これからも警戒しておきたい感染症No4

厚労省も認識している四疾患のワクチン

 

第三 予防接種に関する施策の総合的かつ計画的な推進に係る目標

に関する事項  

 

二 ワクチン・ギャップの解消

我が国では、予防接種の副反応による健康被害の問題を背景に予防接種行政に慎重な対応が求められてきた経緯から、いわゆる「ワクチン・ギャップ」の問題が生じているところである。
 

厚生科学審議会感染症分科会予防接種部会等において、「広く接種を促進していくことが望ましい」とされた七つの疾病のうち、平成二十五年度からHib感染症、小児の肺炎球菌感染症及びヒトパピローマウイルス感染症の三疾病が定期の予防接種に位置付けられたが、それら以外の水痘おたふくかぜB型肝炎及び成人の肺炎球菌感染症四疾病については、国は、ワクチンの供給、予防接種の実施体制の確保及び必要となる財源の捻出方法等の検討を行った上で、関係者の理解を得るとともに、副反応も含めた予防接種施策に対する国民の理解を前提に、必要な措置を講じる必要がある。
 

また、国は、ロタウイルス感染症についても、「予防接種制度の見直しについて」(平成二十四年五月二十三日付け厚生科学審議会感染症分科会予防接種部会第二次提言)において科学的評価について言及されていること等を踏まえ、四疾病と同様に、必要な措置を講じる必要がある。
 

さらに、新規のワクチンについては、PDCA「薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」上の手続きを経て製造販売承認が行われた際には、国は、速やかに、当該ワクチンの法上の位置付けについて分科会等の意見を聴いた上で検討し、必要な措置を講じるよう努める。

 

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以下は杉並交際クリニックで摂取可能なワクチンです。

 

高齢者の肺炎予防のためには、23価と13価の両方を組み合わせて接種しておくことは極めて重要だと思います。このことは、今回の新型コロナパンデミックを経験して、ウイルス性肺炎に細菌性肺炎が合併した場合は、それぞれ単独の場合よりも致命的な事態になると考えられるからです。

 

 

B型肝炎

〇 組み換え沈降B型肝炎ワクチン(ビームゲン®/ヘプタバックス-Ⅱ®)

対象:一般の任意接種者、ハイリスク者(医療従事者、海外滞在者、透析患者)

接種回数3回

初回の4週後に第2回、初回の20~24週を経過した後に第3回

 

 

高齢者の肺炎球菌感染症

肺炎ワクチン(不活化ワクチン)

〇 23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン(ニューモバックス®)

対象:

 65歳の者。

 2020年4月1日~2024年3月31日の間、当該年度に以下の年齢になる者

 65、70、75、80、85、95、100歳

 

 省令で定めるハイリスク者

 1)60歳以上65歳未満の者であって、心臓、腎臓または呼吸器の機能に

自己の身辺の日常生活活動が極度に制限される程度の生涯を有する者 

 

ヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害を有する者

 

 

〇 沈降13価肺炎球菌結合型ワクチン(プレベナー13®)

 

対象:高齢者(65歳以上)