令和2年2月5日(水)9:00~11:00am

 

セシオン杉並第二音楽室

 

 

指導 水氣道創始者 正七段 飯嶋正広

 

参加者4名

水氣道トレーナー代表 

正弐段上(上席支援員)中川良子

 

水氣道トレーナー共同代表 

正弐段下(上席支援員)林亮博

 

水氣道イキイキ体操インストラクター代表 

2級(中等修錬生)細谷健太

 

水氣道イキイキ体操ファシリテーター候補 

6級(初等訓練生)松田要

 

 

 

テーマ:

水氣道各水準代表者・共同代表者の育成

 

 

#1.水氣道準備体操(イキイキ体操)の改定ポイントの実習
   

前回の実習の復習と新たな追加技法についての理論と実践

 

 

#2.太極航法の解説と実習
   

太極航法直伝、中川良子による実技指導、一段錦まで

 

 

#3.水氣道式発声法の実習
    

水氣道式発声法ファシリテーター:

林亮博、松田要
    

水氣道式発声法体験生:

中川良子、細谷健太

 

 

#4.水氣道整理体操(のびのび体操)3段階チェーン指導法
    

トレーナー林亮博⇒インストラクター細谷健太⇒ファシリテーター(候補)松田要

 

 

#5.水氣道準備体操(イキイキ体操)改訂版普及計画(2月公開予定)
   

 

各級の技法伝達代表者の任命:
   

代表トレーナー 

正弐段上(上席支援員)中野良子

 

共同代表トレーナー 

正弐段下(上席支援員)林亮博

 

代表インストラクター 

2級(中等修錬生)細谷健太

 

共同代表ファシリテーター 

6級(初等訓練生)松田要

 

 

 

解説:

#1.水氣道準備体操(イキイキ体操)


イキイキ体操の構成は前編(頚部・肩甲部・体幹)、後編(上肢)の2編よりなる。


改正のポイントは前編(体幹)と後編の動作の関節部位(肩⇒肘⇒手)と左右協調運動の流れ(並行⇒交互⇒その他)の意義について解説と実習を行った。

 

 

#2.太極航法の解説と実習
   

太極航法は水氣道の各航法のエッセンスを集約する技法である。

 

 

#3.水氣道式発声法の実習(三調法:調身、調息、調心)

 

#2で調身を行なった直後で調息法を導入した。


調息法といっても水氣道方式は声を伴う方法なので、水氣道式発声法という。


ピアノによる音階練習によって、姿勢(調身)と発声(調息)が整い、さらに参加者全員で声を合わせることによって爽快な気分(調心)が得られることを体験した。

小学生以来の経験だったという細谷2級は声のピッチが安定し、納得のいく充実した声を生み出すことができた。

 

 

#4.水氣道整理体操(のびのび体操)3段階チェーン指導法

 

#3ではじめて体感できた発声法を即時に用いて、のびのび体操のインストラクション実習を行った。

 

細谷2級の改善された発声法により声の高さが安定し、呼吸が整い、動作や指示の流も自然で効果的なものに激変した。

 

細谷2級は林弐段の指示を的確に把握して即時に対処することができた。

第一部 心身医学療法における聖楽療法理論のコンテクスト(その2)

 

第2章 心身医学療法における理論

 

 

従来の心身医学療法における理論の役割

 

心身医学療法の適応は、心身症とされています。心身症とは「身体疾患の中で、その発症や経過に心理社会的な因子が密接に関与し、器質的ないし機能的障害が認められる病態をいう。

ただし、神経症やうつ病など、他の精神障害に伴う身体症状は除外する」(“心身医学の新しい診療指針”日本心身医学会教育研修委員会編、1991)と規定されています。

 

 

心身症とは独立した疾患単位を指すのではなく、身体疾患の中で心身相関の病態が認められる場合をいいます。つまり、心身症というのは病態であって病名ではないということです。

 

心身症には、現実的なストレス環境に由来する「現実心身症」と、むしろストレスの受け止め方、対処の仕方など、本人の性格特性に由来する「性格心身症」に大別されます。両者に共通するのは病気の発症や、その経過に種々のストレッサーが大きく関与していることです。

こうした疾患はストレス関連疾患と呼ばれ、以下のような広範な器官系統に病状が現れます。

 

〇 消化器疾患:

急性胃粘膜病変、潰瘍性大腸炎、消化性潰瘍、過敏性腸症候群、発作性腹部膨満症、慢性膵炎

 

