院長ご挨拶

飯嶋 正広

 

 

高円寺南診療所は、平成元年開設以来、四半世紀以上にわたり「体と心のトータル・ケア」を提供してきました。その目的のため西洋医学と東洋医学の両面での知識・技術・経験を駆使して診療にあたっています。

 

平成元年開設以来、足かけ30年にわたり「体と心のトータル・ケア」を提供し、今後のわが国のめざすべきモデル診療所の確立を目指してきました。

 

その目標の実現のため西洋医学と東洋医学の両面での知識・技術・経験を駆使した独自の統合医療を実践しています。

 

私共の統合医療のモデルは心身相関理論と独自の人格・環境・習慣病理論に基づくものです。

 

心身相関理論とは心身医学の基礎理論です。

 

人格・環境・習慣病理論とは、実臨床において従来の生活習慣病理論には限界があり、多様な患者さんの一人一人の思考・行動パターンを含むお人柄や、日々の生活を取り巻く環境の因子を含めて病気の成り立ちや治療を考えていくべきである、という私独自の医療観に基づく理論です。

 

 

統合医療を目指す高円寺南診療所は、とりわけ、専門医療の隙間の病気など現代の標準的医療制度が抱える限界や不備や矛盾、そのため居場所や行き場所を見失い悩み苦しむ弱者である患者の皆様とともに歩み続けることができました。

 

 

健康は自己責任ばかりでは守れません。

 

自然環境や人的・社会的環境の悪化や劣化は、個人の努力ばかりでは如何ともし難いものがあります。

 

喘息をはじめ花粉症やダニアレルギーなどのアレルギーの病気国民病であるとともに環境問題とも密接な関係があります。

 

線維筋痛症や慢性疲労症候群など原因不明とされるリウマチ様疾患も解決すべき課題です。

 

このような疾患を患っている皆様は、決して特殊で例外的な方々ではありません。

 

むしろ時代の先駆者ともいうべき皆様で、ますます増加の一途にあります。

 

 

また、現役世代の皆様は、効率重視の競争社会にあって、メタボリックシンドロームなど生活習慣病をはじめ、ストレスに伴う身体疾患(心身症)などに見舞われがちです。

 

 

さらに、超高齢社会を迎えて、認知症をはじめ、サルコペニア、フレイルなど介護問題が日常化しています。

 

高齢者の病気は、ますます複雑化・多様化し、また個別化していくため、複数の専門診療科を受診しても適切な対応が取れなくなりつつあるのが現状です。

 

それに伴い、疾患単位の専門領域の寄せ集めで、科目間の連携が十分に機能していない一般的な総合病院型の大量生産的マニュアル医療には限界や矛盾が増えてきたように思われます。

 

とはいっても、病院と診療所との連携は大切さを増すばかりです。

 

 

今年は、医学の基盤である内科を中心に、最新の臨床医学の進歩に取り残されることがないよう、一層心がけてまいります。

 

 

そこで昨年までの<日々の臨床>を改め、«最新の臨床医学»というタイトルで、毎日を曜日ごとに決めた領域ごとに内科の各領域を皆様と共に勉強していきたいと思います。

 

 

この現状にいち早く気づいて、また、ご縁があって、いま、この文書をお読みになっている皆様は幸いです。

 

 

「いま、ここで」の苦痛から少しでも解放されるように支援することは、第一線の医療機関(診療所)にとって大切な使命です。

 

 

しかしながら、超高齢社会にあっては、皆が少なくとも5年後、10年後の将来を見据えて、全人的健康のための備え(健康創生)に基づく健康管理による要介護状態や重大な病気の予防が必要です。

 

 

これの重要性に気づいて生活や行動の変革を行えば、多くの皆様が苦痛に加えて苦悩の老後を送らなくて済むようになります。

 

 

こうして誕生したのが、新しい独自な診療所外活動です。

 

水氣道®での心身の鍛錬聖楽院における芸術活動は、高円寺南診療所から日本国内のみならず、全世界に向けて提唱している新しい心身医学療法です。

 

これらは、順調に成長を続け素晴らしい成果を上げています。

 

 

これからの時代を賢明に生きていくためには既存の権威を盲信せず、世俗の権力に媚びず、弱者同士が一致協力し合って現実の困難を乗り越え、創造的で芸術的な資質を発揮して生産的かつ創造的にたくましく生きていくことが肝要であると確信しています。

 

そうしたかつての弱者の群れの中から、人間愛に満ち、勤勉で優秀な人材が育ちはじめ、私たちのチーム医療や関連する活動にもたくましく積極的に参画し、社会に貢献してくれています。

 


私はそれに感謝しながら日々の診療を続けております。

 

 

平成30年元旦

 

院長 飯嶋正広