皆様へのご挨拶をさせていただくにあたり、まず心より感謝申し上げます。

 

令和六年は、新たな年の始まりとしては波乱の幕開けとなりましたが、これまでの経験と知恵をもって、私たちは未来に備える覚悟を新たにし、日々を大切に過ごしていくことが大切であると感じています。

 


私はこの度、地元の杉並区役所の産業医の統括責任者(統括産業医)を拝命いたしましたことをご報告申し上げます。

これまで医療の現場で30年以上にわたり携わってまいりましたが、今後はさらに地域社会に貢献していきたいと考えております。

 


また、世界的なコロナパンデミックの影響もありましたが、水氣道®という取り組みはその間も安定した形で続けることができました。

新年度には多くの方が参加を希望しており、これは明るい兆しと捉えています。

水氣道®は生涯現役を目指す方々にとって重要な支えとなっており、これからも多くの方々に見直していただけることを願っています。

 


昨年は武蔵野音楽大学大学院に進学するため、患者の皆様にご不便をおかけしましたことをお詫び申し上げます。

しかし、皆様のご理解と温かいご支援のおかげで、無事に予定していた単位を取得し、成績も期待以上の結果(成績表、下記添付)を得ることができました。

今後は修士論文の執筆と残りの単位取得を目指して努力してまいります。

 


皆様のご支援のおかげで、今年度の診療時間をより拡張することが可能になりました。

 

これからも皆様の健康と幸福のために全力で尽力してまいります。

 


令和六年4月1日


心穏やかな春の訪れと、皆様の健康と平和を心から祈念しています。

 

 

杉並国際クリニック院長
高円寺南産業医労働衛生コンサルタント事務所所長
日本水氣道協会理事長
医学博士 飯嶋正広

 

大切な御案内

 

今年度から、診療業務日程が若干変更になります。


診療受付対応可能時間を全体的には若干拡張することができました。


月曜日は午前7時から7時30分まで、午後5時から7時30分まで
(変更点:午前短縮午後延長


火曜日は午前7時から9時30分まで、午後3時から6時30分まで
(変更点:午前延長


水曜日は午前7時から11時30分まで、午後3時から7時まで
(変更点:午後短縮


木曜日は午前7時から11時30分まで、
午後2時から3時まで、午後6時から8時まで
(変更点:午前延長午後短縮


金曜日は午前7時から9時まで、午後は2時から7時まで
(変更点:午前・午後ともに延長


土曜日は午前7時から12時まで
(変更点:午前延長

 

武蔵野音楽大学大学院音楽研究科(声楽専攻) 成績表

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<開講にあたって>


私は、今年度から武蔵野音楽大学大学院修士課程(声楽専攻)で2年目を迎えますが、1年目で必須30単位のうち20単位を取得することができました。また、修士論文作成の進捗も良好であるため拘束時間が大幅に減りました。そのため、求めに応じて、その時間の一部を活用して、以下の現場の産業医を新たにお引き受けすることになりました。


1)杉並区役所(月例)


2)上記の関連7事業所(隔月)


(杉並保健所、荻窪および高円寺福祉事務所、児童青少年課、こども発達センター、済美教育センター、すぎのき生活園)

 


3)ダイハツ工業株式会社本社
およびダイハツ東京販売株式会社(月例)
 

4)R企画株式会社(隔月)

 

 

私は、虎の門病院での研修を終了した後、内科医、心療内科指導医、アレルギー・リウマチ・痛風等の専門医、漢方専門医、労働衛生コンサルタントの資格を有する産業医などのキャリアを本格的に積む前に東大医学部の衛生学教室にて、わが国における毒物学や予防医学、環境医学、産業医学の権威である故、和田攻教授に師事し、自由に学べたのは、とても幸運なことでした。


開業医となり、水氣道を創始し活動を継続しつつも、東大からは老年医学やリハビリテーション等の分野でも二つの学位(保健学修士、医学博士)を取得することができたのも奇跡的でした。


そのような背景をもつ私にとって、日常の臨床医としての診療と企業における産業医活動との間に垣根はありません。いずれの活動にとっても、それぞれの経験が生かされているからです。


産業医学や産業衛生関連で私が取得した資格を列記しておきます。

 


日本医師会認定産業医
労働衛生(衛生)コンサルタント
衛生工学衛生管理者
第1種作業環境測定士(全5部門)/第3種放射線取扱主任者
技術士補(環境)
防災士


このような勉強を続けてきたことによって、単科のスペシャリストでは対応困難であり、盲点となりやすい総合的な気付きのスキルを体得することができるようになることによって、標準的な保険診療の制度的な不備により見捨てられがちだった患者さんにも対応できる術を身に着けることができるようになりました。


