特集:シリーズ『新型コロナウイルス罹患者の体験から学ぼう』感染者 実名で証言 その思い ②

6月24日(水)

 

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症例12(その2)

第2節:経験したことが無い病気 

最初は普通のかぜかなと思っていた(註:予め『玉弊風散』で備えていただきたい事例です。)んですね。

初診の4月1日は、のどが痛くて(註:第2ステップA『金羚感冒散=銀翹散』が効き易いです。とくに、日頃第1ステップ『玉弊風散』を服用している方の反応は良いと思われます)、かぜかなと思っていまして、かかりつけの耳鼻科に行ったんですけど、その時はへんとう炎ということで、その次の2日に、ごはんを食べていたら急に熱がどーんとあがって(註:ステップ2C『柴葛解肌湯』やステップ3『地竜』が良い適応です)異常だなという感じがありました。


1日に病院に行って、2日の日にばーんと上がってしまって。一応その県の発熱外来みたいな所に電話をして確認をとって、近所の医者に行っていいのかというのを確認して行きました。そうしないと行っちゃいけないというお話を聞いたので、変に動けないじゃないですか、やっぱり。


最初から疑っていたんで、仕事も仕事だし、いつかは来るんだろうなと思って(註:「いつかは来るんだろうな」という気持ちになる場合は、すでにどこかでリスクのある局面に気づいている場合があります。そのリスク局面を丁寧に除去しない限り、感染を免れないのがCovid-19の辛辣さ、ということになるでしょう。)、そしたら本当にこうなってしまって。2日の夜に熱が上がって、その時に、これは本当におかしいぞと思って、そこから本格的に別のお医者さんに連絡したりとか、県もそうですし、保健所にもかけたりして。とにかく僕としては異常な感じがしていたので、いろいろな人の意見を聞いてみようと思いました。


ぼく、インフルエンザとか子どもの手足口病とか最近うつったことがあるんですけど、どーんてきます(註:急激に悪化するのがCovid-19の特徴の一つです。ですから、安全で確かな常備薬を確保して、速やかに内服できるようにしておくことが大切です。仮にステップ1の『玉弊風散』を使用していても急性症状が現れる可能性がありますが、その場合は、ステップ2C『柴葛解肌湯』が助けになることでしょう。)ね。

じわじわくるのではなくて。本当にウイルスが入った感じが分かりますね。体が一気に重くなるというか、漫画でいうと顔が紫色になるというか、ありますね。精神的にいちばんしんどいですね。


怖いというのか。やっぱり有名な方も亡くなっていたりしますし、テレビでも「死者が何名」とか、とにかく怖いですね。食事もふだんの半分くらい(註:ステップ1の『玉弊風散』は食欲低下による免疫力低下を予防してくれます。)かな。必要最小限くらいは食べられていたので、本当は熱が出て食べたくなかったですけど、食べなきゃいけないなと思って食べていましたね。


発熱の感じがずっと同じ体温で、解熱剤が切れたら、また戻る。解熱剤が効いたら、また下がるみたいな、太刀打ちできていない感じ(註:《解熱剤》を服用して、体温の乱高下を引き起こすことで抵抗力を失い、肺炎や敗血症や血栓症を招いて死亡という転帰になった方が多数例報告されています。小島さんは基礎体力があったので、幸いにも生還できたものと思われます。解熱剤の代りにステップ2C『柴葛解肌湯』やステップ3『地竜』という清熱剤を用いることをお勧めしています。《清熱剤(熱さまし)》は《解熱剤》とは異なり、暴力的な体温低下を来さず、免疫力を低下させません。)がありましたね。

でも普通のへんとう炎と言われているから、そういう気持ちもまだ残りつつ微妙な感じでした。

 

よく、けん怠感があるとか話があるんですけど、僕の場合は発熱に際して関節が痛かったりとか、寒気がするとかいうのがあったですね。普通は3、4日したら症状が改善されたりとか復活の兆しが見えるんですが、全く見えなかったので、ずっと毎日同じというか。


何か分からないですし、めちゃくちゃ不安ですよね。やっぱりニュースとかインターネットとか、悪いほうが目に付きますよね。死者が何人出ましたとか、そういう怖い話ばかり頭に入るようになってきて、冷静じゃないといけないんだけどなかなか冷静じゃいられないような気持ちにはなりました。

 

<明日へ続く>