最新の臨床医学 2月18日(月)内科Ⅰ(消化器・肝臓)

日本消化器病学会ホームページを検索してみました。

 

すると、「患者さんとご家族のためのガイド」が公開されていますので、ご参考になさってください。

 

規定により直ちに転載できませんので、「消化性潰瘍」の概要を紹介し、コメントを加えることにしました。

 

 

Q6 

消化性潰瘍の治療は、どうするのでしょうか?

 

Q6-1

消化性潰瘍は、お薬でなおせるのですか?

 

A6-1 

基本的には内服薬による治療を行います。

胃酸の分泌を抑える薬、胃粘膜の防御機能を高める薬など、

 

 

Q6-2 

消化性潰瘍は、治療をはじめてどのくらいの期間で治せますか?

 

A6-2

通常、薬を始めてから6~8週間で潰瘍は治癒します。

しかし、日常生活全般の改善を図らないと、再発します。

 

Q6-3 

消化性潰瘍は、再発することがあるとのことですが、再発を防ぐにはどのようなことに注意したらよいですか?

 

A6-3

暴飲暴食を避けるなどの食事上の注意や、喫煙やアルコールを控える、ストレス解消に努める、などはよく心がけてください。ヘリコバクター・ピロリ菌に感染していると消化性潰瘍がいったん治っても再発し易いこと、がんの原因になり易いことなどが知られています。

このため、ピロリ菌が見つかった場合には、適切なタイミングで除菌治療を受けることをお勧めします。

 

また、他の病気の治療のために投与される非ステロイド性抗炎症薬やアスピリンなどは、消化性潰瘍の原因になりえます。主治医とともに、なるべく、これらの薬物を減量できるような工夫をはじめましょう。

 

最近はかなり減りましたが、消化性潰瘍の合併症として穿孔(潰瘍が深くなって胃や十二指腸の壁に穴が開いてしまうことで、腹膜炎を発症します)や吐血などがあります。消化性潰瘍の再発防止はとても大切です。