重度の冷え性・起立性調節障害・更年期障害・自律神経失調症・難治性アトピー性皮膚炎・過換気症候群・広場恐怖を伴うパニック障害・気分障害・線維筋痛症・栄養障害性免疫不全(亜鉛・ビタミンD欠乏)等々・・・


これらの患者さんの多くは、その時代ごとに社会問題化し、かつては難病扱いをされ、そのため都内の有名な大学病院等から私の個人クリニックに紹介されてきたものでした。


次回から、毎週月曜日に、企業の衛生委員会における産業医の「衛生講話」シリーズを開始します。


このブログは、実際の「衛生講話」のガイドとしてもご活用していただく予定です。

 

PDFファイルはこちら

 

前回はこちら

 

現代医療は専門分化や取り扱いの細分化が進行している結果、受診者の専門医志向も高まっています。

しかしながら、長寿社会(受診者の高齢化)に伴う併発疾患の増加などのため、単一の専門医に主治医としての役割を求めることには限界があります。

現に、3ヵ月に1回程度の受診頻度での健康状態の改善にどれほどの期待ができるでしょうか?

 

以下は、肝臓専門医から見放されたと嘆くDさんからの質問です。


なおDさんは私の音楽関係の知人ですが、アクセスの都合上、近くに主治医を確保するようアドヴァイスして差し上げた方です。

 

 

質問者:Dさん(飲酒歴30年、ほぼ毎日飲酒)

 

私は愛飲家でしたが、肝臓専門医から、肝臓の線維化が進んでいるため、主治医の元で禁酒をはじめ栄養療法を実行するよう指導を受けました。飲酒は良くないとする一方で、栄養療法が必要であるという理由について教えてください。

 


ChatGPT
まず、おっしゃる通り、飲酒は肝臓にとって悪影響を及ぼす可能性があります。肝臓はアルコールを分解し、代謝する役割を果たしていますが、過剰な飲酒によって肝細胞が損傷を受け、炎症が引き起こされることがあります。これが繰り返されると、肝臓の組織が線維化し、最終的に肝硬変や肝癌などの合併症が発生するリスクが高まります。


一方で、栄養療法は、肝臓の健康をサポートし、線維化を抑制するために重要です。特に、以下の点が栄養療法の一環として考慮されることがあります:


1. タンパク質摂取の調整:

適切な量のタンパク質を摂ることが重要です。一部の肝疾患では、過剰なタンパク質摂取が負担となることがありますが、十分なタンパク質は肝臓の修復や機能の維持に役立ちます。

 

2. ビタミンとミネラルの補給:

特にビタミンB、ビタミンC、およびミネラル類は、肝臓の機能に不可欠です。これらの栄養素は食事やサプリメントを通じて摂取され、肝臓の健康をサポートします。

 

3. 脂質の制限:

飽和脂肪やトランス脂肪酸の摂取を制限し、代わりに健康な脂肪(オメガ-3脂肪酸など)を摂取することが推奨されることがあります。

 

4. 塩分の制限: 塩分の摂取を制限することが、肝臓の水分蓄積を抑制し、高血圧などの合併症を防ぐ助けになります。


5. 適切な体重維持:

適切な体重維持が重要であり、肥満は肝臓の病気のリスクを増加させる可能性があります。


主治医の指導に従い、禁酒と共に栄養療法を実践することで、肝臓の線維化の進行を抑制し、肝臓の機能をサポートすることが期待されます。個々の状態に応じて、主治医が具体的な食事指導を提供してくれるでしょう。

 

 

ドクター飯嶋のコメント:
私は、過日Dさんから「食物線維は肝臓に良くないのか?」という唐突な質問を受けました。食物繊維が肝臓にとって悪い、という医学的常識はありません。そこで、そもそもなぜ、そのような問題意識を持たれるに至ったのかが気になったため、詳細にお話をうかがったところ、「肝臓の線維化」と混同されていたことが判明しました。

 

肝臓の線維化が進むと、積極的に働いている肝細胞が減少していきます。その結果、肝細胞の働きである代謝機能が損なわれることになります。そして、代謝機能は全身に及んでいるため、この障害は肝臓のみならず筋肉、心臓、腎臓などさまざまな臓器との関連が破綻する原因になります。

 

基本的には、ムッシュGPTの回答通りなのですが、大切なのは、結論部分の「個々の状態に応じて」実施すべきであるということです。

 

