日本日時3月22日11:00pm
(現地Berlin 日時:3月22日3:00pm)
ドイツ心身医学会会場へ
会場はホテルから至近距離なので便利でした。
狙っていたプログラムに途中から参加しました。
講師は背の高いカナダ人で英語でのレクチャーでしたが、とても聞き取りにくい英語でした。
幸いビデオ画像を駆使してくれたので、凡その話の筋はつかめました。
しかし、いやしくも医学の世界で大体わかった、というのは全然わからなかったときよりも有害でさえあることがあるので要注意です。
質疑応答も、当然ながら英語ですが、最初から出席していたドイツ人医師は、質疑のやりとりから察するところ、きちんと聞き取れていたようでした。
私の耳が悪いのかと心配しましたが、他の出席者も、講師の英語が耳に馴染むのに1時間かかったと言っていました。
そういえば、国内学会の日本語でのレクチャーでも、途中からだと全く見当がつかないことがあります。
やはり、勉強をするには、途中参加はムダを生む可能性がたかまります。
この後から、学会の開催中の時間の表記はプログラム記載に準じることにします。
Fortbildung, Darwin
21.03.2018, 12:30 – 15:30
Carus Master Class: Direct diagnosis of emotional contributors to somatic problems using Intensive Short-term Dynamic Psychotherapy
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Vorsitzende
- Abbass, Halifax, Kanada
In this workshop, we will review a metapsychology of unconscious operations derived by Habib Davanloo from 40 years of video based research. Using this evidence-based framework, direct interviewing is used to activate unprocessed impulses/feelings, unconscious anxiety and unconscious defenses that result in somatic and health anxiety presentations. Five mechanisms of somatization will be illustrated and the treatment techniques for each will be reviewed
この後は、学会の開会式のあいさつでしたが、ドイツの心身医学の現状を把握する上では有意義だったと思います。
ドイツ語でしたが、気楽に聴ける内容でした。
耳馴らしには好適でした。最後の話者であるS. Zipfel教授は、二年前に日本の水氣道のメンバーに対して激励のメッセージをくださった方です。
Psychosomatik als Perspektive: Plenarveranstaltung, Humboldt
21.03.2018, 16:00 – 17:00
Eröffnungsveranstaltung
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Präsentation
1)Deutsche Gesellschaft für Psychosomatische Medizin und Ärztliche
Psychotherapie J. Kruse, Gießen
2)Bundesärztekammer U.M. Clever, Freiburg/Stuttgart
3)Bundespsychotherapeutenkammer E.D. Munz, Stuttgart
4)Deutsches Kollegium für Psychosomatische Medizin S. Zipfel, Tübingen
この日の最後は、招待講演者のWilkins教授は英国人で、社会疫学と健康科学の専門家であって、臨床現場の医師ではないようでした。プログラムはドイツ語で書かれていますが、レクチャーは聞き取り易い英語でした。
結論を一言でいえば、『社会の不平等が少ない程、国民は健康である』ということです。
しかし、そもそも横断研究での相関関係の調査であるにもかかわらず、因果関係として結論付けていました。
これば基本的な誤りです。
そして、日本は社会の不平等が小さいので、健康な人の割合が多い、というコメントがありました。
不平等が小さいというのは、個人間の収入格差が小さいことを根拠にして論じていましたが、これも妥当ではありません。
労働時間や労働内容を考慮しない統計では意味がありません。非正規雇用など雇用形態や、裁量労働制などの現状についての質的な検討はなされていません。
それから、もう一つ大切な視点は、平等(equality)であることと公正性(fairness)であることは、しっかりと区別すべきだという点です。
長い実質労働時間のうえに社会的に重い責任を負わされ、保健医療という国家統制の中で、裁量権が制限されている日本の医師たちはこれまで忍耐し続けてきましたが、とても健康的であるとは言えません。
若い世代のドクターは既に価値観が変わりつつありますが、当然のことのように思います。残念ながら、お人柄の良さそうな先生は、日本で医療崩壊が始まっていることは、到底ご存じない模様で残念でした。
Psychosomatik als Perspektive: Plenarveranstaltung, Humboldt
21.03.2018, 17:00 – 18:00
Carus Lecture: Sind gerechtere Gesellschaften gesünder?
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Vorsitzende
- Zipfel, Tübingen
Die diesjährige Carus Lecture wird der britische Sozialepidemiologe und Gesundheitswissenschaftler Prof. Richard G. Wilkinson halten, der u.a. mit Prof. Kate Pickett das Buch „Gleichheit: Warum gerechtere Gesellschaften für alle besser sind“ veröffentlicht hat. Prof. Dr. Wilkinson wird in seinem Vortrag anhand von empirischen Untersuchungen argumentieren, dass eine gerechtere Verteilung auch für das Gesundheitssystem günstige Folgen haben würde und damit für den Rest des Kongresses die Frage aufwerfen, warum wir unser gesellschaftliches Zusammenleben dennoch anders organisieren.
Präsentation
Are more equal societies healthier? R. Wilkinson, Nottingham, Vereinigtes Königreich
ホテルでの短時間の休憩の後、我々日本代表団4名は20:00に学会会場前に集合し、ドイツ側の理事の先生方から夕食会のお招きに向かうことになりました。
ドイツ側からは、DKPM2018の学会大会長のM.Rose教授、H.Schüffel名誉教授、R.Smolka博士の皆様が、ドイツ連邦議会議事堂を見学させていただき、議事堂内のレストランで会食しました。
国会議事堂だけあって、セキュリティ管理は厳格で、丁度、空港の入国審査のように、パスポート提示と所持品、身体検査を受けて入場が許される仕組みです。
ドイツの先生方とはすこぶる会話が弾み、有意義な勉強ができました。
そして、翌朝は9:00に学会会場に集合して、ベルリン有数の病院であるWiegmann Klinik(DRK Klinik Berlin)の施設見学をさせていただきました。
1884年着工の旧ドイツ帝国議会議事堂が1933年に炎上、東西ドイツ統一後、8年の工期をかけて大改築を済ませた建造物です。
ガラス張りのドームが屋上を形成し、そこから議事堂の議員席を見下ろすことができます。
小雪や小雨交じりのベルリンの夜でしたが、ドイツにおける医学や医療の現状を深く理解する良い機会をいただきました。
そして、翌日は9:00に学会会場前に集合して、R.Smolka博士が院長、指導医を勤める病院(Klinik für Psychogene Störungen, Psychosomatische Medizin und Psychothrapy, Wiegkann Klinik)の案内をしていただくことになりました。
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