<はじめに>

 

 

前回は「便秘」に効果のあるツボを紹介しました。

 

 

「偏歴(へんれき)」親指側の手首のくぼみから指4本分肘よりにあり、

 

 

「温溜(おんる)」手首の親指側から親指5本分肘側にあり、

 

 

「大腸兪(だいちょうゆ)」は左右の腸骨稜を結んだ線が腰椎と交わるところから指2本分外側にあるというお話でした。

 

 

 

今回は「腰痛」に効果のあるツボをお伝えしましょう。

 

 

<腰痛に効果のあるツボ>

2020-04-16 14-43

 

 

「委中(いちゅう)」は膝の後ろの真ん中にあります。

 

 

「腰の陽関(こしのようかん)」は腰骨の一番高いところを結んだ線と背骨の交わるところにあります。

 

 

「志室(ししつ)」はいちばん下の肋骨の先端の高さで、背骨から指4本分外に行ったところ。

 

 

「大腸兪(だいちょうゆ)」は腰骨の一番高いところを結んだ線と背骨から指3本分外側にあります。

 

 

 

杉並国際クリニック 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭

<統合医学(心身医学・漢方医学)カンファランス>

日本感染症学会特別寄稿

感染症に対する漢方治療の考え方

金沢大学附属病院漢方医学科 小川 恵子

 

COVID-19 に対する中医学処方(漢方薬)の状況と推奨 1.予防(無症状病原体保有者)

 

これは、中医からの報告には記載されていませんが、予防は肝心です。手洗い、うがい、不要不急の外出を避けることももちろん重要ですが、漢方薬には免疫力を上げる働きも報告されています。このような働きを持つ漢方薬を補剤と言って、免疫システムを活性化します。

無症状病原体保有者の病原体陰性化の促進も期待できます。

 

1)補中益気湯

動物実験より、補中益気湯はインターフェロン 自体の産生を抑制すると報告されています。

 

2)十全大補湯

我々のヒト対象の研究では、十全大補湯服用によって NK 細胞機能が改善されることが分かっています。また、抑制系も活性化されることから、過剰な炎症の予防も予想されます。

 

杉並国際クリニックからの追補

今回の記述は、中医からの報告によるものではなく、漢方専門医にとっては初歩中の初歩の情報提供ですが、感染症専門医が直ちに処方しても問題のない安全な処方であることは確かです。

 

小川先生も記していますが、漢方薬には免疫力を上げる働きをもつ補剤として分類される処方が豊富にあります。原因療法となるような決め手となる治療薬を確保できない今回のような事態にあっては、結局のところ個々人の有効な予防行動や免疫力こそが決め手になります。

 

そこで、小川先生は一般的な予防対応に加えて、免疫力向上のための代表的な処方を挙げることにされたものと思われます。これらの補剤は虚弱体質の患者さんも安心して内服していただいて結構です。

 

小川先生は代表的な補剤である二つの処方を紹介されましたが、補剤には補気剤(気虚を治療する方剤)、補血剤(血虚を治療する方剤)および気血双補剤(気血両虚といって気虚と血虚の両方を治療する方剤)に細分されます。補中益気湯と十全大補湯はいずれも補剤ですが、この二つは働きが異なります。前者は補気剤、後者は気血双補剤です。

 

 

41補中益気湯(ホチュウエッキトウ)  

適応:

夏痩せ、病後の体力増強、結核症、食欲不振、胃下垂、感冒、痔、脱肛、子宮下垂、陰萎、半身不随、多汗症

 

【消化機能が衰え、四肢倦怠感が著しい虚弱体質者の諸症状】
以上の症状は、中医学では気虚の症状に対応します。気虚とは、エネルギー不足で、消化管をはじめとする諸器官の機能低下や食欲・意欲の低下など心身両面にわたる機能低下と免疫力の低下を来した状態です。

 

48(ジュウゼンダイホトウ)
 

適応:

病後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、寝汗、手足の冷え、貧血

適応外有効例:

