<第2ステップ

 

もし自身の問題に気づくことができたら、

 

次のステップは「問題の重大性」を判断する段階になります。

 

緊急性があれば、<即座に対処しよう>、<助けを求めよう>と判断されるでしょう。

 

それほど問題が重大でなければ、先送りしたり、<時間をかけて解決しよう>と判断したりするでしょう。

 

 

また、時間が解決してくれるかもしれません。

 

しかし、<このままにしておくと、この先まずいぞ>と判断されれば、次の段階へ進みます。

 

実はここでも「否認」が働くことがあります。

 

 

問題が重大であって、<この先まずいぞ>という状況判断が、

 

その人にとってあまりにも不安で脅威的であると、

 

「大したことないさ」とか「何とかなるさ」と、事の重大性を否認してしまうのです。

 

 

また、他者の指摘や忠告も素直に受け入れられず、対人関係にまで問題が生じるかもしれません。

 

 

まとめ: 第1ステップにしても第2ステップにしても、

 

「否認」という防衛機制に陥りやすいことが問題になります。

 

ひとたび「否認」に陥ると、その先、問題がさらに大きく膨らんだり、

 

深刻になったりする可能性が大きくなります。

 

 

先に述べたように、人間関係が既にこじれてしまっていたら、

 

たとえ現状を正しく受け止められても、問題の重大性に気づくのが遅れ、

 

人に助けを求めることすら難しくなってくるでしょう。

 

 

臨床心理士は、皆様を取り巻く大切な人間関係がこじれないように、

 

なるべく早い段階で、現状を整理して、問題の重大性に気づけるようにサポートしていまきす。

 

 

* 参考文献: 太田仁,2005,「たすけを求める心と行動」,金子書房

 

 

ストレス対処 MIYAJI 心理相談室 (高円寺南診療所内)

 

主任 臨床心理士 宮仕 聖子

 

基本航法(五航法)について3回に分けて掲載します。

 

 

基本航法の実施要領(その1)

 

 

まず、基本航法に入る前に準備訓練をしっかり行ってください。

 

準備訓練とは、準備航法(親水三航法)と準備体操(イキイキ体操)です。

 

両方を行うのが望ましいですが、少なくとも準備体操(イキイキ体操)は

 

なるべくしっかりと行ってください。

 

 

水氣道の基本航法は、準備航法や準備体操の導入以前に確立した航法です。

 

基本航法は第一航法から第五航法まで、5つの航法から成り立っています。

 

そのため、基本五航法と呼びならわされています。

 

基本航法の5つの航法は、それぞれ固有の名称が付されています。

 

 

基本航法の最初は第一航法です。これを、素歩き(すあるき)と呼んでいます。

 

水氣道の根本の形(かた)の一つです。

 

第一航法の特徴は、膝関節の伸展・屈曲を左右交互に繰り返しながら、進んでいくところにあります。

 

全体的には重力と浮力とのバランス、局所的には関節に注目します。

 

 

一連の動作は滑らかでリラックスした流れの中で繰り返されます。

 

東洋医学的には虚(きょ)といいます。

 

 

 

水氣道の根本の形がもう一つあります。

 

それは、第二航法の棒歩き(ぼうあるき)です。

 

 

第二航法の特徴は、膝関節を伸ばしたまま、

 

股関節の伸展・屈曲を左右交互に繰り返しながら、進んでいくところにあります。

 

全体的にはやはり、重力と浮力とのバランス、局所的には関節に注目します。

 

一連の動作は緊張と弛緩のリズミカルなメリハリのなかで繰り返されます。

 

東洋医学的には実(じつ)といいます。