〇 呼吸器疾患:

気管支喘息、過換気症候群

 

〇 循環器疾患:

不整脈、本態性高血圧症

 

〇 代謝疾患:

特発性低血糖症

 

〇 アレルギー性疾患:

コリン性蕁麻疹

 

〇 膠原病:

全身性エリテマトーデス、関節リウマチ

 

〇 神経系疾患:

片頭痛、自律神経失調症

 

〇 骨筋肉系疾患:

顎関節症、頚肩腕症候群

 

〇 全身疾患:

慢性疲労症候群、線維筋痛症

 

〇 婦人科疾患:

更年期障害、月経痛、骨盤内うっ血症候群、月経異常、無月経、卵巣機能不全

 

 

いかがでしょうか。ストレス関連疾患は上記のリストの他に、ほとんどの生活習慣病とも重なり合っています。

 

これらの病気と全く無関係に過ごしているような方に巡り合うことはむしろ少ないです。
 
 

聖楽院における聖楽療法も、こうした病気の治療に役立てることを目的としていますが、聖楽療法の特記すべき特色は、レッスン生はレッスン中に自分自身が患者であるという意識をもつ必要はなく、むしろ聖楽院のレッスン生であるという認識の上で楽しくレッスンを続けて芸術的に開花していただくことを目標としていただければ治療目的を達成することができることにあります。

今回の新型肺炎の原因と疑われるコロナウイルスはどんなウイルスでしょうか?
 

コロナウイルスにはヒトや鳥類に感染するさまざまな種類のウイルスがあり、遺伝学的には4つのグループに分かれます。

ヒトに感染するすべてのコロナウイルスは呼吸器疾患の原因となります。
 

コロナウイルスは風邪の原因としては、ありふれたウイルスです。

 

冬や春の初めに毎年流行し、熱や咳など普通の風邪を起こすウイルスで、大人の風邪の15%はコロナウイルスが原因であるという報告もあります。

 

ですから、コロナウイルスが原因であることが判明すると、単なる通常のかぜ程度の認識や先入観をもってしまう専門家がいても不思議はない、と私は考えていました。

 

新型肺炎の原因ウイルスは未知の新種ウイルスでした。
 

 

NEJM 論文:コウモリのベータコロナウイルス類縁のsarbecovirus亜属ウイルス

 

Zhu N, Zhang D, Wang W, Li X, Yang B, Song J, et al. A Novel Coronavirus from Patients with Pneumonia in China, 2019. New England Journal of Medicine [Internet]. 2020 Jan 24 [cited 2020 Jan 26]
 

これまで人間に病気を起こすコロナウイルス(RNAウイルス)は6つが知られていました。そして昨年12月下旬に、中国武漢市で7番目の人間に感染を起こすコロナウイルスが発見されました。

 

動物由来の別のコロナウイルスが人間に感染する事例は、今後も出現するであろうと予測されています。
 

このNEJMの論文では、新しいウイルスの検出、同定のプロセスが報じられています。

昨年12月21日以降に武漢の海鮮市場と関連のある肺炎患者から、4つの下気道検体が採取されました。

対照コントロールとして、北京の病院に入院中の原因不明肺炎患者の7つの検体が採取されました。

検体から遺伝子配列の同定がなされ、またウイルス同定のための細胞培養が行われました。
 

武漢の49歳女性、61歳男性(後に死亡)、32歳男性の肺炎患者から、検体が採取されました。

ここでコロナウイルス共通のRNAが検出され、新種のコロナウイルスである2019-nCoVが同定されました。

ウイルスの全ての遺伝子配列から、コウモリから検出されるベータコロナウイルス類縁のsarbecovirus亜属に属するウイルスと判明しました。

 

今回の中国での原因不明の肺炎の原因について、WHOも新型コロナウイルスであると確認しました。

 

当初は、ヒトからヒトへの感染の可能性は乏しいとされ、しかも、患者数の急激な増加も報告されていませんが、こうした甘い予想はことごとく覆されながら現在も進行中です。今後の状況を冷静に判断して対処することが大切です。

 

<明日に続く>

令和2年2月4日(火)7:00~9:00pm

鷺ノ宮体育館温水プール(第1レーン使用)

参加者総数7名(先発4名、後発3名)

 

指導トレーナー:水氣道正弐段下 林亮博

修錬生インストラクター:水氣道2級 坂本光昭

報告担当ファシリテーター:水氣道5級(中等訓練生)植田

 

 

稽古内容

1) 親水航法

 

