水氣道へのご招待 第16回【理気航法その1】

理気航法No1

 

 

私たちは生まれてからその一生を終えるまで、絶えず呼吸をし続けています。

 

しかし、この呼吸を意識して生活している人は意外に少ないものです。

 

 

また、トレーニングの目的で呼吸を意識して行っている人は少なくないですが、

 

意識しているときだけに有効な呼吸法には限界があるのではないでしょうか。

 

 

水氣道の稽古に慣れてくると、呼吸を特に意識せず、つまり、無意識のうちに

 

理想的な呼吸パターンが身体に定着していくので、睡眠中の呼吸も整っていくことになります。

 

 

理気航法では、まず息を吐くことを意識します。そして、それに連動した形で

 

上半身を中心にストレッチをしていきます。

 

そうすることで無駄な力が抜けやすくなります。

 

そのためリラックスした状態で、体を動かすことができます。

 

 

人間の呼吸は、吐き出した分の空気は、必ず自然に戻ってきます。

 

つまり、しっかり意識して努力して吐き出すようにすると、

 

無意識のうちに自然に吸い込むことができます。

 

その結果、緊張を続けなくても、しっかりした呼吸ができるようになります。

 

つまり、過剰な緊張(ストレス)の連続ではなく、

 

適度で心地良い緊張と弛緩との繰り返しによって

 

安定したリラックス状態を導くことができるようになるのです。

 

 

日本水氣道協会 副支援員 水氣道少初段上

 

水氣道理気航法 直伝 金澤 克彦