今回は「手の陽明大腸経」の経絡と「手の陽明」の経筋を見ていきましょう。

 

 

 

<手の陽明大腸経の経絡>

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(お手数ですが、クリックしてご覧ください)

 

 

体内で大腸に属します。体表では人差指から腕の親指側を通り鼻の脇に至ります。

 

 

 

顔面、鼻、歯、咽喉の疾患の治療に使われます。

 

 

 

有名なツボに「合谷(ごうこく)」が挙げられます。

 

 

 

人差指と親指の間にあるツボです。

 

 

 

頭痛、花粉症(鼻詰まり)、下歯痛、便秘、下痢、肩こり、橈骨神経麻痺等の疾患に効果があります。

 

 

 

<手の陽明の経筋>

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(お手数ですが、クリックしてご覧ください)

 

 

人差指から肩甲骨を通り反対側の顎に向かいます。

 

 

 

 

 

肩の痛み、首の回転時に痛みが出たりします。

 

 

 

 

次回は「足の陽明胃経」の経絡、「足の陽明」の経筋を見ていきましょう。

 

 

 

 

 

<参考文献>

経穴マップ イラストで学ぶ十四経穴・奇穴・耳穴・頭鍼     医歯薬出版株式会社

                                                                            監修  森 和

                                                                            著者  王 暁明・金原正幸・中澤寛元

 

 

図解 経筋学―基礎と臨床   東洋学術出版社       著者   西田皓一

 

 

高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭

 

経絡航法とは、腕と脚を「経絡」、「経筋」の走行を意識し、水の抵抗を感じて動かすことによって体中に流れる氣の巡りを良好にしていくものです。

 

 

そのためには、「経絡」、「経筋」の走行を知らねばなりません。

 

 

これから12週にわたり「経絡」「経筋」を紹介していきます。

 

 

また、「経絡」「経筋」の細かい説明は追々やっていくことにしましょう。

 

 

 

 

 

<手の太陰肺経の「経絡」>

 

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(お手数ですが、クリックしてご覧ください)

 

 

まず、手の太陰肺経から紹介しましょう。

 

 

胸部から上肢の親指側を通り親指の外側に至ります。

 

 

この経絡は名前の通り肺に属し呼吸器系の疾患に効果があります。

 

 

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(お手数ですが、クリックしてご覧ください)

 

 

1つだけツボの紹介をします。

 

 

「尺沢(しゃくたく)」というツボです。

 

 

肘にあります。

 

 

鼻炎に効果があるので、鼻の調子が悪い方は指圧してみてください。

 

 

鼻の通りが良くなりますよ。

 

 

 

 

<手の太陰の「経筋」>

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(お手数ですが、クリックしてご覧ください)

 

 

腕は肺経の経絡と同じ走行をしています。

 

 

 

その後は胸中全体を分布して横隔膜に結合しています。

 

 

 

通過する部位が引きつり、筋が引っ張られると側胸部が締め付けられます。

 

 

 

 

次回は「大腸経」の経絡と経筋の紹介します。

 

 

 

 

 

 

<参考文献>

経穴マップ イラストで学ぶ十四経穴・奇穴・耳穴・頭鍼     医歯薬出版株式会社

                                                                            監修  森 和

                                                                            著者  王 暁明・金原正幸・中澤寛元

 

 

図解 経筋学―基礎と臨床   東洋学術出版社       著者   西田皓一

 

 

                                   

 

 

 

高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭

今回は今までのストレッチのまとめをしていきましょう。

 

 

このストレッチは検査がとても大切になります。

 

 

下の図をご覧ください。

 

 

例えば腰を反らす動きに違和感があったとしましょう。

 

 

その時は、太腿の前を伸ばすストレッチを行えば良いのです。

 

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首を反らす動きに違和感かあった場合は、

 

 

下図の通りに胸を張るストレッチ

 

 

(気をつけの姿勢の腕の正面のストレッチ)を行えば良いです。

 

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つまり、正面を伸ばす動きが苦手なら脚、腕の正面を伸ばすストレッチを行えば検査の動きが楽になります。

 

 

背面、側面も同じです。

 

 

検査で一番違和感のある動きに対応したストレッチを最初と最後に下肢、上肢の順番で行ってみてください。

 

 

 

それでは、ストレッチの注意を記しておきます。

 

1.腰、首の動きをみて腰に異常がある時は、下肢から(下から) トレッチを行う (腰に異常がなくても下肢からのストレッチを勧めます) 。下肢のストレッチで首の動きが良くなることがかなりの頻度であります。

