今月のテーマ<消化管機能障害>
「機能性ディスペプシア」
昨日のお話で、慢性胃炎の診断step2では胃カメラで確認して診断します。
しかし、典型的な症状の訴えがあるにもかかわらず、
胃カメラで上記のような限局性病変(潰瘍)を認めないことが少なくありません。
その場合は、症状を有する臨床的<慢性胃炎>と判断します。
欧米では、従来これをNon-ulcerdyspepsia(NUD)「潰瘍を伴わない消化不良」
という診断名が使われてきましたが、
最近ではfunctionaldyspepsia(FD) 「機能的ディスペプシア」とされています。
つまり、「みぞおちの辺りを中心として胃もたれ、胃痛、胸焼けなどの症状」
があれば、胃カメラで異常があろうがなかろうが「慢性胃炎」なのです。
それでは、何のために胃カメラをするのでしょうか。
それは「慢性胃炎」の原因を明らかにするための手続きであると同時に、
胃潰瘍や胃がんなどの他の病気の見落としを防ぐために重要だからです。
体の症状があっても、それを視覚的に確認できない病気、
これを機能性疾患といいますが、内科の病気の大多数は、
機能性疾患であることは、意外に認識されていないようです。
胃がんの検査は、健診レベル・・・
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