ここで掲載する内容は、一般社団法人日本アレルギー学会のホームページ<一般の皆さま>から引用したものです。
最後に高円寺南診療所からのメッセージを加えています。
アナフィラキシー②
Q
エピペン®に関して教えてください。
A
エピペン®とはアナフィラキシーの補助治療薬としてアドレナリンの自己注射を患者さん本人や保護者の方が病院に行く前にできるように開発されたペン型の薬剤です。大腿外側部に注射します。
Q
エピペン®を使うタイミングを教えてください。
A
エピペンはハチ毒、薬物、食物によるアレルギー反応により声がれ、呼吸困難、喘鳴(ゼーゼー)などの呼吸器症状が出現してきたときに使うと効果的です。症状が軽減しても使用した際には必ず医療機関を受診して診療を受けてください。
【高円寺南診療所からのメッセージ】
エピペンに関する説明を補充します。
エピペン®が使用できるようになる以前は、食物や薬物によるアナフィラキシーに対して、以前は、患者が自身の身を守るには医療機関に駆け込むしかありませんでした。
それが、わが国では2005年4月から、食物や薬物によるアナフィラキシーに対してアドレナリン自己注射器(エピペン®)が聖人と小児に対して承認されました。
これで患者や保護者がショック時に緊急避難的に用いることのできる防衛手段をやっと手に入れることができました。
保育所、学校のいずれのガイドラインにおいても緊急時には保育士や教師が患者・保護者のかわりに用いることを推奨しています。
2009年からは救命救急士が業務として使用することも可能となりました。
2011年からは保険適応になり、食物によるアナフィラキシーなどに対する社会的な対応の整備が進んでいます。
食物アレルギーの救急対応、とくに救命のための薬物としてはアドレナリンが用いられますアドレナリンの救命効果はα作用に基づく血管収縮作用によるものです。
これによって、粘膜浮腫に起因する上気道閉塞を防ぎ、ショックを防止します。
エピペンを使用するタイミングについて、より具体的な説明をします。
生命予後のためには、アドレナリンは症状出現30分以内にすることが重要です。
そこで、誤食あるいは負荷試験においてアナフィラキシーの既往が2回以上ある場合や、重篤なアナフィラキシー反応の既往がある場合には、アドレナリン自己注射器の携帯が望ましいです。これがエピペン®なのです。
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