カテゴリー: 鍼灸
今月のテーマ:全人的医療の実践
全人的医療とは、
1)特定の部位や疾患に限定せず、
2)患者の心理や社会的側面なども含めて幅広く考慮しながら、
3)個々人に合った総合的な疾病予防や診断・治療を行う医療。
でした。
まとめ:
《 全人的医療 》を支える医学的柱には、心身医学(心療内科など))や漢方医学があります。
また、一般内科領域では、アレルギー・リウマチ領域や感染症、老年医学の領域は、
《 全人的医療 》を実践しやすい専門的特徴と背景を有しています。
内科全般の診療を基盤とする高円寺南診療所は、
アレルギー科・リウマチ科・心療内科・漢方のすべてを専門医療分野に収めているので
《 全人的医療 》の実践の医療現場としては、恰好の環境にあることを、改めて認識した次第です。
今月のテーマ:全人的医療の実践
全人的医療とは、
1)特定の部位や疾患に限定せず、
2)患者の心理や社会的側面なども含めて幅広く考慮しながら、
3)個々人に合った総合的な疾病予防や診断・治療を行う医療。
でした。
今回は、上記のうち3)についてコメントします。
3)を、実践している代表は漢方医です。
漢方医は、個々人に合った総合的な疾病予防や診断・治療を実践しています。
漢方専門医は、個々人の体質や体調を評価したうえで手当てをします。
西洋医学の見立ては病名診断が基本なので、ひとたび診断が確定したら、
概ね独自のガイドラインによるフローチャート形式で治療の方法が提示される仕組みになっています。
いわゆる証拠(エヴィデンス)に基づく医療ですが、
これはあくまでも統計処理されたデータの集積をエヴィデンスとしているので、
目の前の個性豊かな個々人に、そのエヴィデンスそのまま適応できるかどうかは、かなり微妙な問題です。
優れた漢方専門医であれば、個々人の体質や体調のみならず、気質や気分を含め、
2)の患者の心理や社会的側面なども含めて幅広く考慮しています。
そういう意味では、漢方医学は20世紀にドイツ発祥の心身医学・心療内科よりもずっと以前から、
こうした医療を実践してきたことを再評価したいと思います。
今月のテーマ:全人的医療の実践
全人的医療とは、
1)特定の部位や疾患に限定せず、
2)患者の心理や社会的側面なども含めて幅広く考慮しながら、
3)個々人に合った総合的な疾病予防や診断・治療を行う医療。
でした。
今回は、上記のうち1)と2)についてコメントします。
1)は、医学の中核である内科学の本来あるべき姿勢です。
現在の内科医療は、たとえば日本内科学会は13学会を指定しています。
日本消化器病学会・日本肝臓学会・日本循環器学会・日本内分泌学会・
日本糖尿病学会・日本腎臓学会・日本呼吸器学会・日本血液学会・
日本神経学会・日本アレルギー学会・日本リウマチ学会・日本感染症学会・日本老年医学会
これらの専門領域の専門医のほとんどが、特定の部位や疾患に限定した診療をしているのが現状です。
以上のうちで、主に、日本アレルギー学会・日本リウマチ学会・
日本感染症学会・日本老年医学会の4学会は、臓器別でないという特徴があるため、
その観点からすれば、全人的医療を実践しやすい領域であると言えるかも知れません。
2)は、本来であれば、全ての臨床医に求められている条件のはずですが、
実際の医療ではなかなか実践されているとは言いがたいのが現状です。
患者の心理や社会的側面について考慮すべきなのは、
精神科に限らず、内科をはじめとするすべての身体各科の医療についても求められています。
とくに、内科医がこれを実践する環境になければ、《 全人医療 》の実現は困難となります。
患者の心理や社会的側面について考慮する内科が本来の<心療内科(心身医療内科)>なのですが、
<心療内科医(心理療法・心身医学療法を得意とする内科医>の意義と役割が正しく理解され、
多くの患者さんに貢献できなければ、《 全人的医療 》は、とうてい達成できないでしょう。
今回は、「足の厥陰肝経」の経絡と「足の厥陰」の経筋を見ていきましょう。
<足の厥陰肝経の経絡>
(お手数ですが、クリックしてご覧ください)
