交感神経が過剰に働き続けることによる弊害について
引き続き理解を深めていきましょう。
今回は、その第四段階である「疲労困憊」(ひろうこんぱい)です。
疲労度分類のオレンジ色の部分と自律神経の働きの表
を照らし合わせながらお読みください。
疲労困憊の自律神経状態をグラフでイメージすると
ようになります。
副交感神経の機能が低下した後、
交感神経もついに力尽き機能が低下した状態に移行します。
こうなると脳が完全に余裕を無くし、多くの情報(感覚・判断、運動・行動)、
を処理できなくなります。
その結果、疲労回復のために必要な身体の反応が働きにくくなり、
精神の働きも鈍くなり、あるいは誤った反応に向かいやすくなります。
具体的には、味覚鈍麻、痛覚鈍麻、疲労感覚鈍麻、
抑うつ気分、引きこもり行動等が起こります。
これは、新たな情報を遮断して脳を休ませて守るための緊急避難
であると思われます。
次回は自律神経と呼吸の関係をご説明させていただきたいと思います。
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