<逃避的予防から、治療的予防へ>

 

それは“積極的予防”、あるいは“治療的予防法”とも呼ぶべきものです。不安とともに逃げ迷う予防から、覚悟と共に積極的に守りを固める予防への転換です。

 

誰もが感染する可能性を免れない現在、いざという時に慌てることなく自らを重症化させないことが重要です。

 

その鍵は事前に有効な手を講じておくことです。

 

重症肺炎が運よく落ち着いたかにみえても、直後に敗血性ショックを起こしたり、

さらにECMOから生還しても血栓症によって脳梗塞や運動の後遺症が残ってしまうことがあります。こうしたリスクを可能なかぎり小さくするためには“先手必勝”(事前の用意周到な準備)なのです!

 

タイミングを外してしまうといかなる治療手段も宝の持ち腐れです。

 

火事になってから消火器を慌てて買いに行くようなことをしてしまわないようにしましょう。手元に確保しておくことが不可欠です。

 

事前の準備があって、はじめて手際の良い有効な手を次々に打っていくことができるのではないでしょうか。

 

いざとなると慌てる人に限って、日頃の準備が出来ていない人です。

 

親身な忠告に耳をかそうとしない人が多いことも経験上確かなことです。

 

<次回は治療的予防法の体験談です>

 

野口将成(事務次長・健康管理士)

<善玉ストレスを増やし、悪玉ストレスを減らす>

 

現在、私たちは程度の差こそあれ誰もが不安を抱えています。

こうした一般的な不安というものは消し去る必要はないし、またそれは困難です。これは私たちが危険に陥らないように、また生命維持のために必要な警戒心を維持していくためにはむしろ益となるものです。

たしかにこれが長引けば慢性的ストレスとなり、悪玉ストレスとなりますが、まだ善玉ストレスの延長であると考えてよいのではないかと思います。

 

そうした私たちにもし新型コロナウイルス感染症を疑う症状が現れたとき、この不安はさらに増強し、強い恐怖になります。冷静さを保つことが難しくなります。

 

ここで少し考えてみましょう。
その時に不安を放置し、てしまうと、どのようなことになるでしょうか?

 

どのように対応するかが運命の分かれ道です!

突然の激しい不安と恐怖によって私たちは狼狽し、強いあせりが生じ常軌を逸してしまいがちになるのではないでしょうか。

さて激しい不安とあせりは免疫力を一層低下させ、さらに感染の拡大、重症化の危険を高めてしまいます。
だからこそ、このような状況を迎える中で最も重要な鍵となるのが“慌てないで”冷静に行動することなのです。行政からの指示をひたすら待っているだけでは手遅れになり、命取りとなることはすでに経験済みです。

<そこで、発想を転換する必要が生じるのです。>

野口将成(事務次長・健康管理士)


「“非接触型体温計 入手できない”障害者施設から不安の声 千葉 」

上記は2020年4月8日、NHKのWeb記事です。(ニュースは見出しのみ残っています)

「コロナウイルス感染症対策としての、非接触型体温計が入手できず不安の声があがっている」という記事でした。

 

そこで、非接触型体温計を寄付したところ、

あけぼの園の皆様より思いがけない贈り物を、いただきました。。

 

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心からのお礼、誠にありがとうございました。

 

あけぼの園の皆様から、元気と希望をいただきました。

 

<高熱は、最終的には決して私たちの敵ではないのですが…>

 

昨日の、たとえ話は単なる他人事ではなく、実際に今でも起こっている身近な問題なのです。

 

火事だ!」は「高熱が出た!」、

確認の上、消防車を出動」は「事前にかかりつけ医の診断が必要

「どのくらい、かかりますか?」は「現在、最短でも4日以上」

まさしく自己防衛しかない状況が「今」も起こっています。

 

自己防衛しかないといっても実際、具体的に何をどうすれば良いのか?
4日以上の間ただ、手をこまねいていることしか、できないのでしょうか?