肝に属します。足背内側、下肢内側の真ん中、腹部の側頭を走り、肋骨弓に至ります。
足背、下肢内側の運動障害の疾患に用いられます。
親指と人差指の間の「太衝(たいしょう)」が、のぼせ、めまいに用いられます。
<足の厥陰経の経筋>
(お手数ですが、クリックしてご覧ください)
足の第1指の上から内踝の前方に結び脛骨の内側に沿って上がり、さらに太腿の内側に
沿って上がり陰部に結びます。
<参考文献>
経穴マップ イラストで学ぶ十四経穴・奇穴・耳穴・頭鍼 監修 森 和
著者 王 暁明・金原正幸・中澤寛元
医歯薬出版株式会社
図解 経筋学―基礎と臨床 著者 西田皓一
東洋学術出版社
高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭
今月のテーマ:全人的医療の実践
高円寺南診療所が心がけてきた医療モデルは、
それは全人的医療です。
《 全人医療 》という用語もありますが、
ドクトル飯嶋の認識するところでは、《 全人医療 》の担い手は、
イエス・キリストただ御一人なので、
ただちに、《 全人医療 》を目標として掲げることには躊躇する次第です。
そこで、ここでは《 全人的医療 》について、ご紹介いたしましょう。
【全人的医療】ぜんじんてき‐いりょう<デジタル大辞泉より>
全人的医療とは、
1)特定の部位や疾患に限定せず、
2)患者の心理や社会的側面なども含めて幅広く考慮しながら、
3)個々人に合った総合的な疾病予防や診断・治療を行う医療。
【2)、3)および下線はドクトル飯嶋】
次回 少し、解説します。
今回は、「手の少陽胆経」の経絡と「手の少陽」の経筋を見ていきましょう。
<足の少陽胆経の経絡>
(お手数ですが、クリックしてご覧ください)
胆に属します。顔面、側頭部、体幹の側面、下肢の外側を通り足の第4指の外側に至ります。
側頭部、目、耳の疾患、体幹の側面、下肢の外側の知覚・運動障害の治療に用いられます。
大腿部の外側中央にある「風市(ふうし)」が片麻痺の治療に用いられます。
<足の少陽経の経筋>
(お手数ですが、クリックしてご覧ください)
足の第4指の外側から起こる。
外踝に結び脛骨の外側に沿って上がり膝の外側に結びます。
さらに太腿の外側を上行し仙骨に結ぶ。
体側を上行し頭部に結びます。
<参考文献>
経穴マップ イラストで学ぶ十四経穴・奇穴・耳穴・頭鍼 監修 森 和
著者 王 暁明・金原正幸・中澤寛元
医歯薬出版株式会社
図解 経筋学―基礎と臨床 著者 西田皓一
東洋学術出版社
高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭
今回は「足の太陰脾経」と「足の太陰の経筋」です。
その前に、ツボの探し方の基本「骨度法」について。
「〇〇から何寸」という方法でツボを探します。
その時に指を使って測ります。
親指の幅が「1寸」
人差指から薬指までが「2寸」
人差指から小指までが「3寸」になります。
<足の太陰脾経の経絡>
足の太陰脾経の経絡は脾臓に属します。
下肢の内側、脛骨の際を通り体幹の全面を走り胸部側面の第6肋間に至ります。
消化器系、慢性疲労の改善、婦人科疾患に効果があります。
代表的なツボは「三陰交」
内くるぶしから上に3寸(人差指から小指)脛骨の内側縁です。
婦人科疾患の特効穴です。
<足の太陰の経筋>
足の第1指の内側から起こり上行して内くるぶしに結びます。
脛骨の内側を通り太腿の内側を上がりさらに上に向かって臍に結びます。
さらに肋骨に結び胸腔に広がり脊中に付着します。
<参考文献>
経穴マップ イラストで学ぶ十四経穴・奇穴・耳穴・頭鍼
医歯薬出版株式会社
監修 森 和
著者 王 暁明・金原正幸・中澤寛元
図解 経筋学―基礎と臨床
東洋学術出版社
著者 西田皓
高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭
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