2) 準備体操(イキイキ体操)整列行進方式
   訓練生2名を頭尾位に配置し、指導トレーナーがサポート

 

3) 基本五航法(短縮版):整列行進方式
   準備体操に引き続き実施

 

4)各種航法:名宣り稽古方式
  理気航法、調血航法、活水航法/経絡航法、舞踊航法、水拳航法

 

5) 整理体操(のびのび体操)整列行進方式

 

6)既定の稽古終了後、 特別技法訓練:希望者2名による活水航法

 

 

まとめ

稽古プログラムの流れは、水氣道の原則にしたがって実施した。

名宣り稽古は4級までの訓練生3名および特別訓練生1名による脇伝2枚目までを実施

 

 

理事長からのメッセージ

報告書には受付当番担当者を明記してください。

 

可能な限り、すべての参加者に担当を経験していただけるように配慮してください。

令和2年2月4日(火)1:00pm~3:00pm

 

稽古施設:上井草スポーツセンター温水プール(第1レーン)

 

参加者総数10名

 


監督指導者:水氣道正七段 飯嶋正広

支援員トレーナー:水氣道正弐段 中川良子

修練生インストラクター:水気道1級 加藤博文

受付当番:細谷健太

 


【稽古内容】

1) 親水航法

 

2) 準備体操(いきいき体操)
  先発6名、後発4名の2班に分かれておこなった。
   いきいき体操新項目披露

修錬性1名、特別体験生2名に対し、経験者(支援員1名、修錬生1名、

特別体験生1名)が体操新項目を披露した。

 

3) 基本五航法:一列縦隊行進方式

先発6名、後発4名の2班に分かれておこなった。
先発班は特別訓練生2名、訓練生3名、特別体験生1名で構成し、起・承・転・結・縁の全ての形を実施した。

後発班は支援員1名、修練生2名、訓練生1名で構成し、起・承のみを実施した。
  

※途中、施設のルールに従い、5分間の休憩を挟んだ。

 

4) 立ち方稽古
  

未経験の特別体験生の参加があったため、他のメンバーの復習も兼ねて、

支援員および監督指導者の指導下、閉塞立ち、並行立ちの稽古をおこなった。

 

5)整理体操(のびのび体操)担当修錬生リーダーが2名のサブリーダーを指名して順次行った。

 

 

解説:
体験生の参加がなかった。

立ち方稽古未経験の特別体験生1名に対し、立ち方を披露することができた。

いきいき体操新項目を本日参加の朱帽子(修練性、特別体験生)全員に周知することができた。

 

 

理事長からのメッセージ:

厳寒期にあたる2月の稽古に体験生の参加がないことは、残念に思われますが、同時に止むを得ないことです。

逆に言えば寒稽古期間(12月から2月まで)を中断せずに継続している体験生は、近い将来、訓練生に昇格できる資質があるということになります。

また、水氣道の意義や価値のみならず安全性について未だ広く知られるに至っていません。

これも体験生の参加が少ない理由の一つです。

そのためには、訓練生以上のメンバーが体験生から確かな信頼を得ることが必要です。

 

水氣道の精神的成長のステップは、信頼⇒自助⇒互助⇒協働⇒創造です。

そのための第一のステップとして、今後の水氣道は体験生でも安心して寒稽古に参加できることを参加者全員で示していきたいと思います。

まず体験生からの信頼を獲得できなくては水氣道の将来の可能性は期待できないことになります。

信頼を得る為には、そして、体験生が増えていくためにはどのような心構えと工夫が必要なのか、その課題を個々のメンバーも真正面から取り組んでいただきたいものです。

令和2年2月3日(月)13:00~15:00

大宮前体育館温水プール(第1レーン)

参加総数7名

支援員トレーナー:水気道正弐段下 林 亮博

修練生インストラクター:水気道2級 細谷健太

 

入退出受付:林 亮博

 

稽古内容:

1)親水航法

 

2)準備体操(イキイキ体操)整列行進方式

 

3)基本五航法:短縮型(各航法第2形のみ)

 

4)各種航法:各種の足構え
  理気航法、調血航法 / 活水航法、水拳航法、空拳航法、舞踊航法

 

5)整理体操(のびのび体操)

 

 
内容解説:

先発4名の班は親水航法、準備体操、

 

後発3名の班は親水航法、再度、インストラクターよりイキイキ体操新項目披露

 

4級までの訓練生3名および特別訓練生1名による脇伝1枚目までの名宜り稽古を実施した。


原題は「Novel coronavirus 2019-nCoV: early estimation of epidemiological parameters and epidemic predictions」

2月4日には武漢市の20万人が感染している?