これは肝硬変診断ガイドライン2020改訂第3版(GL2020)の栄養療法フローチャートに示されています。肝硬変とは肝臓の線維化が進行した病態なのですが、肝硬変に至る前に活用することが大切なのではないかと私は考えています。

 

このフローチャートは、肝硬変に対する栄養アセスメントと栄養食事指導の流れが示されています。

 

その最初の手続きが、「栄養アセスメント」です。
その内容は、

 

❶肝予備能の評価

 

❷栄養指標の測定(アルブミン、コリンエステラーゼ、プロトロンビン時間、
腎機能、HbA1c、アンモニア、亜鉛、カルニチン分画、BTRなど)

 

❸身体測定(BMI、握力、骨格筋量、脂肪量、体液貯留の評価)

 

❹栄養調査

 

❺栄養アセスメント

 

❻肝硬変合併症の評価:肝性脳症、腹水、サルコペニア、筋痙攣など

 

杉並国際クリニックは、概ね3カ月に1回、「体組成・体力測定票」に基づくアセスメントを実施しています。たとえ、肝硬変ではなくとも、上記❷❸❹は日頃から、一般的な健康管理のための指標として確認しておく必要があると考えています。上記の中で、下線を施した項目は、当クリニックにおいてルーチン化している項目です。

 

 

前回はこちら

 

《年度末特集》として5日連続で、産業技術系企業の安全衛生委員会において技術士を選任することの意義について検討してきました。

 

ただし、このような考察をする際に大切なのは、意義すなわちメリットばかりでなく、反対の側面から検討することによって、バランスの良い妥当な見識を持つことができるのではないかということです。

 

要はメリットを最大限に引き出し、デメリットを最小に抑制する、という両サイドから妥当な考え方と意思決定ならびに行動開始に繋げていくことが現実の社会においては望ましい手続きであると考えることができます。

 

私の友人のムッシュGPTには、今回の特集シリーズでは大変活躍して貰いました。

わが国の技術士と科学技術倫理との関係の重要性については、十分に理解を深めることができたと思います。

そこで、果たして技術士に職場の安全衛生委員会の委員として参加して貰う上での留意点について検討するために、最後の締めくくりとして以下の質問を試みました。

 

 

質問者:ドクター飯嶋

産業技術系企業の安全衛生委員会において技術士を選任することのデメリットについて考察してください。

 

ChatGPT

産業技術系企業の安全衛生委員会に技術士を選任することにはいくつかのデメリットが考えられます。以下にそのいくつかを挙げてみます:


1. 専門知識の不足:

技術士は技術分野において高度な知識と経験を持つ専門家ですが、安全衛生に関する法規や実務において専門的な知識や経験を持っているとは限りません。安全衛生におけるリスク管理や規制順守などの専門知識が求められる場面で、技術士が不足している可能性があります。


2. 視野の狭さ:

技術士は通常、自身の専門分野に焦点を当てているため、他の分野についての理解が不十分な場合があります。安全衛生は様々な分野と関連しており、技術士がその広範な範囲を十分に理解していないと、総合的な安全衛生の管理が難しくなります。


3. コミュニケーションの課題:

技術士は専門家として高い専門知識を持っていますが、その知識を非専門家に適切に伝える能力には個人差があります。

 

安全衛生委員会では、非技術者や異なる職種のメンバーとの円滑なコミュニケーションが不可欠ですが、技術士がその役割を果たすことができない場合があります。


4. 判断の偏り:

技術士は一般的に技術的な解決策に重点を置く傾向がありますが、安全衛生問題はしばしば技術だけでなく組織文化や人間の行動にも関連しています。そのため、技術士が安全衛生問題にアプローチする際に、他の側面を見落とす恐れがあります。


これらのデメリットを考慮すると、技術士を安全衛生委員会に選任する場合は、その能力や専門知識だけでなく、安全衛生に関する総合的な理解やコミュニケーション能力も重視して選考する必要があります。また、技術士だけでなく安全衛生に関する専門家や経験豊富なメンバーをバランスよく委員会に組み込むことも重要です。

 


産業医・労働衛生コンサルタントのDr.飯嶋による補足説明
ムッシュGPTの考察は、ある意味妥当ですが、別の意味で見当違いな回答になっています。

 

それでは彼の結論で、見当違いな点を指摘してみましょう。


1)彼は「技術士だけでなく安全衛生に関する専門家や経験豊富なメンバーをバランスよく委員会に組み込むこと」が重要であると、わざわざ指摘していることです。

 

しかしながら、安全衛生委員会は、そもそも安全衛生委員会は複数の委員による会議体です。

 

当然ながら技術士のみが構成員ではなく、産業医や衛生管理者等を含め労使双方から現場の実際を把握している複数の代表者が選任される仕組みになっていることを度外視した不適切な回答です。

 


2)また、彼は委員の選考にあたって「安全衛生に関する総合的な理解やコミュニケーション能力も重視」する必要があるとしていますが、いかがなものでしょうか?


