医療(心理)認知行動療法  HELP!力<18>

(17の続き:サポートを得るための求め方や求めるタイミングについて)

 

次に、自分が今どんな状態かを相手に説明する必要があります。

 

前回の例で言うと、歯医者さんのところに行ったら、どこがどんなふうに痛むのか説明できると、

 

歯科医はどんな処置が必要なのかを判断することができます。

 

 

それから、どこまでなら自力でできそうか、どこからサポートが必要なのかを話せると、

 

相手にもわかりやすく、要点をおさえたサポートを得ることができます。

 

 

しかし、体の調子が悪いときには、健康なときとは違って精神的に余裕がないので、

 

なかなかそこまで要領よく話すことができないものですね。

 

 

一方、サポートを求めるタイミングも大事になってきます。

 

それは相手のことを考えて求めることです。

 

相手が忙しかったり、相手も深刻な悩みを抱えている状態だったりという状況では、

 

相手も良いサポートを提供できないでしょうし、相手まで苦しめてしまう結果になってしまいます。

 

 

素人である相手方に期待できることの限界を認識していないと、

 

互いに、失望もしくは怒りの感情が生まれ好ましくない結果をまねきかねません。

 

 

「心の専門家」が必要になるのは、こうした場合です。(次回へ続く)

 

 

ストレス対処 MIYAJI 心理相談室(高円寺南診療所内)

 

主任 臨床心理士 宮仕 聖子