癌を含む慢性消耗性疾患の体力回復、悪性腫瘍によるQOL低下、抗癌剤・放射線療法の副作用

以上の症状のうち、貧血、手足の冷え、病後の体力低下は典型的な血虚の症状です。
  

また疲労倦怠、食欲不振、寝汗などは気虚の症状ですが、気虚の状態が長引くと血虚の病態をさらに悪化させてしまいます。

特集:シリーズ『新型コロナウイルス罹患者の体験から学ぼう』

取材報道<NHK特設サイト 新型コロナウイルス>から学ぶ4症例の研究


新型コロナウイルスに感染したとき、どんな事態に直面するのか。感染した人や家族の話を通して、その一端を知るため、NHKが行ったインタビューの内容をできるかぎり詳細にお伝えします。

 

以下は、取材記事を下敷きとし、加筆や編集部分は赤い文字として区別しました。

症例3:結婚記念日のクルーズ船旅行が… 夫を失った妻が語る1か月半

 

4月4日取材 社会部 山屋智香子

集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船して夫婦ともに感染。夫は発症から1か月半で亡くなりました。妻は「夫の死を無駄にしたくない」と感染症特有の怖さと無念さを明かしました。初めて語ったという経験をできるだけ詳細にお伝えするため、インタビューを一部整理した上で紹介します。

 

症例3(その4)

第4節:電話で知らされる容体 悪化の一途

妻も感染が確認され、夫とは遠く離れた病院に搬送された。電話で医師から容体を聞くことしかできない日々が続いた

 

2月24日に病院から電話があって、そのときはもう自律呼吸が止まっちゃったと言われたのよ。
 

その前に ECMOを使う、というふうに言われてそれを夫の兄がOKしたということは聞いたけれども、体外循環装置って普通に言われて分かる? 分かんないでしょう、どういうことなのか。
 

その時はすごくショックでしたね。その前にECMOをつける、そのあとで自律呼吸が止まっちゃったっていうことは自分で呼吸ができないわけだから。

もうどうしようもなくて、私は身動きがとれないわけでしょ。その時に本当に寄り添ってくれたのは病院の看護師たちで。そばに来て背中をなでてくれたりとか、体硬くしてるから「こういう時って肩が凝るんですよね」なんて言って肩もんでくれたりとか。

そういうふうにしてもらったのは本当に慰めになりましたね。うん。「人ってやっぱり人のぬくもりが欲しいんだ」って、そう思ったのね。

解説:エクモ(ECMO:Extracorporeal membrane oxygenation)とは?Extracorporeal=Extra(外部の)+corporeal(身体の)⇒体外の、membrane=膜、膜型
oxygenation=oxygen(酸素)+~ation(~化する装置)⇒酸素化装置
これらをまとめて直訳すると、体外膜型酸素化装置、となります。
これではわかりづらいため、『体外式膜型人工肺』、と呼ばれています。


(ECMO)は急性重症呼吸不全患者に対して,① 従来の人工呼吸管理では生命が維持できなくなった時点,または ② 従来の人工呼吸管理を続けた場合に,自己肺に不可逆的な障害をこうむるおそれがある時点で適応となります。

しかし,実際にはその導入を決めることは容易なことではありません。なぜなら, ❶ ECMOは多大な費用を消耗し,❷ 多くのスタッフの労力を必要とするからです。


2009年のH1N1インフルエンザに対して用いられたECMOの成績では,日本は他の先進国と比べて劣っていたと報告されました。その原因としては,1)専門スタッフの欠如,2)適切な機材の欠如,3)患者の集約化がなされていないことがあげられていました。

週間<外国語>旅行


Sanidad
Crisis del coronavirus

健康
コロナウイルス危機

 

La realidad de la pandemia en las funerarias: "Hay muchos más muertos de los que dicen"

葬儀場のパンデミックの現実:「彼らが言うよりも多くの死者がいる」

 

• VÍCTOR MONDELO

@VMondelo
Barcelona
Actualizado Sábado, 25 abril 2020 - 09:51
El sector funerario está convencido de que la mortandad por el coronavirus acabará superando, en mucho, lo que reflejan las estadísticas oficiales del Gobierno

