<形(かた)稽古としての水氣道①>
体験生の皆様へ:なぜ形(かた)に基づいて行うのか?
水氣道は独自の形(かた、「航法」と呼ぶ)に基づく稽古です。
形稽古は、一般的には、自己の学んだ(流儀)技術の正確な所作・動作・趣旨を理解し確認することを目的とします。
実際に、形の修練を最も基本的な段階に据える流儀は多いです。
水氣道も例外ではありません。ただし、水氣道では、稽古者本人による理解や確認の目的と同様に指導者による確認と支援の手段としての目的のために最大限に活かされています。
一般に指導者技芸の上達の段階を表現するものとして、守・破・離という言葉があります。
守=まずは決められた通りの動き(形)を忠実に守り、破=守で学んだ基本に自分なりの応用を加え、 離=形に囚われない自由な境地(型)に至るというものです。
つまり、形をしっかりと意識的に身に付けることで、いずれは、無意識であっても高度な技術への応用や個人的な資質の発揮が可能になる型(習慣)が獲得できるということです。
形とは芸能や武道などで、規範となる動作・方式ですが、水氣道では形を「航法」や「体操」と呼びます。
水氣道の主な「航法」は、親水航法、基本五航法、各種の応用航法(「理氣航法」、「調血航法」、「活水航法」、「経絡航法」、「遊戯航法」など)、水氣道独自の体操とは準備体操「イキイキ体操」および整理体操「のびのび体操」が体系化されています。
水氣道の「航法」は、単独の形であると同時に、他の形と連係して流れるように進行していくことが特徴です。
水氣道の体験生の皆様の多くは、水中での動きに慣れていません。
水に慣れないうちは疲れが出やすくなります。
水中運動でも、原則として必ず運動前と後にウォーミングアップとストレッチを十分に行うようにすることが不可欠です。
その点、水氣道には水馴らしの形運動(親水航法)、ウォーミングアップ準備体操(イキイキ体操)そしてクーリングダウンストレッチ整理体操(のびのび体操)等が稽古プログラムに組み込まれています。
水氣道では、むしろ稽古前後での飲水(脱水防止)、稽古前の軽食摂取(低血糖防止)などに配慮する習慣を身に着けていただくことが大切です。
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