水氣道へのご招待 10月19日(木)<水氣道と私、ステップ1>

水氣道と私~私の水氣道3ステップ~

<ステップ1>

 

AO2

 

 

<委ねる

 

大坂さんがシンプルにこう記述されている様に、

 

それは水氣道の基本と言っても過言ではないと思います。

 

 

なぜならば、基本五航法のほとんどが水に体を委ねる形になっているからです。

 

 

その中でも特に分かりやすいのは第四航法(つま先浮かし歩き)を構成する

 

全4節のうち、第2節の<承>の形と第3節の<転>形です。

 

<転>は背中を水に委ねつつ、同時に前に伸ばした足も水に委ねて浮いた形になります。

 

 

水に委ねた背中と遊脚は、支持脚を中心軸として後ろと前で、まるでヤジロベエのような動的な平衡状態となる感覚が得られて来たらしめたものです。

 

 

しかしながら、そもそも「委ねる」と言われても、最初はなかなか上手くできないものです。

 

 

それでは、実際にどうすればよいのでしょうか?

 

まずはプールに入り水に慣れることから始めましょう。

 

大坂さんの記述にもある様に「何も考えずにやってみる」ことです。

 

 

プールに入る回数を重ねる毎に自然と体の力が抜けてくることに気が付くでしょう。

 

そうして徐々に水に体を委ねることができるようになります。

 

 

親水航法は、こうした過程が捗(はかど)るように助けてくれる準備運動です。

 

初心者の方をはじめ、慣れている方でも、何かのきっかけで体に力が入ってしまい、

 

そのまま緊張が抜けなくなってしまうことがあります。

 

そんな時こそ上達のチャンスです。

 

親水航法から丁寧に行ってみましょう。

 

 

そうすることで水に馴染み、水に体を委ねる状況を味わえるならば、

 

その時の自分の体の状態を知ることができます。

 

 

その状態で系統的に稽古を進めていけば、おのずと緊張から解放され、体の力が抜けてくることを実感できることでしょう。

 

 

親水航法で、しっかりと心と体(氣)を良い状態にし、

 

その後の準備体操(イキイキ体操)や基本五航法その他の応用航法に備えましょう。

 

 

日本水氣道協会 水氣道2級(中等修錬生)

 

調血航法直伝 加藤博文