漢方治療についてのQ&A

 

 

漢方治療に関しては

 

一般社団法人 日本東洋医学会 一般の方へのHPを検索してみました。

 

日本東洋医学会ホームページ

 

 

ここには<漢方ストーリー>という読み物がありますので、お読みになってください。

 

ただし、具体的なQ&Aは掲載されていません。

 

これに対して、慶應義塾大学医学部漢方医学センターの漢方Q&Aは比較的上手にまとめられていると思います。

 

慶應義塾大学医学部漢方医学センター

 

ただし、その記載は概ね一般的ではありますが、慶應義塾大学医学部漢方医学センター受診者を想定して書かれているようです。

 

そこで、高円寺南診療所の立場から、

<高円寺南診療所からのメッセージ>を加えてご紹介を試みることにしました。

 

 Q:

安全に漢方治療を受けるにはどうすればよいですか?

 

漢方薬には、医師が処方する医療用のものと薬局などで購入できる一般薬があります。

こうしたものは医師、または薬剤師からの説明をよく受け、注意して使えば安全に用いることができます。

しかし最近では、通販や平行輸入品なども氾濫しています。

こうしたものは厚生労働省の認可を受けていないものなので個人の責任において使用してもらうことになります。

最近も中国からのやせ薬に日本では未認可のフェンフルラミンという向精神薬が混入されていました。

そのようなものは漢方薬ではないのですが、一部に誤解を招くような報道があったことも事実です。

そのようなことを避けるためには漢方に詳しい医師・薬剤師と相談の上漢方薬を服用することをお勧め致します。

 

<高円寺南診療所からのメッセージ>

私は、調剤薬局以外で一般人が入手できる漢方薬については、日頃、慎重な立場をとっています。まずは、そもそも、その漢方薬らしきものが食品なのか薬品なのか、薬品のようであれば正式な漢方薬名を表示しているかどうか、含有成分が明記されているか、生産現場が特定できるのか、などもチェックしておくべきでしょう。いずれにしても素人の方には鑑別が難しいので、まずは調剤薬局の薬剤師に尋ねてみることがベストだと思います。

もう少しツボの世界を見ていきましょう。

 

今回は「命門(めいもん)」です。

 

IMG_2939

 

場所は臍の後ろの背骨の部位にあります。

 

 

「勃起障害」「腎炎」「前立腺炎」「生理不順」「生理痛」「子宮内膜炎」「膀胱炎」「腰痛」「下痢」等に効果があります。

 

 

<参考文献>

このツボが効く 先人に学ぶ75名穴       谷田伸治 

 

 

経穴マップ イラストで学ぶ十四経穴・奇穴・耳穴・頭鍼      監修  森 和

                                      著者  王 暁明・金原正幸・中澤寛元 

 

 

高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭

アレルギーの病気についてQ&A

 

 

ここで掲載する内容は、一般社団法人日本アレルギー学会のホームページ<一般の皆さま>から引用したものです。

 

https://www.jsaweb.jp/

 

最後に【高円寺南診療所からのメッセージ】を加えています。

 

 

アレルギーの病気についてQ&A 

No.1

気管支喘息(成人)①

 

Q1

吸入ステロイド薬の使用方法について教えてください。

 

A

吸入ステロイド薬には、自分の力によって薬剤を吸入するドライパウダー製剤(フルタイドディスカス®、パルミコート®)と加圧ガスによって吸入するエアゾール製剤(フルタイドエアー®、キュバール®、オルベスコ®)があります。

 

ドライパウダー製剤は、薬剤を吸い込むときにある程度強く吸入する必要があります。

 

一方、エアゾール製剤は、タイミングを合わせる必要があり、うまく吸入できない場合は補助器具を使用すると効率よく吸入できます。

 

いずれの製剤も気管支の末梢まで薬が達しないと十分な効果が得られないので、それぞれの吸入薬にあった吸入法で適切に吸入する必要があります。

 

また、声がれや口腔カンジダなどの副作用予防のため、吸入後はどの製剤もうがいが必要です。

 

 

【高円寺南診療所からのメッセージ】

高円寺南診療所で処方する吸入薬は、かつては、上記のステロイド吸入薬を使用していました。

 

しかし、最近では薬単剤のものはほとんど使用しなくなりつつあります。少しずつ吸入ステロイド・β2刺激薬配合剤(シムビコート®、レルベア®)に切り替えてきました。

 

配合剤の導入によって、吸入ステロイドの減量も可能となり治療成績も改善されています。

 

 

 

Q2吸入ステロイド薬の副作用について教えてください。

 

A

吸入ステロイド薬の副作用は、局所性には咳、のどの違和感、声のかすれ、口腔内真菌(かび)症などがあり、予防や症状軽減対策のためにうがいやスペーサーなどの吸入補助具が使用されます。

