<X 年10月~H27年1月13日の3か月間>  

 

1か月に1回栄養相談にて状況報告(できた点とできなかった点)を行い、改善すべき点を話あっていた。

 

10月 身長169cm  体重88.2kg  BMI 30.9(肥満度2)  

 

11月 身長169cm  体重83.9kg  BMI 29.3(肥満度1)

 

12月 身長169cm  体重83.5kg  BMI 29.2(肥満度1)

 

1月  身長169cm  体重83.3kg  BMI 29.2(肥満度1)

 

 

この3か月間も10月は少し増加したが、11月には体重をおとし、順調にきていた。

 

 

90kg以内となり目標体重を80kg(BMI 28.0:肥満度2)に変更し、

 

食事と運動で継続して取り組んでいくことを再確認した。

 

 

12月~1月はお正月も入り少し、停滞気味だが、体重を増やすことなくきていた。

 

 

この期間には食事について主菜の量が少し多かったため、主菜の量について確認した。

 

 

肉、魚、卵、大豆・大豆製品は1日5単位程度で1食なら1~2単位程度である。

 

 

食品交換表の目安表にて確認した。

 

その他塩分についてなども含めて栄養教育を行った。

 

 

記録から運動を行わない翌日に体重が増える傾向にあるため、ウォーキングだけでも行う。

 

 

できない日は食事の量を調整するなどの必要があることを伝え話し合った。

 

 

このようにAさんは毎月栄養指導に来ていましたが、

 

その後事情により、栄養指導には来られなくなりました。

 

 

次に栄養指導にいらしたのは同年の10月でした。(約9か月間のブランク)

 

 

<X+1年10月>  身長169cm  体重92kg  BMI 32.2(肥満度2)

 

体重は1月の83.3kg(BMI 29.2:肥満度1)から92kg(BMI 32.2:肥満度2)まで増えていました。

 

そこでまた、月1回の栄養指導を再開し、

 

食事記録をつけ生活習慣を整えることから再スタートしました。

今月のテーマ <クリーゼ(危機)>

 

 

「クリーゼを理解する①」

 

 

クリーゼとは、内分泌系、つまり、ホルモンの異常によって危険な状態に陥っていることです。

 

内分泌系は、全身の調節系として、

 

自律神経系、免疫系とともに生命維持にとってとても重要な役割を果たしています。

 

 

そもそもクリーゼ(Krise)とはドイツ語で、英語のクライシス(crisis)に相当します。

 

 

クリーゼは具体的には、甲状腺クリーゼや副腎クリーゼ、高血圧クリーゼ、

 

重症筋無力症のクリーゼなど多くの種類があります。

 

 

これらのクリーゼのきっかけは、いずれも急激なストレスにさらされることが共通しています。

 

しかし、変化の方向性も違いもあり、大別して2つのパターンがあります。

 

 

その二つを仮に「機能亢進過剰型」と「機能低下急落型」と名付けることにします。

 

 

前者の「機能亢進過剰型」は、基礎疾患としてホルモンの亢進症があり、

 

急激なストレスが加わって、さらに過剰状態になるものです。

 

甲状腺クリーゼ、高血圧クリーゼがこれに相当します。

 

 

後者の「機能低下急落型」は、基礎疾患としてホルモンの低下症があり、

 

急激なストレスが加わって、さらに絶対的な欠乏状態になるものです。

 

副腎クリーゼや重症筋無力症のクリーゼがこれに相当します。

 

 

次回(明日)は、ストレスとホルモン調節異常、

 

それに伴うクリーゼの起こり方について説明します。

<食べてしまいました…>

 

大変です!先生の罠のマンマとはまり、食べ過ぎてしまいました!

 

 

先生がフランスへの出発前夜、一緒に食事をした際。

 

注文された物を平らげたら、

 

なんとそれは、先生が仕掛けた罠だったのです!