 

 

2.動作の制限の強いものを中心にストレッチを行う。 (左右差があるときは動きに制限のある方を多く行う)

 

 

3.痛みが出るほど強くストレッチしない。

 

 

4.やり過ぎは禁物です。後で痛くなったら、1日休んでもう一度 やってみましょう。

 

 

5.1つの動作につき、深呼吸3~5(15~20)行ってください。 11~2回、朝、寝る前(風呂あがり)に行うのがよいでしょう。

 

 

ストレッチの手順を記した、PDFファイルを添付しますのでダウンロードし参考にしてください。やさしいストレッチPDF

 

 

 

 

 

高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭

今回は、主に肩こりに効くストレッチを行いましょう。

 

 

まず前回までに学んだ頚部の検査を行って下さい。

 

 

ストレッチの前と後で動き易さを比べるので

 

 

<痛み、怠さ、突っ張り>等の不快な症状が出るポーズがあったら記憶しておきましょう。

 

 

<注意>

・痛みが出るほど強くストレッチしない。

     

・やり過ぎは禁物です。後で痛くなったら、1日休んでもう一度 やってみましょう

    

1つの動作につき、深呼吸3~5(15~20)行ってください。 11~2回、朝、寝る前(風呂あがり)に行うのがよいでしょう。

 

 

胸部のストレッチを行いましょう。

 

 

腕を後ろにして手を写真のように組んでください。

 

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肩甲骨を背骨の方向に引き寄せます。

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横から見るとこのようになります。

 

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前から見るとこのようになります。

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深呼吸を3回ほどしながら胸部に集中しましょう。

 

このストレッチは首を反らす動きを楽にします。

 

次は、腕のうしろのストレッチを行います。

 

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横から見るとこのようになります。

 

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後ろから見るとこのようになります。

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深呼吸を3回ほどしながら腕の後ろに集中しましょう。

 

このストレッチは顔を下に向ける動きを楽にします。

 

次は、腕の横を伸ばすストレッチを行います。

 

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右腕の肘の辺りを左腕で押さえます。

 

 

横から見るとこのようになります。

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深呼吸を3回ほどしながら腕の横に集中しましょう。

 

 

反対の腕も同じようにおこないます。

 

 

このストレッチは顔を横に倒す動きを楽にします。

 

 

終わったら、頚部の検査を行いましょう

 

 

動きが楽になっていますか?。

 

 

それに伴い肩も楽になっていることと思います。

 

 

次回は今までのまとめをします。

 

 

高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭

今回は、腰痛のためのストレッチを行いましょう。

 

 

まず前回までに学んだ腰部と頚部の検査を行って下さい。

 

 

ストレッチの前と後で動き易さを比べるので

 

 

<痛み、怠さ、突っ張り>等の不快な症状が出るポーズがあったら記憶しておきましょう。

 

 

<注意>

・痛みが出るほど強くストレッチしない。

     

・やり過ぎは禁物です。後で痛くなったら、1日休んでもう一度 やってみましょう

    

1つの動作につき、深呼吸3~5(15~20)行ってください。 11~2回、朝、寝る前(風呂あがり)に行うのがよいでしょう。

 

 

まず、大腿部(太腿)の前をストレッチしてみましょう。

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壁に手をついて身体が揺れないようにして下さい。

 

 

深呼吸を3回ほどしながら大腿部(太腿)の前に集中しましょう。

 

 

終わったら反対の足も同様に行います。

 

 

このストレッチは腰を反らす動きを楽にします。

 

 

次は大腿部(太腿)の後ろのストレッチを行います。

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まず、鼠径部(ビートたけしさんの「コマネチ」というギャグを思い出して下さい)に手を当てます。

 

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そこを支点にして身体を倒して下さい。

 

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大腿部(太腿)の後ろに伸びを感じたら手をテーブルや壁について下さい。

 

 

深呼吸を3回ほどしながら大腿部(太腿)の後ろに集中しましょう。

 

 

このストレッチは、身体を前に倒す動きを楽にします。

 

 

 

次は、大腿部(太腿)の内側と体幹の横を伸ばすストレッチを行います。

 

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椅子に座り、右足を左足の大腿部にのせます。

 

 

右足はなるべく床と並行になるようにします(無理はしないでください)。

 

 

右足大腿部(太腿)の内側が伸びている感覚があれば OKです。

 

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右の股関節が痛くなければ胴体を左斜めに倒していきます(股関節に痛みがある場合はやらないでください)。

 

 

右の腰と臀部が伸びている感覚があれば OKです。

 

 

深呼吸を3回ほどしながら右大腿部(太腿)の内側と腰と臀部に集中しましょう。

 

 

反対側も同様に行って下さい。

 

 

このストレッチは身体を横に倒す動きを楽にします。

 

終わったら、腰の検査を行いましょう。

 

 

動きが楽になりましたか?

