特集:シリーズ『新型コロナウイルス罹患者の体験から学ぼう』:親子で感染 死の恐怖とSNSの中傷 ②

6月30日(火)

 

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症例13(その2)

第2節:今度は自分 診断は“長男のかぜがうつった” 

 

30日、長男の熱は下がった。ところが翌日、今度は男性自身に熱が出た

 

今度私の話になりますけど、息子はもうすっかり下がったんで一安心というところだったんですが、私はちょっと…発熱して。38度なんぼあったな、数字的なところはちょっとはっきり覚えていないですけど、耳が膜張ったように聞こえづらかったので、ちょっとこれ、ただごとじゃないなと思って。

 

最初に息子も受診した内科に相談して、耳の症状もあるようだって耳鼻科を紹介されました。

「寝る方向が悪かったのか、水入って耳垢つまったんだね」っていう形で、それで聞こえるようになったんですけど、かぜの兆候もあって熱もあるし、のども痛いのでって風邪薬と解熱剤を処方(註1:たびたび問題になるのは、解熱剤です。100年前の大正時代のスペイン風邪を経験した当時の名だたる医師の多くが解熱剤の処方を禁じていますが、歴史に学んでいない医師がほとんどなのが残念です。もっとも、「医師はサービス業者」であるサービスの意味を取り違えている患者や医師が多数を占めている現状こそが問題なのかもしれません。幸いにもこの方は重症化しなかっただけ良かったのですが、重症肺炎や血栓症を来した例も多数報告されています。)してもらいました。まだ体はだるいっていう感じはなかったんですけれども、熱よりも耳の方が心配で。


男性の熱はその後次第に下がり4月3日は平熱に戻った。
しかし翌日、再び高熱が


あれ?って思って。ただ、その時もコロナを疑うわけでもなく、また熱上がってきたな、薬効かなくなってきたのかなって。やっぱり耳鼻科の薬じゃ効かないのかなと思って、内科で薬もらおうかっていう感覚で(内科に)行きました。
何も検査はなかったです。「レントゲンとか撮らなくていいですか?」って聞いたら、「息子さんのかぜがうつったんでしょうから」って。

 

熱は上がったり下がったりを繰り返した

 

火曜日になって7日か、また熱が出た。朝は全然大丈夫だったんですけど、夕方になって熱が出て。こんなに乱高下する(註2:解熱剤の内服により、体温の乱高下を増幅させると、体力を消耗し、免疫力を低下させ、発汗に伴う脱水症や血栓症、肺炎、敗血症などをもたらしやすくなることは大問題です。)かと思って、ちょっとこれは本格的にやばいなと思ったんで、夜7時ごろにもう一度コールセンターに電話しました。


ようやくつながったのは9時ぐらいで。2時間かけて、ようやくつながって。9時ということで対応できなかったのかもしれないんですけども、「翌日に保健所の方から電話します」っていうことで、その日の夜は処方された薬を飲んで寝ました。


翌日は電話を待ってたら午前中に電話が来まして、いろいろ今までの経緯を話したところ、「熱は続いてはいないけれど、全然おさまってないね」ってことで「PCR検査を受けてください」(註3:東京都西部の某区や都下の在住でなかったのが幸運でした!)ということになりました。

 

<明日へ続く>