 

 

概要はmedRxivのウェブサイトで閲覧できます。

 

2019-nCov感染症の流行予測。

 

感染確認患者は実際に感染している人の5%と推定。

 

新型コロナウイルスについての新情報は、日ごとに書き換えられていきます。

私がまとめた情報も掲載時にはすでに古くなってしまいます。

そこで、今回はデータ解析による予測モデルについての報告をご紹介します。

 

 

英国Lancaster大学のJonathan M. Read氏らは、20年1月24日にmedRxivに公開した2019-nCov感染症に関する予測をアップデートし、第2版として1月27日に公開しました。

 

medRxivは、健康科学領域の印刷前サーバーであるため、査読を受けてはいません。
 

新型コロナウイルス(2019-nCov)の感染は中国の武漢で最初の患者が見つかってから速やかに広がり、中国以外の国と地域でも発症者が報告されています。 

 

第1版(1月24日公開)では、1月21日までのデータに伝搬モデルを適用して分析し、基本再生産数(R0)は3.8(95%信頼区間3.6-4.0)で、人口1100万人の武漢市では、2019-nCov感染者の5.1%(4.8-5.5)しか同定されておらず、1月1日から21日までに、実際には1万1341人(予測区間9217-1万4245)が感染していたと予測しました。


流行が衰えることがなければ、2月4日までに武漢市の19万1529人(予測区間13万2751-27万3649人)が感染していると推定されました。

 

また、武漢市からの人の移動を制限し、実際に移動を99%減らせたとしても、2月4日までに武漢市以外の中国国内の感染者は24.9%しか減らせないと予想していました。 

 

第2版は、2020年1月22日のデータを分析対象に追加している。武漢市が封鎖されたのは翌23日からです。

第1版に比べ第2版では、尤度関数の精度を改善、パラメータの不確実性分析の精度を改善し、統計学的により厳密な方法を適用、家庭内感染では感染から発症までに最大で6日という報告を感度解析に反映させ、第1版で使用していたtravel restriction analysisではなく、より適切な別のアプローチを用いたとされますが、詳細については不明です。
 

著者らは、SARSコロナウイルス感染症での推定に基づいて、感染してから感染性を獲得するまでの期間(latent period)を4日と仮定しました。2019-nCov感染者を対象とする当初の分析でも4.4日と推定されています。

 

また、著者らは、latent periodと、感染してから発症するまでの期間(incubation period)はほぼ同様であるとの前提で考えをまとめています。
 

第2版での著者らの推定によると、中国国内における基本再生産数(R0)は3.11(95%信頼区間2.39-4.13)で、伝搬のうちの58~76%を阻止しなければ、感染者の増加はくい止められないことが示唆されました。
 

1月1日から22日までの武漢市での感染者の総数は2万1022人(1万1090~3万3490)だったと考えられますが、この間の感染確認患者は、実際に感染している人の5%(3.6-7.4)に過ぎなかったと推定されました。

これは、大多数の感染者は軽症で、治療を求めるほどの症状は出ないことを示唆します。

一方でこの状態は、致死率(その疾患に罹患した患者100人当たりの死亡者の数)の推定を困難にしています。無症候性の感染者が存在するという報告もあることから、致死率を正確に知ることは困難です。

 

著者らが自ら認めているとおり、この報告における推定は、情報が不足していることによって不確定な部分が多いという限界があります。

仮説についても問題が残されていますが、今後、改良されていけば、より精度の高いものになるのではないかと考えます。

1月27日付けのニューヨークタイムズ国際版の第一面、

中国で、繁忙を極めるウイルス研究室が再び動揺する<In China, thriving lab for viruses stirs again>という見出しの記事は、新たな(感染症の)発生により、外来動物を売る市場を制限することを要請する<After a new outbreak, calls to limit markets that sell exotic animals>という小見出しで始まっています。
 

その記事によると、中国および周辺諸国での新型コロナウイルスによる死者はすでに56人を超え、1,370以上がすでに感染しており、その発生源は武漢市の卸売市場であることが正確に特定されています。

武漢では生きたままの動物を合法的に売買することができます。

 

The novel coronavirus that has already killed at least 56 and sickened more than 1,370 in China and around the world is believed to have spread from exactly one of these places: a wholesale market in Wuhan, a city in central China, where vendors legally sold live animals from stalls in close quarters with hundred of others.
 