葬儀業者は、コロナウイルスの死が政府の公式統計を大きく上回ると確信している

 

 

Coincide en su diagnóstico Josep Maria Mons, presidente de la Asociación de Empresas de Servicios Funerarios de Cataluña (Asfuncat), la comunidad autónoma que el pasado jueves hizo aflorar en sólo 24 horas más de 3.000 nuevos fallecidos tras incorporar a su cómputo los datos aportados por las funerarias desde el pasado 1 de abril. Una fórmula que también está empleando la Comunidad de Madrid, que aseguró haber notificado hasta 3.000 muertos en geriátricos a Sanidad sin que se hubieran incorporado a la estadística del Ministerio.

 

彼は、先週の木曜日に昨年4月1日以来、葬儀場が提供したデータの計算に組み込んだ後、わずか24時間で3,000人以上の新しい死者を出した自治コミュニティ、カタルーニャの葬儀サービス会社協会(Asfuncat)の会長ジョゼップ・マリア・モンスの集計結果に同意します。マドリッド共同体も使用している式で、同省の統計に組み込まれずに保健に老年医学で最大3,000人の死亡を報告したと主張している。

 

 

«Nos sorprendía mucho el número de defunciones oficiales cuando estábamos viendo un aumento de trabajo mucho más considerable de lo que se estaba transmitiendo. Veíamos que los datos que se estaban dando distaban mucho de la realidad. En los geriátricos y los domicilios se estaban produciendo muchas muertes. La fotografía de ahora es más real», sostiene Mons.

 

「私たちは、送信されているよりもはるかに大幅な雇用増加を見ていたとき、公式の死者の数に非常に驚きました。私たちは、与えられているデータが現実から遠く離れていることを発見しました。老人や家庭では多くの死者が出ていました。現在の写真はよりリアルです」とモンスは言います。

 

 

«Y hay un retraso en la información. Yo sigo viendo cada noche las cifras del Departamento de Salud de la Generalitat y me siguen sin cuadrar», insiste el portavoz de Mémora en conversación con EL MUNDO.

 

「そして、情報には遅れがあります。私は毎晩ジェネラリタットの保健省の数字を見続け、私はシードされていないままです」と、エル・モンドの記者との会話の中でメモラのスポークスマンは主張します。

取材報道<NHK特設サイト 新型コロナウイルス>から学ぶ4症例の研究

 

新型コロナウイルスに感染したとき、どんな事態に直面するのか。感染した人や家族の話を通して、その一端を知るため、NHKが行ったインタビューの内容をできるかぎり詳細にお伝えします。

 

以下は、取材記事を下敷きとし、加筆や編集部分は赤い文字として区別しました。

 

症例3:結婚記念日のクルーズ船旅行が… 夫を失った妻が語る1か月半

 

4月4日取材 社会部 山屋智香子
集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船して夫婦ともに感染。夫は発症から1か月半で亡くなりました。妻は「夫の死を無駄にしたくない」と感染症特有の怖さと無念さを明かしました。初めて語ったという経験をできるだけ詳細にお伝えするため、インタビューを一部整理した上で紹介します。

 

症例3(その3)

第3節:緊急搬送 夫と離ればなれに

夫の熱は下がらないまま、2月10日、緊急搬送されることになった。まだ検査の結果は出ておらず、妻は当然、治って帰ってくるつもりで夫を送り出した

 

2月10日13時40分にふたりのお医者さんが来て下さって【指先で酸素濃度】(正式名称は動脈血酸素分圧濃度測定器です。通称ではパルスオキシメーターです。杉並国際クリニックでは、日常診療で測定していますので患者の皆様は良くご存じのことでしょう。)を測って、その時にお医者さんたちの顔色が変わった。

何か、はっという感じ。表情が一変したのが分かったんですよ。

これ容易じゃないなと思って。14時10分に「緊急搬送しますからすぐに支度して下さい」って言われたんですよ。

もちろんそのまま出しちゃっていいんだろうけれども、彼が退院する時に困らないようにと思ってお洋服と靴の1式を持たせて、それで送り出したんですよ。

それで、14時40分ぐらいに担架に乗せられて運ばれて、それを私は廊下で見送るしかなくて。廊下に出ちゃいけないの。廊下に出ると見張りが立っていて「中入れ、中入れ」ってすごいから。

