エピペンの処方について

当院では、アナフィラキシーショック補助治療薬エピペン®を取り扱っております。

 

当院では、年齢20歳以上で体重30㎏以上の方に「エピペン注射液0.3mg」)を処方しています。

 

処方を希望される方は、診療時間内に、お電話でお問い合わせください

 

予約制でエピペンの処方をしております。

 

 

 

アナフィラキシーショックとは

 

 アナフィラキシーショックとは、急性で全身性のアレルギーのことです。

 

アレルギーの原因物質(アレルゲン、例えばスズメバチに刺される・卵・小麦・そばを摂取する)

 

に接触したり摂取したりした後に、数分から数十分以内に

 

アレルギーによる症状が体の複数の臓器や全身に現れる激い急性(即時性)のアレルギーです。

 

重傷の場合には呼吸困難や意識障害を引き起こし、最悪、死につながることもあります。

 

アナフィラキシーについて

 

 

エピペン ®について

 

 エピペンは、ハチ毒、食物及び薬物等によるアレルギーを治す薬剤ではありません。

 

あくまでも、アナフィラキシーの症状を緩和するための補助治療剤にすぎません。

 

エピペンには、アナフィラキシー発現時の治療に用いられるアドレナリン

 

(エピネフリン)の薬液と注射針が一体となったキットです。

 

 

 黒い先端を太ももの前外側に強く押し付けるだけで、

 

バネの力により一定量(約0.3mL)の薬液が

 

筋肉内に注射されるしくみになっています(自分で量を計る必要はありません)。  

 

エピペンは、

「アナフィラキシーショックが発現した際の補助治療を目的とした自己注射用製剤」

であり、応急処置に過ぎません。

 

ですから、一度使用したら、必ず早急に医療機関に受診してください。

 

 

 

■ 必ずお読みください。

 

〇エピペンはアナフィラキシー発現時の補助治療剤です。

 

〇エピペンの有効時間は注射後10分から20分です。

 

〇エピペンの注射は医療機関での治療に変わりうるものではありません。

 

〇アナフィラキシー症状は様々であり、また注射のタイミングもあるため、

 

エピペンを投与したからといって絶対に有効であるとは限りません。

 

〇エピペンの治療には限界があり、注射後は直ちに医師の診察・治療を受けてください。

 

〇使用済のエピペンと、安全キャップは医師に渡してください。

 

〇アナフィラキシー症状は数時間後に出現することがあります。

 

〇エピペンを誤って注射した場合は医師に連絡してください。

 

 

投薬まで手順について

1)予約:希望される方は、処方希望の1週間前まで予めお電話をください。診察、説明、処方日を調整させていただきます。

 

2)受診  

① 問診の後、 エピペンの使用の有無、アレルギー症状などの発現の有無を確認いたします。   

 

② すでにメールによる受診のご連絡・ご予約をいただいている方は、

 

お待ちいただいている間にDVDなどご覧いただきその後、同意をいただければ当日の処方も可能です。

 

③ エピペンの正しい使い方についてご指導します。

 

勉強のための資材や、インターネットでの学習方法をお伝えします。

 

エピペンのホームページはこちら

 

3) 同意書への御署名

 

①適正使用していただくため、学習の内容など確認します。

 

適正使用同意書へのご署名をいただきます。

 

 

エピペンの更新の場合  「有効期限切れ等お知らせプログラム

 

に登録されている方は、事前に連絡がありますのでこれをご確認ください。

 

 なお、初診の際にメールアドレスをいただいていれば、

 

エピペンの有効期限の約1か月前に当院よりメールでご連絡します。

 

エピペンの処方はすべて事前にご予約をいただきおこなっています。

 

お電話でお問い合わせください。受診可能な日程をご相談しお伝えします。

 

 

初診の際にメールアドレスをいただいていていれば、

 

エピペンの有効期限の約1か月前に当院よりメールでご連絡します。

 

メールのやり取りで受診のご予約日を決定することも可能です。

 

WEBメールからのお問い合わせをいただきましても結構です。

 

 

 

ハチアレルギーについて

 

 ハチ毒にアレルギーがあるかどうかは検査で調べることが可能です。

 

 当院ではスズメバチ、アシナガバチ、ミツバチの3種について血液検査(RAST法による)で行います。

 

ハチ毒に対してアレルギーがある方や以前刺された際に症状が重かった方や、

 

お仕事でハチに刺されるリスクがある場合は、

 

自己注射薬(アナフィラキシー補助治療剤)を携帯すると安心です。

 

 

食物アレルギーについて

 

2011年9月22日から、食物アレルギーなどによる重篤な症状に対処する、

 

アドレナリン自己注射薬(エピペン)保険適用となりました。

 

対象となる方は保険診療で処方が可能となっています。

 

ただし、アナフィラキシーの既往のある方または

 

アナフィラキシーを発現する危険性の高い方に限り保険適応となることにご注意ください。