Lancet /Huang論文:41人の疫学情報で重症例の死亡率は15%

 

Huang C, Wang Y, Li X, Ren L, Zhao J, Hu Y, et al. Clinical features of patients infected with 2019 novel coronavirus in Wuhan, China. Lancet [Internet]. 2020 Jan 24 [cited 2020 Jan 26]; 0(0).
 

武漢に今年1月2日までに入院した41人の患者の疫学情報である。
 

73%が男性で、基礎疾患がある人が32%。糖尿病、高血圧、心疾患といった基礎疾患だった。

年齢の中央値は49歳で、この研究では小児患者はゼロ。喫煙歴は7%。海鮮市場とのコンタクトがあったのが66%。家族内クラスターも1件あった。筋肉痛が44%、咳嗽が76%、膿性痰は28%、頭痛が8%、呼吸困難感が55%に認められた。

 

発症から呼吸困難発生までの中央値は8日間。急性呼吸窮迫症候群(ARDS)発症29%、RNA血症が15%、急性心障害が12%、二次感染が10%に見られた。

 

32%が中中治療室(ICU)に入室し、15%(6人)が死亡した。次の報告にもあるが、本感染症の死亡率は3%程度と考えられるが、入院するくらい重症例の場合、死亡率は15%と高い。呼吸困難発症までの時間が割と長いのも特徴的だ。

 

武漢は、以前から鳥インフルエンザから発生する新型インフルエンザが監視されている地域であり、さらに02年に香港で流行したSARS(重症呼吸器症候群)も発生した地域です。

ですから、私は今後も警戒が必要であると考えています。

 

 <明日に続く>

2月3日(月)

平成元年度(第56回)の修士課程学位審査公開演奏会は、

1月14日(火)11:00から始まり、2月3日(月)14:30頃に終了しました。

 

最終日の最終演奏が、聖楽院協力アーティストの小松奈津子さんの発表にあたるため本日は、聖楽院基礎科A組の特別課外体験レッスンという名目で、藝大の奏楽堂に向かいました。

 


小松奈津子さんは、藝大大学院で古楽を専攻し、バロック声楽を専門とするソプラノ歌手です。

学位審査というアカデミックな演奏会に相応しく、プログラムに記載されている学位のテーマは「A.スカルラッティのソプラノ独唱のための世俗作品-手稿譜に基づいた演奏解釈を中心にー」とありました。

 

藝大内の奏楽堂で演奏される専攻は独唱、オルガン、オペラそして古楽のみであす。

 

そして、小松さんの声楽のための伴奏を担当する古楽器は、リコーダー、ヴァイオリン、チェロそしてチェンバロが揃うなど、とても贅沢なひと時を過ごすことができました。

 

ホール後方が教員席、中ほどが一般席、前方はクローズドにされていました。予想以上の数の聴衆が一般席に陣取っていました。

 

演奏曲を紹介します。

Jean-Baptiste Drouart de Bousset (1662‐1725)

<Pourquoy, doux Rossignol>

 

Jean-Baptiste Drouart de Bousset

<Quel’angelica bocca ≻

 

Alessandro Scarlatti (1660-1725)

  Cantata 《Solitudini amene》

 

Alessandro Scarlatti

 <Son tutta duolo> Opera 《La donna ancora è fedele》

 

Alessandro Scarlatti

 Cantata 《La Fenice》

 

 

プログラムはJean-Baptiste Drouart de BoussetとAlessandro Scarlattiという同時代を生きた2人の作曲家の作品です。

後者のA.スカルラッティはイタリア古典声楽曲集などでも必ず収載されている名曲も多く、小松さんはこの作曲家の作品を研究して演奏発表に臨んだものと思われます。

 

本日、小松奈津子さんの演奏を聴くことができた方は幸運だったと思います。

 

小松さんの生の演奏の様子をお届けできないのは残念ですが、その代わり、youtubeで検索できたA.スカルラッティの <Son tutta duolo>「私は悩みに満ちて」を他の演奏者による音源をご紹介します。

 

この曲は、聖楽院基礎科の皆様と勉強してみたい曲の一つです。すべての声種(カウンターテナーも含む)で歌うことができます。

 

 <Son tutta duolo>


イタリア語歌詞および日本語訳つき

テノール 井原義則 「私は悩みに満ちて」


メゾソプラノ Cecilia Bartoli


María José Burguillos del Valle