 

それで16時26分。彼から電話が入った。病院に着いて、「ちょっと大変みたい」っていうことを言って。「お医者さんと替わるね」と言って。それでICUの呼吸器内科の先生と話をしました。

そしたらかなり【重篤で人工呼吸器、それをつけなきゃ駄目】だっていうふうに言われて。でも帰らなくなるなんていうことは想像もしなかった。最後だなんて絶対思ってない。  

人工呼吸器付けて少し楽になるんだったらそれでいいわね、ぐらいしかないですよ。

 

<明日に続く>

北部イタリア事業再開戦線No2.

 

Il Veneto che lavora col virus Qui si "costruisce" la Fase 2
ヴェネト、ここではウイルスと共存して働き(流行の)第2相を「構築」する

 

In Veneto il 40 % delle imprese di fatto lavora. Il Giornale.it è andato a documentare questa realtà. Ieri Zaia ha firmato la nuova ordinanza: via libera alla vendita da asporto, cimiteri e fiorerie aperte e manutenzioni da diportismo.

ヴェネトでは、事実上40%の会社が稼働している。イル・ジョルナーレ紙はこの現実を報告した。昨日ザイア知事は新条例に署名した:

 

Serenella Bettin - Sab, 25/04/2020 - 22:44
La Sit è una società metalmeccanica, di automazione e robotica, lavora in zona industriale a Padova, una zona dove ora si vedono i camion caricare e scaricare, gli operai entrare e uscire, tutti con le mascherine. Una realtà, la Sit di oltre 2000 dipendenti tra Padova e Rovigo, con tutti i laboratori aperti, che ora lavorano su turni o in smart working.

ラ・シットは金属加工、オートメーションとロボット産業の会社で、パドゥアの工業地帯で稼働してあり、今、この地帯ではトラックでの荷物の上げ下ろし、労働者の出入りなど、全員がマスクを着用しているのがみられます。実際に、ラ・シットはパドゥアとロヴィーゴとの間に2000人以上の労働者を抱え、すべての仕事現場を開いていて、今はシフト制もしくはスマート・ワーキングで従業している。

 

“Sit va avant”, è stato il messaggio del presidente Federico de' Stefani ancora a inizio emergenza. “Abbiamo adottato tutte le misure di contenimento per garantire la sicurezza del personale da una parte e continuità operativa dall'altra dice - si tratta di un momento eccezionale e momentaneo passerà”.

「シットは前進する」とはフェデリコ・デ・ステファーニ社長のメッセージであったが、緊急時の最初にもまだ出された。「私たちはあらゆる封じ込め対策をとることによって、一方では個人の安全を確保し、他方では作業を継続する。例外的で一時的な趨勢は過ぎ去っていくだろうと彼は言う」

 

Qui spiega sempre de’ Stefani “gli accessi negli stabilimenti e nei laboratori da parte del personale sono stati organizzati in turni che rispettino le distanze di sicurezza e le indicazioni ministeriali, così anche gli spazi lavorativi e le aree comuni, nelle quali sono state delimitate visivamente le distanze da tenere. Sono stati installati dispositivi di igienizzazione per consentire a tutti la pulizia frequente delle mani e gli ambienti vengono sanificati. Ogni dipendente coinvolto nella produzione o nei laboratori indossa guanti e mascherina, mentre per tutte le persone per le quali è possibile è stato esteso lo smart working, anche qui con una lista di buone prassi da adottare per il lavoro da remoto. Lo smart working sta dando risultati molto incoraggianti – continua - quindi non vediamo al momento necessità di riaprire gli uffici visto che stiamo garantendo continuità operativa ai nostri partner e clienti grazie a tecnologie e procedure di cui ci eravamo già dotati l'anno scorso”.

