Covid-19の感染拡大を巡って、相変わらず先の見えない報道が、毎日流されています。
感染者数、発症者数、入院・重症者数、死亡者数などが毎日更新されています。
また、経済全般に対する悪影響や不景気による自殺者の増加が懸念されていますが、問題はそれだけではありません。独居老人の健康管理が危機的な状況に陥っています。
これは外出制限による高齢者本人の生活不活発病の誘発による基礎疾患の増悪や新たな生活習慣病の発生に留まりません。
高齢者の健康状態は短時間で急変することがあります。とりわけ高齢者の家族が遠隔地居住している場合は、深刻な問題になります。
「都・県の境をまたいでの移動の自粛」を呼び掛ける政府・自治体・専門家集団は、とりわけ独居高齢者と家族との絆を分断し、高齢者を危機に陥れています。こうした水面下で発生している問題について、よりきめ細やかな対応が
求められることになるはずです。
昨年5月の段階で、NHKはすでに新型コロナに感染した独居老人の孤独死を採りあげていますが、今年はさらに深刻度が増してくることでしょう。なぜなら、新型コロナに感染した高齢者ばかりでなく、感染していない高齢者の急変に対して、「見守り」が困難になるからです。
そこで、今週の前半はNHKの記事、後半は今後さらに問題になるであろう身近に起こった実例とその対策についてご紹介いたします。
2020年5月24日 19時16分新型コロナウイルス
東京都内の住宅で1人暮らしの70代の男性が誰にもみとられず死亡し、その後の検査で新型コロナウイルスに感染していたことが関係者への取材でわかりました。専門家は感染の影響で人との接触が難しくなる中、孤立しがちな高齢者をどう見守るのか、社会全体で考えるべきだと指摘しています。
コメント:
この専門家の提言は、それから半年以上経過しても、一向に取り上げられているようにはみられません。
課題を提示し、警鐘を鳴らす先駆者がいても、それを受け止める側(社会全体)の在り方次第では、まったく生かされることなく、さらに深刻な事態に陥ってしまうことになりかねません。
残念なことに、実際にそのような現状になってしまっています。
昨年の5月に、この問題を報道したNHK自身も、この問題を、さらに深めて世に問う、という努力が不足しているようであり、残念な気がします。
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