コロナウイルス感染症流行は、いつ収束するのか?No5

令和二年度の日本医学会所属各分科会の開催延期の動きから見えてきたこと

 

4月1日から「東京都受動禁煙防止条例」・「改正健康増進法」が全面施行され、決められた場所以外では、喫煙できなくなりました。
喫煙がSARS-V2ウイルスによるCOVID-19の感染性を高め、重症化させていることは、各国からのデータでも明らかになってきました。小池都知事の賢明なる決断を高く評価します!

 

さて、コロナパンデミックは、医学会の開催中止ばかりでなく、専門医制度の運営にも影響を及ぼしはじめました。わたしは、還暦を迎えて後は、新たな専門医資格取得にチャレンジすることは卒業するつもりでいました。最後に、取り残していたのが、『総合内科専門医』です。私の最期の受験のチャンスは、今年の9月13日(日)のはずでした。

 

ところが昨日、以下のメールが届きました。

 

私のようなベテランにとっては、医師としての賞味期限が切れていないかどうかの客観的な指標として、つまり、平たく言えば、ボケ防止策としての受験であるためさほど大きな問題ではないのですが、これからの日本の医学・医療を支えていく優秀な若手医師にとっては大打撃となる可能性があります。彼らの中にはキャリア形成のプランも変更を余儀なくされる方も少なくないことでしょう。日本の医学・医療の根幹をなす保守本流の日本内科学会の専門医試験が丸々1年延期となると、これが大きな前例となって、他の領域の専門医試験も順次延期となってしまうことでしょう。

 

一般の方には、おそらく少しわかりづらい点があるかもしれません。権威のある高度な専門医試験の受験準備をするということは、オリンピックに出場する選手の準備計画にも匹敵するものがあります。日々多忙な診療の隙間時間を見つけて、あるいは、たまの休日などで、相当程度集中的に準備しないとクリアできない試験だからです。確実に合格するためには年齢的にも旬というもの、受験日に合わせての綿密な調整が必要だからです。

 

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飯嶋 正広 様

(このメールは、4月10日までに受験願書をご請求いただきました
先生方全員に一律にお送りしております)
平素よりお世話になっております.
日本内科学会 事務局でございます.
この度、2020年9月13日に実施する予定でありました
第48回総合内科専門医試験につきまして、
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響に伴い、
安全かつ公平な試験の実施見通しが立たないため、
試験実施を【翌年に延期】することといたしました.

 

     ※重要※

翌年に延期した試験に臨む場合は、
・従来どおりの受験コース
・措置的受験コース
・海外の内科専門医資格保持者コース
いずれも必ず【4月30日(当日消印有効)まで】に出願してください.
※既に出願されていらっしゃる先生方におかれましては、
 新たに出願する必要はございません.
※お支払いいただきました受験料は原則翌年に持ち越しさせていただきます.
 但し、延期となりましたため受験を見合わせる方には返金致します.

 

◇お知らせ
 【COVID-19 対応】資格認定試験について(実施時期延期)
 https://www.naika.or.jp/info/2020exam1/

 

なお、試験振替実施日および試験会場につきましては、
決定次第ご案内させていただきます.

 

先生方におかれましては、只今大変な状況下にいらっしゃることと存じますが、今般の状況を鑑み、ご理解のほど何卒宜しくお願い申し上げます.

 

一般社団法人日本内科学会
専門医制度審議会
資格認定試験委員会

 

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一般社団法人 日本内科学会 事務局 松本 進 拝
※本会事務局も在宅勤務実施中です※
https://www.naika.or.jp/info/20200408/
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4月から7月までの学会出席はすべて開催側からキャンセル(延期決定のため)となりました。休診とせず、すべて通常通りの診療となります。

 

 

 

4月:学会出席はありません。

 第64回日本リウマチ学会総会およびアニュアル・レクチャー
    ⇒8月に延期

 

5月:学会出席はありません。
 第85回日本温泉気候物理医学会(早大・井深大ホール)
        <温泉療法専門医>としての研修
    ⇒無期延期

 

6月:学会出席はありません。
 第71回日本東洋医学会(仙台国際センター)
⇒2021年8月13日~15日に延期
    <漢方専門医>としての研修

 

 第61回日本心身医学会(札幌コンベンションセンター)
26日(金)・27日(土)
<心療内科指導医・専門医>としての研修
 2020内科生涯教育セミナー(大阪)

28日(日)

 

7月:学会出席はありません。

 

8月:学会出席4件
 第64回日本リウマチ学会アニュアル・レクチャー・コース(京都国際会館)

 

3日(月)
<リウマチ専門医>としての研修
 第64回日本リウマチ学会総会(京都国際会館)

 

4日(火)~6日(木)
<リウマチ専門医>としての研修

 

 第117回日本内科学会(グランドプリンスH新高輪)
7日(金)・8日(土)・9日(日)ただし、LIVE配信
<認定内科医>としての研修

 

 第14回相模原臨床アレルギーセミナー(パシフィコ横浜)
21日(金)・22日(土)・23日(日)
<アレルギー専門医>としての研修

 

9月:学会出席1件
 第69回日本アレルギー学会(京都国際会館)
17日(木)・18日(金)・19日(土)・20(日)
<アレルギー専門医>としての研修

 

10月:学会出席1件
 第25回日本心療内科学会(仙台国際センター)

 

31日(土)
  <心療内科指導医・専門医>としての研修

 

11月:学会出席1件
 第25回日本心療内科学会(仙台国際センター)

 

1日(日)
<心療内科指導医・専門医>としての研修

 

 

さて、私が関与する医学の各学会の開催の延期の連絡が続いているため、今後の学会出張に伴う休診日の変更の見通しをつけることは難しいことを御報告いたしたばかりです。

 

3月はとっくの昔に行き過ぎて、いまは4月の花盛り、の感です。さて例年3月中旬にはベルリンで開催されるドイツ心身医学会も中止であったことを御報告したばかりでしたが、さらに4月10日になって、新たな延期ではなく、中止の連絡が入りました。