コロナ<戒厳令⁉>後の「水氣道」(第4回)世界を救う「水氣道」への挑戦No3

6月17日(水)
水氣道

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水氣道の定例稽古会場の再開および再建計画

 

「水氣道とは何ですか?」と質問されて、回答に困った経験はありませんか?
実は、創始者である私自身、創始期から現在に至る20年間にたびたび質問を受けて歯切れの良い(相手がイメージしやすい)言葉で説明できた試しはありません。「一緒に始めてみればわかります。」というのが最も正直な答えなのだと思いますが、そうした言葉がけだけで参加してくださった方は皆無です。
説明というものは本質をいっぺんに伝えたいという思いが強すぎると、かえって相手には通じにくいものです。


「水氣道とは何ですか?」と尋ねられたときに、質問者自身がどのようなコミュニケーションのチャンネルを持っているのか、事前に知ることが出来ない限り、この困難は永久に続くことになってしまうでしょう。そこで、せっかく質問をしてくださった方に対して、たった一言ですべてを説明することを放棄してしまうのも一つの方法であることを私は学びました。それは、相手方にインタビューアーになっていただき、次々と質問をぶつけてきてもらえるようにすることです。そのためには、相手の興味が次第に広がっていくような回答の仕方を工夫してみることです。その際、インタビューを受ける側として、困り果ててしまっては話が続きません、インタビューを受けることが、いくつもの質問を受けること自体が楽しみになるくらいにしたいものです。

 

質問者を名インタビューアーに仕立て、インタビューを受ける私たちが人気のエキスパートの一人に生まれ変わったつもりで楽しいやり取りを続けていくことができれば、私たちは素晴らしい仲間を一人ずつ増やしていくことができ、素晴らしい財産を共有しつつ、拡大再生産を続けていくことも容易になることでしょう。
そのための第一歩は、イメージしやすく、同時に広がりのあるキーワードを用いることです。

 

そこで、再び、ここで「水氣道とは何ですか?」と質問されたとしましょう。皆様は、まず「水氣道はアクアエクササイズです。」とだけ答えてみたらいかがでしょう。すると相手は「アクアエクササイズって何ですか?」とか、「水氣道は、どんなアクアエクササイズ何ですか?」とか、更に質問してくださることでしょう。最初のような質問をされる方には、少し丁寧にアクアエクササイズの説明をしてみましょう。後者のように質問される方はすでにその人なりのアクアエクササイズのイメージをお持ちの方なので、一般的なアクアエクササイズとの共通点をいくつか例を挙げて簡潔に説明した上で、水氣道に特有な要素を説明できれば、聴き手としては積極的な興味を持っていただける可能性があります。

 

まず、アクアエクササイズの説明はルーツからはじめてみましょう。
アクアエクササイズのルーツは古代ローマ時代からヨーロッパで行われてきたリウマチ患者などへの水中理学運動療法(ハイドロセラピー)です。

 

しかし、現代的なアクアは1960年代からアメリカでスタートしたものが世界的なトレンドになっています。水氣道は、ヨーロッパの中でも19世紀に発祥したドイツのクナイプ水治療法の発想と、米国のアクアリハビリテーションの両者のコンセプトを採り入れながらも、独自の形(かた)を発展させて組織だった集団でダイナミックに展開するアクアエクササイズです。

 

今後の水氣道はアクア・ソシオダイナミックス研究所(仮称)を設立し、世界に通じるアクア指導者団体の拠点となり、各種公認資格取得を目的とした各水準の認定養成コース(修錬生育成課程、支援員養成課程および幹部指導員課程)を実施する準備を始めています。