ここで彼はステファーニ社長にいつも説明するのは「スタッフが建造物や事業現場へ通勤することは、シフト制にしてきたが、作業空間と共有領域と同様に、距離の確保は視覚的に明確にしてきたことと同様に、それは安全距離と行政指導とを尊重するものである。衛生用品を備え付けて誰もが頻繁に手洗いをし、環境衛生が維持できるように整備している。生産や研究部門に従事している従業員はすべて手袋とマスクを装用し、一方で実行可能な従業員のすべてにスマート・ワーキングが拡大適用し、リモート・ワークに向けての良好な作業実践法の一覧を採用している。スマート・ワーキングはとても励みになる結果を生み出している―継続するー職場再開の必要性はこの時点では分からないが
私たちのパートナーや顧客に対する業務の継続を私たちが確保しているのは去年私たちがすでに装備していた技術や製品によるものである。」

特集:シリーズ『新型コロナウイルス罹患者の体験から学ぼう』

 

取材報道<NHK特設サイト 新型コロナウイルス>から学ぶ4症例の研究

 

新型コロナウイルスに感染したとき、どんな事態に直面するのか。感染した人や家族の話を通して、その一端を知るため、NHKが行ったインタビューの内容をできるかぎり詳細にお伝えします。

 

以下は、取材記事を下敷きとし、加筆や編集部分は赤い文字として区別しました。

症例3:結婚記念日のクルーズ船旅行が… 夫を失った妻が語る1か月半

 

4月4日取材 社会部 山屋智香子

集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船して夫婦ともに感染。夫は発症から1か月半で亡くなりました。妻は「夫の死を無駄にしたくない」と感染症特有の怖さと無念さを明かしました。初めて語ったという経験をできるだけ詳細にお伝えするため、インタビューを一部整理した上で紹介します。

 

症例3(その2)

第2節:風邪のような症状 手帳に記されていた異変

 

旅の終盤、夫に風邪のような症状が現れ始める。しかし当初は、新型コロナウイルスへの感染を疑うことはなかった。その様子が夫婦の手帳に記されている

 

2月1日の時点で、彼が何日か前から「鼻グズグズ、咳をしてた」って、これは私が手帳に書いてたんですけど、<「マスクして」って言ったら「いらない」って言われた>とも書いてます。
 

2月2日が最後の<フォーマルパーティ>(3密の可能性大:密集、密接、密閉)。この時は彼はご機嫌で。だから調子が悪いなんてことは、私は気にもしていなかった。それで3日ですよ。コロナウイルスという言葉が出てきたのは。


「プリンセスパター」といって、船で配られる新聞のようなもの。そこに「横浜から香港までの5日間に、ダイヤモンドプリンセスに乗船されていた香港からのお客さまが、2月1日に新型コロナウイルス陽性と診断されたと香港の公衆衛生局から通知がありました。

現在この香港からのお客さまの容体は安定しており、このお客様と一緒に本船で旅行されていた方からは感染が確認されませんでした」というふうに書いてあるんですけどね。

 

彼の手帳では「コロナウイルスで横浜に20時入港。医務室にて受診。その時36.7度、様子見」(っていうふうに書いてあって。ただ、「咳と胸苦しさ」(発熱しない症例があります。それどころが、一切の症状があらわれない感染者もいます。これを「不顕性感染」といいます。やっかいなことに、不顕性感染でも他人に感染させてしまうことがあります。無症状の人から感染した人が発症することもあります。ですから、少しでも苦しくなった段階で、ただちに肺炎の発症を疑わなくてはなりません!)っていうふうに書いてあるんですよ。


「胸苦しいなんていうことを普通の生活の中で彼が言ったことなかった」し。だから、こういうふうに書くからには『相当に苦しかったんだ』と思うんだけれども、『何で言ってくれなかったんだろう』(人格高潔で妻想いで優しい男性は我慢強く辛抱してしまうことがあります。残念ながら、それが仇になってしまって、お気の毒で胸が痛みます。)って。


5日になって朝8時ごろ、「14日間客室留置」というアナウンスが流れて、それで客室から出ちゃいけない。この頃彼は、もう何か「寝てばっかりいましたね。横になって」(嗜眠傾向といいます。肺炎による低酸素血症に陥っているため、身心は酸素の消費を節約するような反応を示します。身体(筋肉)の省エネ:運動・立位⇒休息・臥位、精神(脳)の省エネ:思考・覚醒⇒思考停止:睡眠)


