呼吸器・感染症内科 Vol.1

今月のテーマ<感染症の特定内科診療>

 

 

「院内感染」

 

 

そもそも、「院内感染」とは、

 

病気の治療を受けている病院などの医療施設において、

 

新たに感染症に罹患することをいいます。

 

 

これは「市中感染」と区別されます。

 

 

両者の違いは、「いつどこで」感染したかということです。

 

 

高円寺南診療所は入院施設をもたず外来のみの医療機関です。

 

 

入院施設をもつ医療機関ほどではありませんが、

 

「院内感染」問題は避けて通れない現代医療の問題点です。

 

 

高円寺南診療所では、インフルエンザのワクチン接種を積極的に勧めています。

 

 

まず、予め診療所職員の全員に摂種を済ませてから、一般の患者の皆様の摂種を開始します。

 

インフルエンザで高円寺南診療所を受診される方のほとんどが初診の方で、

 

しかも、そのほとんどがインフルエンザのワクチンを受けていない方です。

 

 

インフルエンザの「院内感染」は可能な限り避けていきたいところです。

 

ですから、患者の皆様にも、繰り返しお勧めしている次第です。

 

 

 

さて、院内感染に関する<医学クイズ>にチャレンジしてください。

 

 

院内感染に該当するものを選んでください。

 

 

A:癌で化学療法中の入院患者が肺炎を併発した。

 

B:院内で多発しているインフルエンザに入院患者が感染した。

 

C:外傷で入院していた小児が、その翌日、麻疹(はしか)を発症した。

 

D:手術を受けた患者の創部(手術によるきずの部分)が化膿した。

 

E:医師が針刺し事故でB型肝炎に罹患した。

 

 

正解と解説は次回<明日>です。