ムッシュM.ChatGPTの自己紹介、そのお手伝いをさせていただきました(その2)

 

前回はこちら

 

今回は、ChatGPTの技術的なバックグラウンドについて、ムッシュM.ChatGPTにわかりやすく説明してもらえるように、基本的な質問を試みました。

 

こうのような技術的な概念についてインタヴューアである飯嶋医師自身もこの分野に関しては全くの専門外であり、素人であることを予めお断りいたしておきます。

 

質問は3問のみですが、いずれの質問も、すでにムッシュM.ChatGPTから説明を受けた回答文の中に見出したキーワードです。それでは、早速、質問を始めることにしましょう。

 

 

<質問20>

OpenAIとはどのようなものですか?

 

ChatGPT

OpenAI(オープンエーアイ)は、人工知能(AI)の研究と開発を行う非営利団体および営利子会社で、AIの安全性と透明性を向上させ、広範な人々に利益をもたらすことを目指しています。OpenAIは、人工知能の研究と開発を進め、その成果を一般の人々や産業界に提供することで、AI技術の進化を推進することを使命としています。


OpenAIは、AI技術の①透明性と②安全性を保つための研究を行い、その成果を公開して研究コミュニティと共有します。また、OpenAIは、GPT(Generative Pre-trained Transformer)と呼ばれる大規模な自然言語処理モデルの開発など、先進的なAI研究プロジェクトにも取り組んでいます。


OpenAIのミッションは、AI技術の進歩が人類全体に利益をもたらすようにするための道筋を示し、①透明性と➁安全性と③倫理的な側面に焦点を当てて、④社会的な価値観を大切にしながら研究を進めることです。


飯嶋医師のコメント:

回答文中の下線は私が施しました。読者の皆様も、それぞれ興味深い情報が得られたかもしれません。私なりに、ポイントを箇条書きにして抜き出してみます。


1)OpenAIの社会的実態:

A非営利法人、B営利子会社

⇒本体が非営利法人で、子会社が営利団体であるということは、外見上は非営利団体であるが、実態は営利企業であると私は判断しますが、皆様はいかがでしょうか?
   

これまでの私の認識では、非営利団体の単立もしくは、行政による支援を受けている非営利団体等であって、株式会社等の営利企業が本体で、非営利子会社を支援しているというものがほとんどでしたので、とても意外でした。


2)AI技術の①透明性➁安全性を保つための研究

⇒ChatGPTは、多くのユーザーにとって、現時点において、必ずしも①透明性、②安全性が確保されていないばかりでなく、今後、これらの確保が必要であるという建前は認識されているが、見切り発車しているという事実を垣間見たような気がします。
   

しかも、これらの研究成果の公開はどのようになされているのかは、今後の課題だと思います。

 

3)AI技術の①透明性➁安全性を保つための研究成果を共有する研究コミュニティとは?

⇒このような研究コミュニティに参画している団体の①透明性と➁安全性についての情報に容易にアクセスできるようにすることが必要であると考えます。

 

4)OpenAIのミッションの道筋を示す中で、③倫理的な側面にも焦点を当てることを宣言しています。

⇒倫理的な側面に焦点を当てるということと、倫理的な諸問題を解決できることとのギャップは大きいのではないでしょうか?この問題が未解決なまま研究が進んでいくことによって、このギャップがますます拡大していく可能性はあることを私たちは深く認識しておくべきではないでしょうか。

 

5)④社会的な価値観を大切にする

⇒「社会的な価値観」とはどなたにとっての価値観でしょうか?また、その正当性や妥当性はどのような基準を基盤とするのでしょうか?私は、ここで多くを語ることは控えたいと思いますが、このような表現をいとも簡単なことのように宣言できてしまうところにOpenAIの社会化が本質的にはらんでいる回避困難なリスクの脅威が潜んでいるように思われます。

大多数の人々の価値観によって少数者の価値観が圧迫される事態を招くことにはならないでしょうか。言論の自由が脅かされることに繋がらないことを願います。