7日に体温計が配られて、37度5分以上の時は医務室に電話しろということで、私は36度5分だったけども彼は「38度2分」あった。医務室に電話したけれど、【「ああそうですか」っていう感じ】(医務室の担当者もパニック状態であったことが想像されます。そのような場合に、冷静を装っていないと家族が不穏になり収集がつかなくなることを懸念した上での対応だったのではないかと思います。)でした。


翌日になって朝10時ごろですね。自衛隊の医務官と看護師が部屋に来て、私たちの検体を取って帰った。喉の奥。それで「陽性だったら1日から2日後に連絡します」ということで。

夫はもう、「はあはあふうふう言ってたし、苦しそうだった」(急性肺炎に伴う低酸素状態が進行している様子です)し。それでも「全然どうしてくれるとかって、なかった」(医療者側のマンパワーが絶対的に不足しているだけでなく、新型の感染症については、医療従事者の知識も素人同然であると考えてください。ましてや治療法は確立していないので、医療従事者も無力感の中で戦い続けていかなければなりません。)のね。

 

<明日に続く>

週間<外国語>旅行

 

<私のフランス語修行>

今月は、私のフランス語修行の進捗状況を御報告させていただくことにしました。

 

フランス語で因果関係の表現について学んだところなので、それに関する自由作文をしてみました。赤い所は、アンリ先生による添削部分と、コメントです。

 

Quelles sont les causes et les conséquences des pandémies

de COVID-19 ?

Covid-19パンデミックの原因と結果とは何か?

 

On m’a souvent posé des questions difficultés difficiles de la part de mes patients et de mes amis. Ils semblent très confus, même s’ils essaient de résoudre leurs problèmes actuels en appliquant leur propre bon sens. Beaucoup de gens, y compris les soi-disant experts professionnels, ne pouvait pas trier divers types d’informations par leurs propres moyens.

私の患者や知人から私はしばしば難しい質問を受けます。そうした皆さんは当面の問題を単に自分たちの常識に頼って解決しようとしても、とても困惑しているように見受けられます。多くの人々は、いわゆる専門家も含めて、自分たち自身で様々な情報を整理できていない可能性があります。

 

Chaque citoyen intelligent reconnaît que toute cause vient avant les résultats.

Cependant, les gens qui adhèrent simplement à un tel principe pourraient perdre la vue vers le point final de vue la conclusion favorable, parce que la stratégie générale ne vient pas toujours avant chaque tactique spécifique. Alors notre croyance pourrait inviter de pires fins tragiques.

知的な人たちは、あらゆる結果は原因の後に生じることを知っています。

 

しかし、このような原理に単純に執着している人たちは、より好ましい最終結果を逃してしまうかもしれません。なぜならば、一般的な戦略は必ずしも具体的な戦術より先に立てられるとは限らないからなのです。そうすると彼らの信念は、よりひどい悲劇をもたらすことになるかもしれません。

 

 

Mes médecins collégiaux sur ce globe luttent chaque jour contre l’ennemi invisibles. Ils croient simplement que le diagnostic doit venir avant le traitement.

Ils sont esclave de la routine. Ils sont esclaves de la routine parce qu’ils ne sont pas habitués aux situations médicales extraordinaires.

地球上の私の医師仲間たちは、日々見えない敵と戦っています。彼らは、診断は手当に先立って行わなければならないと単純に信じています。彼らは医学的常識が通用しない状況になれていないため、ルーチンワークに束縛されているのです。

 

Mais maintenant, nous devrions reconsidérer!

しかし、今となってはもう一度考え直してみるべきです!

 

Tout d’abord, notre main-d’œuvre et les ressources matérielles connexes sont limitées.

第一に、私たちの労働力と関連資源には限界があります。

 

Deuxièmement, le diagnostic sur le test de PCR sont est inexact même avec un certain risque de contagion.

第二に、PCRによる検査は厳密ではないばかりか感染のリスクすらあります。

 

Troisièmement, le traitement normal n’est pas établi mais palliatif.

