【心理】認知行動療法 HELP!力<37>(番外編) 山でのHELP!力

 

今回は「番外編 その7」、「「物」による助け合い」のつづきです。

 

 

エピソード2

 

私が他の登山者を助けたこともあります。

 

もう20年くらい前になります。

 

 

友人たちと富士山に登ることになりました。

 

私はすでに1回登ったことがあったので、準備は万端でした。

 

しかし、友人たちは初体験であり、また軽い気持ちや油断もあったようです。

 

そのため、持ち物など登山の装備に不備がありました。

 

その日はよく晴れていたので、皆で順調に登っていました。

 

 

しかし、周知のことのはずですが、やはり山岳部の天候は急変しやすいものです。

 

その日は天候が激変し、大粒の雨が降ってきました。

 

皆ずぶ濡れ状態になってしまいました。

 

 

<これは危険だ>と皆の空気が一変。 七分丈のズボンの男性などは、ブルブルと震えていました。

 

幸い、何とか避難小屋に辿り着くことができました。

 

 

そこで天候の回復を待ち、次の山小屋に移動しました。

 

ところが、同行の皆は満足な着替えも持っていませんでした。

 

 

私は余分に着替えを持っていたので、女性の友人に衣類を貸すことができました。

 

 

富士山に軽装で行く人をよく目にします。

 

 

しかし、山の天気は想像以上に変わりやすい。

 

本当に危険です。 しっかりとした装備でのぞむことが肝心です。

 

 

(次回へ続く)

 

ストレス対処 MIYAJI 心理相談室(高円寺南診療所内)

 

主任 臨床心理士 宮仕 聖子