 

幸運にも、PCR検査を受けることができて(実際にはほとんどの方が受けられませんでしたが)、結果が陽性であったとしましょう。そのような場合であっても、さらに相当な重症でない限り、治療なし無期限のホテル軟禁生活が待っているだけです。

 

このように現在に至るまでの17年間、厚生・保健行政はその経験を生かすことも、歴史に学ぶこともせず、全く反省も進歩もみられないまま、再び同じ状況に陥っていることがわかります。
あえて彼らに同情するならば、慌てている相手との意思疎通が困難で誤解や事故を伴い、ますます自分たちの首を絞めつけ、パンク状態、地域医療機関への丸投げという情けない結果を招いてしまったことです。
医療崩壊の前に保健所崩壊が各地で起こってしまいました。

 

実はこのような状態において発生する強度の“不安”と“あせり”は肝心な<免疫力>や<生命力>を短期間のうちに極度に消耗しまうのです。

 

<この点ついては当クリニックの院長が専門なので、私が勉強した内容を明日お話ししたいと思います>

野口将成(事務次長・健康管理士)

<SRAS対策でわかったこと>

火事だ!」と電話をしたら、
いたずら電話かもしれませんので、確認の上消防車を出動させます」と消防署から言われたら、どうするだろう?

どのくらいかかりますか?」と尋ねたら、「臨機応変に致しますので」との答えが返ってきたら、どう対処すればよいのだろうか?

すぐに来てくれると思うのは、間違いである。
おそらくあなたの家が全焼し、隣家にも飛び火した頃にやっと来てくれるかもしれない。
いや、町中が延焼しても来てくれないかもしれない。

 

もう自己防衛しかない。

 

SARS(重症急性呼吸器症候群)の初期の対応で、いくつかの自治体は、
こののんきな消防署と同じ対応をとった。

 

2003年5月、阪大病院 感染制御部 朝野和典教授の記事より

 

 

「SARS対策でわかったこと」は17年前のSARSの記事です。新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の病原体は、SARSコロナウイルス(SARS-CoV2)とされ、SARSウイルスの親戚であることがわかってきました。ですから、17年前の経験を生かしていれば、もっと多くの生命を救うことができたはずです。

 

上記のたとえ話の中の「消防署」を「保健所」に置き換えて読み直してみてください。

 

<明日改めて検討してみましょう>

 

野口将成(事務次長・健康管理士)

感染予防のための、できる限りの対策を講じております。

 

 

1、来院時

① 玄関にて手指のアルコール消毒を全員に実施しております。

 

②患者の皆様に自身の検温を毎朝晩、実施していただいております。

 

➂来院時の検温を実施しております。

 

 

2、クリニック内にて

トイレ診察室にプラズマクラスターイオン発生装置を設置しました。

 

② 次亜塩酸水の噴霧を実施しております。

(噴霧にあたっては健康被害のないよう改良された次亜塩素酸水を使用しております)

 

➂ 蒼朮(そうじゅつ)という生薬を燻蒸し、煙を部屋中に散布することで空気中のウイルスを消毒しております。

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<はじめに>

 

 

前回は「腰痛」に効果のあるツボを紹介しました。

 

 

「委中」は膝の後ろの真ん中にあり、

 

 

「腰の陽関」は腰骨の一番高いところを結んだ線と背骨の交わるところにあり、

 

 

「志室」はいちばん下の肋骨の先端の高さで、背骨から指4本分外に行ったところにあり、

 

 

「大腸兪」は腰骨の一番高いところを結んだ線と背骨から指3本分外側にあるというお話でした。

 

 

 

今回は「痔」に効果のあるツボを紹介します。

 

 

 

<痔に効果のあるツボ>

2020-04-16 14-50

 

 

 

「百会(ひゃくえ)」は耳の一番高いところを結んだところと正中線の交わるところにあります。

 

 

「孔最(こうさい)」肘前面のしわの上で肘を曲げることで緊張する筋肉の腱の外側から指4本分下にあります。

 

 

「孔最」にお灸をすると痔の痛みが消えるので試してみてください。

 

 

 

杉並国際クリニック 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