 

 

据え膳食わぬは男の恥です。

 

NoGucciその時は、食べようと思えば、食べられるものだな~と、

 

の~んびり考えていました。

 

 

注文の時点で多い!と思っていたのですが。

 

ついつい…完食です!

 

 

反省しています、「イカの一夜干し」と「カジキのステーキ」は多かったです。

 

 

体重減っていたのに…

 

今週は97.5㎏ ⇒ 97.5㎏ 

 

何とか横ばいで済みました。

皆さま、ご無沙汰しております。

 

 

来月になりますが、ロシアのサンクト・ぺテルブルク音楽院のレベデフ教授と

 

演奏会に出演させていただくことになりました。

 

 

サンクト・ぺテルブルク音楽院は、

 

ロシアでは最古の音楽院の一つで、モスクワ音楽院と並ぶ名門校です。

 

 

チャイコフスキー、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチなど、

 

私も大好きな音楽家を多数輩出しています。

 

 

 

順不同のお知らせになると思いますが、

 

ご報告出来るものから順番に、今後も演奏会のお知らせをしていきます。

 

 

◆ エルミ鴻巣カルチャーセンターにて

 

今秋から講師として、講座をさせていただくことになりました。

 

毎週月曜日14:00~21:00です。

 

9月26日(月)に、1日体験会(ミニレッスン)を開催します。

 

ご興味がある方はお問合せお待ちしております。

 

 

〇太田国際音楽セミナー

 

ロシアンピアニズムがテーマです。

 

選ばれた受講生5名が出演するコンサートです。

 

2016年10月8日(土) 18:00開演

 

講師と受講生によるコンサート

 

太田市学習文化センターホール (群馬県太田市)

 

一般券 ¥2,000

 

 

第Ⅰ部

 

〇ショパン 舟歌Op.60

 

〇モーツァルト ソナタKV332

 

〇ショパン バラード第4番 Op.52

 

〇リスト スペイン狂詩曲

 

〇スクリャービン ピアノコンチェルト嬰ヘ長調Op.20 など

 

 

第Ⅱ部 (サンクト・ぺテルブルク音楽院 レベデフ教授)

 

〇ベートーヴェン ソナタOp.31-2 テンペスト

 

〇ベートーヴェン バガテル Op.126

 

 

チケットは、残り3枚はご用意出来ますので、

 

お問合せや申込みは私、寺根までお願い致します。

 

そして、選ばれた受講生が出演するロビーコンサートにも

 

出演させていただくことになりました!

 

こちらは4名が出演します。

 

 

〇太田市役所ロビーコンサート

 

2016年10月12日(水) 12:00開演

 

会場:太田市役所ロビー

 

入場無料

 

 

〇リスト ため息

 

〇リスト リゴレットパラフレーズ

 

〇シューベルト ロンドD608

 

〇リスト 超絶技巧練習曲より「夕べの調べ」など

 

 

それから、来年のソロリサイタル開催が決定しました。

 

寺根佳那ピアノ・リサイタル

 

2017年6月4日(日) 13:00開場、13:30開演

 

東京・日暮里サニーホールコンサートサロン

 

全自由席 2,500円

 

 

寺根さんプロフィールはこちら

現在フランスでは、メタボリック・シンドローム、気管支喘息、

 

変形性膝関節症、関節リウマチ、線維筋痛症等およびうつ病、

 

乳がん全摘術後の心身のケア、産後の母親向けの禁煙指導などの研究成果に基づく温泉療法、

 

予防医学としての最新型スパの展開が注目されています。

 

 

また、自然療法による抗うつ薬・抗不安薬の減量・離脱プログラムが進んでいます。

 

 

対象疾患や治療コンセプトなど、あらゆる方面において、

 

平成元年から今日にいたるまで高円寺南診療所が志向してきた

 

自然療法・統合医学の理念に一致し、驚きと喜びを禁じ得ません。

 

 

また2000年に着想し、今日に至るまでの試行錯誤により体系化され整備された

 

『水氣道Ⓡ』(フランス語:Suïkido)を

 