 

 

うまくいくと頚部の動きも楽になっています。

 

 

頚部の検査もしてみて下さい。

 

 

次回は肩こりためのストレッチを行います。

今回は頚部の検査を見ていきましょう。

 

 

まず、首を反らしてみましょう。

 

 

痛み、怠さ、突っ張り>等の不快な症状があったら記憶しておいて下さい。

 

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次は顔を下に向けます。

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次は顔を横に倒しましょう。

 

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痛み、怠さ、突っ張り>等の不快な症状が出るポーズはありましたか?

 

 

次回は、下肢のストレッチを紹介します。

 

 

検査に基づいてストレッチのポーズをとりますので、
    

 

 

検査法をマスターしておいて下さい。

 

 

 

 

高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭

今回から肩こり腰痛が楽になるストレッチの方法をお伝えします。

 

 

まずその前に腰部と頚部の検査方法を覚えましょう。

 

 

まず、腰部の検査から行います。

 

 

肩幅に足を開いて腰に手を当てて反らしてみましょう。

 

 

痛み、怠さ、突っ張り>等の不快な症状があったら記憶しておいて下さい。

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次は肩幅に足を開いて身体を前に倒します。
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次は身体を横に倒してみましょう。

肩幅に足を開くのを忘れずに。

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痛み、怠さ、突っ張り>等の不快な症状が出るポーズはありましたか?

 

次回は、頸部の検査を見ていきましょう。

今回は椅子の座り方をお伝えします。

 

 

椅子に座る一番のポイントは、「骨盤を立てて座る」ということです。

 

 

このようになります。

 

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これではいけません。

 

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実際に椅子に座ってみましょう。

 

 

これは、良い例になります。

 

 

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骨盤を立てて座ることにより、頭が体幹の上に乗り頚部の負荷が少なくなります。

 

 

それにより、肩が凝りにくくなります。

 

 

また腰の負荷が減り、腰痛になりにくくなります。

 

 

これは、悪い例になります。

 

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このような座り方をしている方、多いですね。

 

 

私も、油断するとこのようになってしまいます。

 

 

頭が体幹より前に出ているので、頭を支える頚部の負荷が多くなります。

 

 

肩こりの原因になってしまいます。

 

 

また、腰部にも余計な緊張を与えてしまい腰痛の原因になります。

 

 

Hさんは、このような座り方で仕事をしたため腰痛になったと考えられます。

 

 

この姿勢でスマートフォンを使っている方も多いと思います。

 

 

 

肩こり、腰痛一直線ですね。

 

 

骨盤を立てることを第一に座ってみてください。

 

 

 

高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭

Hさんより、腰痛の鍼治療の感想をいただきました。

 

 

彼は、病気による休職から退職、その後、

 

 

ご本人の治療に対する誠実な取り組みにより、

 

 

見事に再就職を果たされ、現在もご活躍中です。

 

 

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再就職から3ヶ月ほど経ったある日、席を立った瞬間に腰に痛みが・・・・

 

 

以前から腰が重く「こうなる前に診察を受けておけばよかったなぁ」と思ったが後の祭り。

 

 

さっそく飯嶋先生と坂本先生に診ていただきました。

 

 

原因は、悪い姿勢で長時間にわたってデスクワークをしていたためだろうとの見解した。

 

 

早期に適切な処置をしていただいた甲斐あって、腰痛は10日ほどで治まりました。

 

 

水氣道には腰痛用のプログラムもあることを教えていただき、実際に経験して水氣道の懐の深さを実感致しました。

 

 

腰の診察とあわせて肩周りも診ていただきました。

 

 

「肩こりは少ないですね。パンパンに張っててもおかしくない頃なのですが。」と、鍼灸師の坂本先生。

 

 

仕事復帰の前からストレッチを続けていたおかげだなと、続けることの大切さを実感した次第です。

 

 

今回の件では、飯嶋先生や坂本先生をはじめ、色々な方にお世話になりました。

 

 

深く礼申し上げます。

 

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Hさんありがとうございます。

 

 

Hさんに伝えた椅子の座り方、ストレッチを次回以降お伝えいたしましょう。

 

 

 

高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