 

吸入ステロイド薬は病変部に直接作用するため使用量が微量で、吸入に伴い消化管から吸収されるわずかの薬剤も肝臓で分解されるため、一般的な吸入量では注射薬や内服薬に比べ成長障害、骨粗鬆症、肥満、免疫機能の低下、白内障などの全身性の副作用はきわめて少ないとされます。

 

 

【高円寺南診療所からのメッセージ】

吸入ステロイド薬は内服ステロイドのような全身性の副作用は極めて少ないとされます。

 

ただし、局所の副作用にはしばしば遭遇します。とくに鼻炎合併喘息の場合には、要注意です。

 

鼻炎の治療を併行して行わない限り、喘息の治療成績は満足のいくものでなく、副作用の頻度も少なくありません。

関節リウマチについてQ&A

 

 

ここで掲載する内容は、アステラス製薬提供の患者さん・ご家族の皆さまなるほど病気ガイドから引用したものです。

 

関節リウマチについてわかりやすい解説をしています。

 

以下のHPで確認することができます。

 

関節リウマチQ&A

 

 

関節リウマチは、免疫の異常により関節の腫れや痛みを生じ、それが続くと関節の変形をきたす病気です。

 

関節リウマチを治療することで、炎症や痛みを最小限に抑え、毎日の生活を快適にすることができます。

 

現在と将来の生活の質を保っていくためにも、病院・診療所を受診し、きちんと治療を受けましょう。

 

監修医:東邦大学医学部医学科 内科学講座膠原病学分野 川合 眞一 先生

 

 

解り易い解説であること、日本リウマチ学会では一般患者向けQ&Aが掲載されていないため、これを採り上げました。

 

ただし、記述内容が古いままで改訂されていないため、それぞれのQ&Aのあとに【高円寺南診療所からのコメント】を加えました。

 

 

 

関節リウマチの症状・検査値について①

 

リウマトイド因子が陰性でも、関節リウマチと診断されることはあるのですか?

 

○関節リウマチの患者さんの20%は、リウマトイド因子が陰性ですから、リウマトイド因子が陰性でも関節リウマチと診断されることはあります。

 

 

○関節リウマチの原因はまだ完全には分かっておらず、これがあれば必ず関節リウマチである、というような検査はありません。

 

リウマトイド因子は、関節リウマチの患者さんの約80%が陽性を示し、診断に役立ちますが、リウマトイド因子だけで診断はできないのです。

 

【高円寺南診療所からのコメント】

リウマトイド因子の感度は70%程度です。

 

健常者でも陽性者が存在し、特に高齢者では10%以上がリウマトイド因子陽性です。関節リウマチ以外でリウマトイド因子が高率に陽性となる疾患があります。

 

シェーグレン症候群(50%以上)、全身性エリテマトーデスや全身性硬化症などの膠原病、慢性肝炎、結核(20~30%)などが知られています。

 

リウマトイド因子が陰性でも関節リウマチを否定することはできません。

 

逆にリウマトイド因子が陰性であることが診断根拠になるリウマチ性疾患があります。

 

強直性脊椎炎を含む血清反応陰性脊椎関節症,乾癬性関節炎、成人発症スティル病、リウマチ性多発筋痛症などが代表的です。

 

 

 

関節リウマチの症状・検査値について②

 

数ヶ月前から階段を上る時に両ひざに痛みが出るようになりました。

 

人間ドックで、リウマトイド因子陽性といわれていますが、これは関節リウマチの症状ですか?

 

○関節の痛みが関節リウマチの症状かどうかは、医師がリウマトイド因子やその他の要素も考え合わせて、総合的に診断します。

 

リウマトイド因子は健康な方の5%でも陽性になるため、両ひざの痛みが関節リウマチによるものかどうかは、リウマトイド因子だけでは判断できません。

 

その他の血液検査の結果や画像診断の結果などもみて総合的に医師が診断します。

 

【高円寺南診療所からのコメント】

関節リウマチの診断は、1か所以上の臨床的滑膜炎(関節腫脹)があるかどうかからはじまります。

 

両ひざに痛みがあっても関節腫脹がなければ関節リウマチは否定的ですが、臨床的滑膜炎の有無の診断は簡単ではないので血清学的診断をすることで関節リウマチの早期発見ができることもあります。

 

関節リウマチの血清学的診断には、リウマトイド因子の他に、現在では抗CCP(シトルリン化ペプチド)抗体を検査します。

 

この2項目のいずれか一方が高値陽性(基準上限の3倍超)であれば、それだけで関節リウマチ新分類基準(2010年米国リウマチ学会/欧州リウマチ学会)のスコア3点と評価されます。

 

スコアは6点以上で関節リウマチの診断は確定します。他には関節病変の有無(0~5点)などが重要な診断項目になります。