英語圏やドイツ語圏のみならずフランス語圏にもアピールすることができる端緒として、

 

今回の視察旅行の意義は大きいものと認識しております。

 

 

今回、フランス最大の温泉療法機関(CNETH / AFRETH)の全面的な協力を受け、

 

日仏間の水治療・温泉療法の交流を深める機会が得られました。

 

 

フランスの現地での第一人者による事前質問リストに基づくレクチャー、意見交換、実地体験をはじめ

 

日仏間の交流や共同研究の可能性について

 

限られた滞在時間をフル活用して研修成果を挙げてきたいところです。

 

前回の続きです。

 

 

疲労度分類表を参考にして読んでください。

 

画像クリックでクッキリ表示

 

(ブラウザの戻るボタンで戻ります)

 

「持続性疲労」と「蓄積疲労」に該当すると思います。

 

疲労度分類表

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私には、どうしても理解できない歌があります。

 

 

 

Smapの「世界に一つだけの花」です。

https://www.youtube.com/watch?v=MdfPGiwJCDY

 

 

 

人と比べることに対して疑問を呈しておきながら、

 

 

 

No1にならなくても良い>

 

 

 

<特別なOnly one

 

 

 

と言うような歌詞に違和感を覚えるのです。

 

 

 

No1」も「Only one」も他と比べて

 

 

 

違いが分からなければ認識できないわけで・・・

 

 

 

 

元気な時はそのように考えるのですが、

 

 

 

Only one」でいいんだよ

 

 

 

と慰められる自分が情けなくなってくるのです。

 

 

 

 

素晴らしいメロディーとSmapのメンバーの拙い歌唱(ファンのかた申し訳ありません)が

 

 

 

心に染みてしまいます。

 

 

 

悔しさがこみ上げます。

 

 

 

情けなくなってどうしても涙がこぼれてしまうのです。

 

 

 

 

 

 

高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭

「ストレス」は曲者!?(その3)

 

 

私たちは毎日、仕事でもプライベートでも様々なストレッサーにさらされ続けています。

 

 

そこで参ってしまう人と参ってしまわない人の違いをいくつか挙げることができます。

 

 

一つには、ストレッサーの質と量の違いです。

 

 

英語では良いストレスをEustress、悪いストレスをDistressと分けることがあります。

 

 

「良いストレス(eustress)」とは、自分の器を大きくし、育むことができる負荷です。

 

 

例えば、目標、夢、スポーツ、よい人間関係など、

 

自分を奮い立たせてくれたり、勇気づけてくれたり、

 

元気にしてくれたりする刺激(ストレッサー)とその状態(ストレス反応)です。

 

 

人生の目標と将来像が明確である人は、目標達成に向けて必要なことを明敏に察知し、

 

自己の問題点や欠点を認知し、有効な努力を継続することができます。

 

 

この場合の継続可能な努力は自己効力感を高めることができる「良いストレッサー」です。

 

 

こうした良いストレッサーがないと、自信が育たず立派な人間に成長できません。

 

 

「艱難汝を玉にする」といった場合の、艱難は「良いストレッサー」に相当します。

 

 

 

「悪いストレス(distress)」とは、

 

自分の器を萎縮させ、破壊させかねない負荷です。

 

 

例えば、過労、悪い人間関係、不安など(ストレッサー)は、

 

自分のからだやこころが苦しくなったり、嫌な気分になったり、やる気をなくしたり、

 

まわりの人に何らかの迷惑をかけるような行動をとりがちな状態(ストレス反応)をもたらします。

 

 

生き甲斐や人生の目標が見いだせない人は、何をしても身が入りません。

 

 

インセンティブ(励みとなる刺激)が働かないのでモチベーション(動機づけ)が維持できず、

 

やがては周囲の人間関係を損ねがちになります。

 

 

「ストレス」という言葉は曲者ですが、

 

「ストレッサー」には善玉も悪玉もあるということでした。

 

 

