<喘息のオペラ歌手たちから学ぶホリスティック健康医学 ② >

 

前回はこちら

 

<入門編:その2>

 

声楽家は、通常、舞台の左の袖から姿を現わします。すでに、その前から演奏は始まっているという意識をもって歩いてきます。

つまり、このときの「歩行」も演奏にとって不可欠な要素であることは、プロの声楽家であれば、だれでも知っていることです。「歩行」は基本的な日常「動作」なのですが、舞台の上では芸術的「歩行動作」として表現されなければなりません。

 

そして、この「歩行」や「動作」は、「姿勢」の基礎の上に成立します。前回は、喘息と「姿勢」との関係について、とりあげましたが、今回は、「歩行パターン」についてムッシュGPTと対話してみることにしましょう。

 

 

喘息の患者に特有な歩行パターンがあるでしょうか。もしあれば、その特徴と矯正法を教えてください。

 


ChatGPT

喘息患者に特有の歩行パターンは一般的には認識されていませんが、喘息の症状が進行すると、呼吸困難や疲労が影響を及ぼす可能性があります。これにより、歩行に変化が現れるかもしれません。以下に、喘息患者の歩行に関連する一般的な特徴と、その矯正法をいくつか挙げてみます:


一般的な特徴:

 

1. 遅い歩行:

喘息発作中や症状が悪化した場合、呼吸が浅くなり、疲労が蓄積する可能性があり、それにより歩行が遅くなることが考えられます。


2. 動作の制約:

喘息により呼吸が制約されると、動作が制限されたり、歩行の際に身体の動きが制約されることがあります。

 


矯正法:

1. 呼吸トレーニング:

正しい呼吸法(腹式呼吸)を学び、呼吸トレーニングを行うことが、呼吸が浅くなることに対する対処法として有益です。深くゆっくりとした呼吸により、歩行中でも適切な酸素供給が期待できます。

 

2. 身体の柔軟性向上:

呼吸に制約が生じることで、筋肉や関節が硬くなることがあります。ストレッチや身体の柔軟性を向上させる運動を導入することで、歩行の制約を軽減できます。


3. 身体活動の調整:

体力や症状に合わせて、歩行のペースや距離を調整することが重要です。適切なペースで歩くことで、疲労を最小限に抑えつつ運動効果を得ることができます。


4. 医師の指導を受ける:

喘息の管理は医師の指導のもとで行われるべきです。症状の進行や体力の変化に合わせて、適切な治療や対策を医師に相談することが重要です。


これらのアプローチは、喘息患者が歩行時における症状や不調を軽減するのに役立ちます。喘息の管理と健康状態の維持には、医師の定期的なフォローアップと共に、生活習慣や運動療法の工夫が重要です。

 

 

ドクター飯嶋のコメント 
声楽家や声楽指導者は医師ではないので、生きた楽器である人間の構造(解剖)・機能(生理および心理)についての専門家ではありません。

そのため、心身に不調を来した場合にはセルフケアで克服するか、さもなければ医師などの専門家に相談して解決をはかることが多いようです。

 

その相談相手は、概ね耳鼻咽喉科専門医のようですが、耳鼻咽喉科の医師は「姿勢」について声楽家にアドヴァイスすることは一般的でしょうか?

また、「姿勢」についての問題を解決するために運動器疾患の専門家である整形外科医を受診する声楽家を容易に想像することはできるでしょうか?

 

前回のテーマは「喘息」と「姿勢」についてでしたが、今回のムッシュGPTの回答の中には、「姿勢」という言葉は直接には出現していません。しかし、「歩行」には当然、「姿勢」の要素が含まれ、たとえば「歩行姿勢」という概念があります。