2019欧州国際医学会研究旅行の振り返り
1)2月27日(水)06:00am ウィーン到着、1泊
2)2月28日(木)12:45pmヴィリニュス到着、3泊
PreHT 2019 (The 6th International Conference on PreHypertension & Cardio Metabolic Syndrome)
第6回高血前圧症・高血圧症・代謝性疾患・循環器疾患国際会議
3)3月3日(日)02:25pm再度ウィーン到着、3泊
The International Congress on Controversies in Fibromyalgia
線維筋痛症における争点に関する国際会議
4)3月6日(水)02:10pmパリ到着、5泊
2019 International Convention of Psychological Science
国際心理科学会議2019
行動目的:
機内で有意義な時間を過ごし、帰国後の時差ボケを予防する。
行動計画:
1)日本時間に合わせて、睡眠覚醒リズムを調整する。
2)覚醒時にすべきことを限定する。
①フランス語のシャドウイングの練習
②診療、水気道、聖楽院等に関する新たに浮かんだアイディアを手帳にメモする
日本の医療論(昨日の続き)
原文のまま紹介します。
先見創意の会:山口赤十字病院医師村上嘉一
(4)新しい医療制度に国民的議論を
このまま新しい制度ができてしまえば、例えそれがどんなに理不尽でも、医療者としての良心に反するものであっても、医療者はそれに従うしか方法がない、しかしそれでは自分達も良い医療を受けられないことを、国民にも気づいて欲しい。
良い医療を行うためには、相応のコストと、理にかなった良い医療システム、そして何よりも医療者と国民の相互理解や協力が必要だ。
今、日本の医療は運命の分岐点に立っている。全ての国民が日本の医療の現状を正しく認識した上で、新しい医療制度について真剣に考え、そして自らもその建設に加わって頂きたいと思う。医療危機という「国難」に対して政府や医療機関におまかせではなく、国民も一人一人がそれぞれの立場で出来ることを考えて立ち向かおうという気運を高めて欲しい。
一人の力では現状を変えることはできないが、問題意識を持つ人が増えれば、それは自ずと大きなうねりとなるはずだ。国民全体が自分自身の問題として真剣に見つめる中で、国家を挙げて議論されるようにそうすれば、いろいろなところから良いアイディアがたくさん出てくるのではないかと思う。
日本国民の英知を結集し、真に国民と国家のためになる医療システムを構築することを、医師としても、一国民としても切に願うものである。
(5)稿を終えるにあたり
相変わらず事実確認もない段階での医師や医療機関へのバッシングと、医療の抱える問題には触れようともしない名医や最先端医療の特集が続いている。今、現場で働く少なからぬ数の医師達の中に「医療は来年にでも崩壊する」という絶望的な観測が広がっている。つい最近も全国の医師達を絶望させ、不十分な体制で救急医療に従事させられる地方の急性期病院の当直を忌避させるような判決が下された。
私は政策がもたらした医療現場の現実と国民の期待要求のあまりもの乖離、その事実が報道されないこと、さらには日本人全体の心の崩壊と成熟した死生観の欠如が医療崩壊の原因だと思っている。一般の方々の認識も進んではいるが、事態はより一層深刻で危機的である。
この現実をどうしても一般の方々に伝えたいと思い、慣れない筆をとった。
国は医療崩壊をこれ以上進行させない為に、国民に対し真実を語る義務があると思う。
医師は結果が悪ければ過去に遡って過失を追求される。しかし、政策に関しては、外国と比べても極めて軽率に制度を変え、日本中の医療機関や患者さん達に重大な影響を与えた挙句に問題があったと分かっても何のお咎めもなしだ。医療経済学者が統計を取ろうにもまともなデータすらないという。一方米国では医療政策を厳格に検証するシステムがあり、政策担当者も厳しく評価される。そのためもあってか米国では日本のような大幅な医療政策の変更は行わないそうである。
今、「いじめ」や「振り込め詐欺」などに代表される日本人の心の荒廃に強い危機感を持っている人も多いことと思う。国民にとって最も重要な領域の一つである医療現場において、今後も徳性の低い政策が強行される事態となれば、国民の精神性という国家の最も重要な基盤、財産を、さらに崩壊させることになるのではないかと危惧している。
限られた医療資源を大切に使ってゆくには、医師も含め日本人全体の精神性が高まる必要があると思う。それがなければ、どんなに医学が進歩しても医療費を投入しても良い医療は永遠に実現しないだろう。
今回自分には手に余るテーマについても十分な見識がないままに論じた部分があると反省している。自らの不明を改める為にもご意見ご批判は喜んで受けたいと思う。何かあればご指摘頂きたい。
実際の活動の未解決な課題:
線維筋痛症学会の第2日目の研究資料は、末尾に添付。
読者のための和訳ガイダンス、これは少しずつ掲載していく予定。
ARCHIVE
- 2024年12月
- 2024年11月
- 2024年10月
- 2024年9月
- 2024年8月
- 2024年7月
- 2024年6月
- 2024年5月
- 2024年4月
- 2024年3月
- 2024年2月
- 2024年1月
- 2023年12月
- 2023年11月
- 2023年9月
- 2023年7月
- 2023年5月
- 2023年4月
- 2023年1月
- 2022年12月
- 2022年11月
- 2022年9月
- 2022年7月
- 2022年6月
- 2022年5月
- 2022年4月
- 2022年3月
- 2022年2月
- 2022年1月
- 2021年12月
- 2021年11月
- 2021年10月
- 2021年9月
- 2021年8月
- 2021年7月
- 2021年6月
- 2021年5月
- 2021年4月
- 2021年3月
- 2021年2月
- 2021年1月
- 2020年12月
- 2020年11月
- 2020年10月
- 2020年9月
- 2020年8月
- 2020年7月
- 2020年6月
- 2020年5月
- 2020年4月
- 2020年3月
- 2020年2月
- 2020年1月
- 2019年12月
- 2019年11月
- 2019年10月
- 2019年9月
- 2019年8月
- 2019年7月
- 2019年6月
- 2019年5月
- 2019年4月
- 2019年3月
- 2019年2月
- 2019年1月
- 2018年12月
- 2018年11月
- 2018年10月
- 2018年9月
- 2018年8月
- 2018年7月
- 2018年6月
- 2018年5月
- 2018年4月
- 2018年3月
- 2018年2月
- 2018年1月
- 2017年12月
- 2017年11月
- 2017年10月
- 2017年9月
- 2017年8月
- 2017年7月
- 2017年6月
- 2017年5月
- 2017年4月
- 2017年3月
- 2017年2月
- 2017年1月
- 2016年12月
- 2016年11月
- 2016年10月
- 2016年9月
- 2016年8月
- 2016年7月
- 2016年6月
- 2016年5月
- 2016年4月
- 2016年3月
- 2016年2月
- 2016年1月
- 2015年12月