次回は再び臨床心理士 宮仕聖子先生の出番です。 

 

ドクトル飯嶋

今月のテーマ「血液透析」

 

「急性進行性糸球体腎炎(RPGN)」

 

 

急性進行性糸球体腎炎(RPGN)は、急速に腎機能低下が進行する病気です。

 

 

これは急速に進行する腎不全症候群であり、放置すれば末期腎不全に至ることが多いです。

 

 

原因はMPO-ANCA陽性血管炎やPR3- ANCA陽性血管炎ですが、

 

潜在性に発症する場合もあり、発見が遅れがちです。

 

 

つまり、発熱、倦怠感、感冒様症状、体重減少といった非特異的な全身症状が主であり、

 

肉眼的血尿、蛋白尿、貧血を伴いますが、特異的症状に乏しいです。

 

 

高齢者に好発し、透析導入例が増加しています。

 

 

ANCAと抗GBM抗体の両者が陽性の場合、優意に腎死が多くなります。

 

 

ANCA陽性の急性進行性糸球体腎炎(RPGN)に対する初期治療として、

 

学術的にはリツキシマブと副腎皮質ステロイドを併用すると、

 

腎および生命の予後を改善する可能性が報告されています。

 

 

しかし、リツキシマブの保険適応は、顕微鏡的多発血管炎(MPA)、

 

多発血管炎性肉芽腫症(GPA)の、しかも難治例に限定されているため使用できない、

 

という実務上の悩みがあります。

今月のテーマ「血液透析」

    

 

「ヨード造影剤による腎障害(造影剤腎症)」

     

ヨード造影剤は臨床的画像検査で頻用されますが、腎臓に負担をかけます。

 

 

造影剤腎症発症の予防のために、輸液が行われます。

 

 

そこで、飲水も勧めることがありますが、

 

飲水が輸液と同等の効果があるかどうかのデータはありません。

 

 

血液透析は造影剤腎症発症リスクを軽減しないため、

 

造影剤投与後の血液透析は推奨されません。

 

 

ヨード造影剤を用いた臨床的画像検査が必要な糖尿病患者は増加しています。

 

 

慢性腎臓病(糸球体濾過率<60mL/分/1.73 )を伴う糖尿病は造影剤腎症発症の危険因子となりますが、

 

慢性腎症を伴わない糖尿病は明らかな危険因子ではないようです。

 

 

また糖尿病患者の治療薬であるビグアナイド薬は、直接的には造影剤腎症発症には関係しませんが、

 

たまたま造影剤腎症発症した場合には、ビグアナイド薬は乳酸アシドーシス発症リスクが増加するため、

 

検査前の投薬は中止します。

 

 

因みに、腎動脈狭窄症では、ヨード造影剤を用いるCT血管造影は造影剤腎症を惹起して、

 

さらに腎機能を低下させる可能性があります。

 

 

また、ガドリニウム造影剤は腎性全身性線維症を惹起する可能性があるため、

 

腎動脈超音波ドプラ検査、単純MRA検査が推奨されています。

 

今月のテーマ「血液透析」

 

 

腎性貧血:保存期慢性腎臓病(CKD)患者での貧血管理

 

 

腎臓の病気が原因で貧血になったものを腎性貧血といいます。

 

 

腎性貧血の是正は、保存期慢性腎臓病(CKD)患者の生活の質(QOL)や

 

腎予後を改善することが報告されています。

 

 

日本透析学医学会が作成した「2015年版 慢性腎臓病患者における

 

腎性貧血治療ガイドライン」では、複数回の検査でHb値が11g/dL

 

未満となった時点で腎性貧血治療を開始すべきとしています。

 

 

腎性貧血治療の目標Hb値は、11 g/dL以上13 g/dL未満とされています。

 

 

また、重症の心血管系の病気を合併する患者では、12 g/dLを超えないように

 

管理することを勧めています。

 

 

腎性貧血の治療には、赤血球造血刺激因子製剤(ESA)を用います。