循環器・腎臓・血液内科 Vol.3

今月のテーマ「血液透析」

 

 

腎性貧血:保存期慢性腎臓病(CKD)患者での貧血管理

 

 

腎臓の病気が原因で貧血になったものを腎性貧血といいます。

 

 

腎性貧血の是正は、保存期慢性腎臓病(CKD)患者の生活の質(QOL)や

 

腎予後を改善することが報告されています。

 

 

日本透析学医学会が作成した「2015年版 慢性腎臓病患者における

 

腎性貧血治療ガイドライン」では、複数回の検査でHb値が11g/dL

 

未満となった時点で腎性貧血治療を開始すべきとしています。

 

 

腎性貧血治療の目標Hb値は、11 g/dL以上13 g/dL未満とされています。

 

 

また、重症の心血管系の病気を合併する患者では、12 g/dLを超えないように

 

管理することを勧めています。

 

 

腎性貧血の治療には、赤血球造血刺激因子製剤(ESA)を用います。