Nogucchiの回顧録

<ある日の出来事>

クリニックを悩ませた2件の出来事を紹介いたします。

 

 

昼下がり、

代理の方が来られて

「すぐ近くなので往診に来てほしい。」

という申し出がありました。

 

当院は高円寺南診療所時代から、往診は行っていません。

その旨をお伝えし、東京都医療機関案内の「ひまわり」を紹介しました。

 

代理の方から少し後に電話がきました。

 

「前に診てもらったことがある。」

「動けないから往診に来てほしい。」

とのこと。

 

前といっても、27年前で、もう診療記録もありません。

現在までの状態が把握できません。

(カルテの保管義務は5年間となっています)

 

それにすぐ近くで動けずお越しになれないようなら、直ちに救急を呼んだほうがよいとお伝えしたら電話が切れました。

 

 

別の日。

半年ぶりに来院された方がいました。

 

「紹介状がほしい。」とのことでした。

 

お話を伺うと、

「半年前までこちらで診ていたものと関連する検査を受けたいから、紹介状が欲しい。」

 

「紹介状がないと大きな病院だとお金がかかるから。」

とのことでした。

 

調べてみると受けたい検査の病名はありましたが、治療していた病気と「関連がある」とはその方の思い込みのようでした。

 

半年間受診も無くさらに別件のため、初診になります。

ですので直ちに紹介状は書けません。

 

そのように伝えすると、「診察受けるのを止めます。」

と言って去っていかれました。

 

 

いかがだったでしょうか?

皆様のご意見、ご感想をお待ちしております。