多くの安全衛生委員会を、その立ち上げから携わってきた産業医の立場からすれば、要求水準が高すぎるということを指摘しておかなければならないでしょう。

 

最初から「安全衛生に関する総合的な理解」が求められるのは産業医のみです。

また衛生管理者の有資格者といえども、ただちに総合的な理解が可能であると期待するのは誤りです。それに加えて、日常の業務や安全衛生委員会における高度の「コミュニケーション能力」をすべての委員に最初から要求することは現実的ではありません。

 

これは、毎月の安全衛生委員会に積極的に参加して、組織の中で、チームの一員として、日常の業務に反映させていく継続的な努力と工夫が不可欠になるからです。

 


3)以上を総じて評価するならば、実際の安全衛生委員会の実務は、最初から高い完成度を期待すべきものではなく、実行可能な事項から、少しずつ業績を継続的に積み重ねていく「スモール・ステップ・アップ」の姿勢が求められるべき性質のものです。

 

生涯学習という言葉がありますが、これの必要性は実務経験を通してこれは産業医や衛生管理者などの有資格者も例外ではないことを強調しておきたいと思います。

 

 

以上、5日間連続の本シリーズ

《年度末特集》産業技術系企業の安全衛生委員会において技術士を選任することの意義について

をお読みくださった読者の皆様に感謝申し上げます。


今後の安全衛生委員会の立ち上げや、委員の選任、業務の継続や成長を目指して、幾分でもご参考になれば幸いです。

 

杉並国際クリニック院長
兼、高円寺南産業医労働衛生コンサルタント事務所長
医学博士 飯嶋正広

 

前回はこちら

 

大部分の技術士は、国・地方自治体・企業等の組織において高度の技術力を発揮しつつ業務を遂行しています。 また、自営のコンサルタントとして、次のような分野においても活躍しています。


すなわち、以下の分野です。


① 公共事業の事前調査・計画・設計監理


② 地方公共団体の業務監査のための技術調査・評価


③ 裁判所、損保機関等の技術調査・鑑定


④ 地方自治体が推進する中小企業向け技術相談等への協力


⑤ 中小企業を中心とする企業に対する技術指導、技術調査・研究、技術評価等


⑥ 大企業の先端技術に関する相談


⑦ 開発途上国への技術指導


⑧ 銀行の融資対象等の技術調査・評価


技術士が自営のコンサルタントになると、これらの8分野の根底に据えられているのが社会正義と技術倫理であることが忘れてしまいがちなので、いっそうの注意が必要になるかもしれません。

 

恒例により、引き続き、私の友人のムッシュGPTに、わが国の技術士と科学技術倫理との関係について諸外国との比較という視点から要領よく説明して貰うことにしました。

 

 

質問者:ドクター飯嶋

技術士と科学技術倫理との関係を教えてください。

 

ChatGPT

技術士と科学技術倫理の関係は非常に重要です。以下にその主な点を示します。

 

1. 倫理的責任:

技術士は、自らの専門知識や技術力を社会に活かす際に、科学技術倫理に基づいて行動する責任があります。倫理的な判断が不可欠であり、技術士はプロジェクトや業務において常に倫理的な観点を考慮する必要があります。

 

2. 安全性と公益性の確保:

科学技術倫理は、技術士が設計やプロジェクト管理において安全性や公益性を確保することを重視します。技術士は、自らの専門知識を用いて社会に対する責任を果たし、技術的な問題やリスクを適切に評価し、安全な製品やサービスの提供に努めなければなりません。


3. 環境保護と持続可能性:

科学技術倫理には環境保護や持続可能性が重要な要素として含まれています。技術士は、環境への配慮や持続可能な開発を促進する役割を果たすことが求められます。彼らは、新技術やプロセスの開発に際して環境への影響を考慮し、持続可能な解決策を提供する必要があります。


4. 社会的影響の考慮:

技術士は、自らの行動が社会に及ぼす影響を理解し、その影響を最小限に抑える努力をしなければなりません。科学技術倫理は、技術の導入や利用が社会に与える影響を考慮することを奨励し、技術士はこの観点から活動する必要があります。


