投稿先を間違えた?

ドクトル飯嶋は心療内科専門医です。つまり内科で身体をまず診ます。

来院した方が心身症等の場合でも高熱がある時は、まずその症状から診ます。

投稿文のような対応はNogucciは遭遇したことがありません。

 

②いやがらせ?

だとしたら暇な方がいるものだ、と思います。

 

 

ともかく「???」だけが残り、真相は闇の中です。

 

ぜひご意見をお聞かせ下さい。

現在、風疹が拡大しています。

 

国立感染症研究所は11月6日、10月28日までの1週間に新たに170人の風疹患者が報告され、今年の累計患者数が1692人になったと発表した。100人超の増加は8週連続で、流行の勢いは依然、衰えていない。

 

 都道府県別の増加人数は東京が60人と最多で、神奈川24人、千葉19人と続く。患者は30~50代の男性が中心。女性では20~30代が多い。予防接種をしていないか、接種歴が不明の人がほとんどだった。

 <11月6日付け産経新聞ホームページから引用>

 

風疹はワクチンを接種して予防することが最良の対策です。

 

1994年に予防接種法が改正され、95年4月以降、生後12~90か月の男女への風疹ワクチンの定期接種が義務付けられました。当時7歳未満の子どもとそれ以降の出生者は、ほぼワクチン接種済です。

 

現在は麻疹ワクチンと風疹ワクチンを混合したMRワクチンを1歳時と小学校入学前の2回接種することが一般的です。

 

しかし、1995年3月以前の風疹ワクチン接種状況は、接種が開始されたのは1977年8月。

先天性風疹症候群を回避するため、将来妊娠の可能性がある女子中学生への集団接種として始まりました。

 

1989年には生後12~72カ月の男女全員への麻疹ワクチン定期接種時に、風疹ワクチンも含まれた混合ワクチンを選択してもよいことになりました。

 

現在30歳代から50歳代前半の男性で、風疹にかかったことがない人は、いつ風疹に感染してもおかしくありません。

ちなみに50歳代後半以降の男性は、ワクチン接種を受けていないが、逆に多くの人が風疹を経験したことで風疹ウイルスに対する抗体を持っているといわれていています。

 

実際、今回の7月下旬以降の風疹患者報告の6割以上は30~40歳代の男性で占められているようです。

 

30歳代以降の男性のワクチン接種が重要です。

 

 

杉並区では、風疹の抗体検査・予防接種に助成が出ています。

 

詳しくは杉並のHPで確認してください。

風しん抗体検査・予防接種

 

まずは抗体検査を受け、抗体の有る無しを知ることが重要です。