<喘息のオペラ歌手たちから学ぶホリスティック健康医学 ⑤ >

 

前回はこちら

 

前回は、「表情」や「様子」などの特殊な「動作」が、「姿勢」、「呼吸」や心理状態「緊張・不安vsリラックス」などと緊密な関係を持っているということについてムッシュGPTが示す矯正法も有益な示唆を与えてくれました。

そこで、今回は、喘息と「気分や情緒」について取り上げていくことにします。

 

<入門編:その5>

 

喘息の患者に特有な気分や情緒の傾向があるでしょうか。もしあれば、その特徴と矯正法を教えてください。

 

 

ChatGPT

喘息患者には、喘息の発作や悪化した症状に伴う気分や情緒の変化が見られることがあります。これは主に呼吸困難や症状の不快感に関連しています。以下に、喘息患者に特有の気分や情緒の傾向と、それに対する矯正法をいくつか挙げてみます:

 

気分や情緒の傾向:

不安感: 喘息患者は呼吸が困難であるため、不安感を抱えることがあります。特に発作中や症状が悪化した際に不安が強まることがあります。

 

緊張感:

喘息の症状により、身体が緊張しやすくなります。これは呼吸筋の緊張や不安からくるものです。

 

焦燥感:

呼吸が不快であるため、焦燥感を感じることがあります。発作中には、速い呼吸や身体の不自由さにより焦りを感じやすいです。

 

矯正法:

呼吸法のトレーニング: 正しい呼吸法(腹式呼吸)を学び、呼吸トレーニングを行うことが有益です。深くゆっくりとした呼吸により、不安感や焦燥感を軽減できます。

 

リラックス法の導入:

不安感や緊張感を和らげるために、リラックス法や深い呼吸法を実践することが効果的です。これにより身体全体がリラックスしやすくなります。

 

心理的サポート:

心理的なサポートやカウンセリングを受けることが、気分や情緒の安定に寄与します。喘息の管理や対処法に関する情報を共有し、不安を軽減することが期待されます。

 

適切な治療:

喘息の適切な治療や薬物療法を受けることで、症状のコントロールが向上し、気分や情緒の安定に寄与します。医師の指導に従い、治療計画を適切に管理することが大切です。

 

喘息患者が感じる気分や情緒の変化は個人差がありますが、症状の管理や心理的なサポートが組み合わさることで、生活の質を向上させることが可能です。個々の患者の状態に応じて、適切なアプローチが検討されるべきです。

 

 

ドクター飯嶋のコメント 

「喘息患者には、喘息の発作や悪化した症状に伴う気分や情緒の変化が見られることがあります。」このことは、喘息の患者さんご本人や、ご家族をはじめ身近な方々も気づいている一般的な傾向ではないかと思います。

 

これまで、すでに「不安(感)」「緊張(感)」という言葉がでてきましたが、ここで、あらたに、「焦燥(感)」という特徴が示されました。

 

しかし、心身医学の専門家の立場からは、少し物足りなさを感じます。

 

私が喘息の患者さんの診療をして感じてきた気分の中には、その他に、「怒りや敵意」、「混乱や当惑」、「抑うつ落込み」さらには「活気や活力の低下」、「友好的でない陰性感情」などが見出されるからです。ただし、こうした感情があるということは、患者さん本人にも気づかれていない場合が多いのです。自分の感情や情動の変化に対する気づきか乏しい方も少なからず見受けられます。

 

実は、こうした、気づかれないまま、したがって、適切に処理されないまま、長年にわたって蓄積されていくと、喘息はますます治りにくくなることがあります。

 

ムッシュGPTが矯正法(対処法)について端的に示していますが、喘息の患者さんご本人が、自分自身の感情や気分を適切に感じ取り、それを自覚できていない限り、これらの方法は効果を発揮しにくいことが臨床上問題になることがあります。

 

そのような場合に、感情表現について興味と関心をもてたとしたら、何と幸運なことでしょう。

そして、そのようにしてえられた自らの感情の気づきが、さらに、芸術表現の向上にまで昇華させていけるならば、それが、そのまま、感情のコントロールを容易にします。

 

喘息を悪化させる気づきにくかった裏面の感情に直面することが長引く喘息の治療に大きく役立つことすらあるのです。

 

実は、これまで5回にわたる<入門編>で扱ってきた「姿勢」、「歩行」、「動作」、「表情」そして「気分や情緒」というトピックは、いずれも無意識と意識の両方の領域にまたがっています。