【心理】認知行動療法 HELP!力<22>

<第3ステップ

 

もし、<この問題をこのままにしておくと、この先まずいぞ>と、現状を認識できたら、

 

その次は「自力で解決できるか」「自分にどれだけの解決能力があるか」を検討する段階に入ります。

 

自分で何とかできるようなら、人に助けを求めないでしょう。

 

一方、例えば、

 

1)<自分が抱えるには精神的に荷が重すぎる>とか、

 

2)<問題解決に関する知識がない>とか、

 

3)<人から少し助言をもらえればよりスムーズに解決できそうだ>

 

と判断されれば、次の段階へ進みます。

 

 

ちなみに、今までこのコラムを読んできてくださった皆さんはお気づきかもしれませんが、

 

1)は情緒的サポート、 辛さや苦しさ、悲しさなどの気持ちの面に寄り添い、共感したり、励ましたりしてくれるようなサポート。

 

2)は手段的サポート、 勉強やパソコンの操作といった、やり方がわからない時に具体的な方法を教えてくれるようなサポート。

 

3)は情報的サポート ヒントのような、自分にとって役立つ知識や情報を提供してくれるようなサポート。

 

が求められることになります。(第16回をご参照ください)

 

 

* 参考文献: 太田仁,2005,「たすけを求める心と行動」,金子書房

 

 

ストレス対処 MIYAJI 心理相談室(高円寺南診療所内)

 

主任 臨床心理士 宮仕 聖子