第三に、標準治療が確立されてなくて姑息的な方法しかありません。

 

Le dernier mais non le moindre, nous ne pouvons pas diminuer le nombre total d’infections à long terme, mais on peut gagner du temps dans l’immédiat et retarder le pic de celui-ci avec des flambées sporadiques ou persistantes de grappe la infection collective.

最期ですが大切なのは、私たちは長期的な感染者数を減らすことはできないが、時間を稼ぐことによって持続的なクラスター発生のピークを遅らせることはできるのです。

 

En conclusion, nous devrions accorder plus d’attention et mettre l’accent sur les soins pour les patients critiques de toute cause, parce que la procédure de routine n’est pas le dernier but. Sauver plus de vies doit être notre objectif universel !

結論としては、いずれの症例であっても、危篤状態の患者により注意を払い重点的にケアすべきであるということなのです。なぜならルーチンの手続きを踏むことが私たちの最終目的ではないははずだからです。より多くの救命こそが私たちにとっての普遍的な目的であるべきです!

 

 

<アンリ先生からのコメント>

Bon travail. Attention, vouloir faire des phrases compliquées rend parfois l’ensemble du texte un peu confus. A samedi !

よく頑張りました。文体が複雑になると文章全体が少しわかりづらくなることがあるので、ご注意。それでは土曜日まで!

 

 

取材報道<NHK特設サイト 新型コロナウイルス>から学ぶ4症例の研究

 

新型コロナウイルスに感染したとき、どんな事態に直面するのか。感染した人や家族の話を通して、その一端を知るため、NHKが行ったインタビューの内容をできるかぎり詳細にお伝えします。

 

以下は、取材記事を下敷きとし、加筆や編集部分は赤い文字として区別しました。


症例3:結婚記念日のクルーズ船旅行が… 夫を失った妻が語る1か月半

4月4日取材 社会部 山屋智香子

 

集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船して夫婦ともに感染。夫は発症から1か月半で亡くなりました。妻は「夫の死を無駄にしたくない」と感染症特有の怖さと無念さを明かしました。初めて語ったという経験をできるだけ詳細にお伝えするため、インタビューを一部整理した上で紹介します。

 

結婚記念日のお祝いの船旅

症例3(その1)


第1節:結婚記念日のお祝いの船旅

夫婦は70代。結婚記念日のお祝いにクルーズ船に乗船した。2週間かけてアジア各国をめぐる船旅。始まりは穏やかなものだった

乗ったのは1月20日でした。その日はすごくよく晴れていて、本当に快晴。雲ひとつなくて、山下公園がキラキラしていました。もう本当にみんなルンルン。

 

様子が変わったのは1月25日、香港に寄港したころぐらいだったでしょうか。

「ちらほらマスクかけてる人がいるなあ」(コロナ騒動以前の段階:マスクは、予防目的ではなく、呼吸器系感染症を発症している方が使用していた可能性が高いと思われます。それも複数です。)と思いました。

 

ただ「ちょうど春節で、アトリウムという船内の広い空間で獅子舞が披露されて、すごい人数が集まってました」(3密の一つ「密集」)よね。

「目の前でやってくれるから、獅子舞を触ったり」(3密の一つ「密接」)なんかして喜んでいました。

コロナのコの字も全然知らなかったので、この時は。わたしたち

「インフルエンザの予防注射してるし、肺炎球菌ワクチンも打ってるし、万全」

(とても健康意識の高いご夫婦であることが伺われます。平時であれば十分です。残念ながら、ご主人はなくなってしまいました。新型コロナに打ち勝てる免疫力を確保するまでには届かなかったわけです。しかし、証言されている奥様は死を免れました。ですから、予防接種は無駄ではないと考えておいた方が賢明だと思います。コロナウイルスに感染し易い人は、インフルエンザにも感染し易いからです。季節柄、同時に感染する可能性も少なくないのですが、現在のような状況では、十分な裏付けを確保することは困難であるように思われます。)

だよねっていう感じで乗ってましたから。

 

<明日へ続く>