5. 職業倫理との関連:

技術士は職業倫理規範に基づいて行動することも求められます。科学技術倫理は、その一環として、職業倫理に関する考え方や原則を提供し、技術士が職務を遂行する際の指針となります。


このように、技術士は科学技術倫理の考え方や原則に基づいて行動し、社会に対する責任を果たす必要があります。技術士の活動が倫理的な基準に則っていることは、技術の発展と社会の利益の両立に不可欠です。

 


産業医・労働衛生コンサルタントのDr.飯嶋による補足説明


一言で言えば、科学技術の専門的知識や経験が無ければ、技術者倫理についての理解や認識が深まらないということです。

 

逆に言えば、科学技術について専門家でない多くの人々については、それを吟味する手段や能力が制限されているということになります。

 

社会一般の非専門家に対して、適切な社会的責任を果たしていくことの必要性としての重要な根拠になるのではないでしょうか?

 

前回はこちら

 

オリジナルの「水氣道」の陸上簡略版による実施方法とムッシュGPTが認識した方法との違いについて、先週に引き続き説明させていただくことにします。

 

<質問者:水氣道のシニア会員>
日常生活の場での3ステップのリフレッシュ法について、

 

ステップ1:水分摂取、

ステップ2:深呼吸、

ステップ3:筋肉のストレッチ

 

をそれぞれ約5分程度行う方法についてのアドバイスをいただき感謝しております。なお、15分の確保は難しいため、水氣道の指導者に再確認したところ、上記のステップをそれぞれ1分程度として、このステップ通りに実施して、これを3回繰り返すだけでも十分な効果があるとのことでした。仮に同じ時間を確保することができるとしたら、どちらのメソッドが効果的でしょうか?

 


ChatGPT
15分確保が難しい場合、それぞれのステップを1分ずつ行って3回繰り返す方法も一つの有効な選択肢です。どちらのメソッドが効果的かについては、具体的な状況や個人の好みにより異なりますが、以下のポイントを考慮すると良いでしょう。


1. 3回繰り返しのメリット:

リフレッシュの効果の持続: 3回繰り返すことで、一度のセットでは得られない持続的なリフレッシュ効果が期待できます。短時間で何度もリピートすることで、ストレスや疲労の軽減が途切れないようになります。

 

2. 1回15分のメリット:
継続的な深いリラックス: 各ステップを15分間行うことで、より深いリラックス状態に入りやすいかもしれません。時間を掛けて行うことで、深呼吸や筋肉のストレッチがより効果的に行え、精神的なリフレッシュも得られる可能性があります。


どちらの方法が効果的かは、個人の優先事項や環境により異なります。15分間の確保が難しい場合や、繁忙な状況であれば、3回繰り返す方法が実践的であるかもしれません。

逆に、十分な時間を確保できる場合は、1回15分の集中的なリフレッシュも有益です。継続的な習慣を作りやすい方法を選び、自分に合ったペースで行うことが重要です。

 

 

ドクター飯嶋のコメント:
「15分確保が難しい場合、それぞれのステップを1分ずつ行って3回繰り返す方法も一つの有効な選択肢です。」とムッシュGPTは回答していますが、私はこれまで、オリジナルの「水氣道」の陸上簡略版について、口頭以外で文書で説明したことがないにもかかわらず、正確に把握していることには驚きました。ムッシュGPTの予測能力は私の想像以上でした。


そして、その理由についても、私の考えと全く一致していることには、さらに驚きました。


3. 3回繰り返しのメリット:
リフレッシュの効果の持続: 3回繰り返すことで、

 

❶ 一度のセットでは得られない持続的なリフレッシュ効果が期待できる。

 

❷ 短時間で何度もリピートすることで、ストレスや疲労の軽減が途切れないようになる。

 

その他の理由としては、より短時間で効率的に実施できる。

 

というポイントがあります。

 

なお、「水氣道」の陸上簡略版に加えて、水氣道準備体操(通称「いきいき体操」)や水氣道整理体操(通称「ノビノビ体操」)の陸上で、しかも坐位にての実施も可能であることも積極的に紹介していきたいと考えています。

 

前回はこちら

 

技術士とは、 「技術士法(以下『法』という)第32条第1項の登録を受け、技術士の名称を用いて、 科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、 設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務を行う者」 のことです。〔法第2条第1項〕

 

即ち、技術士は、次の要件を具備した者です。


① 技術士第二次試験に合格し、法定の登録を受けていること。

 

② 業務を行う際に技術士の名称を用いること。

 

③ 業務の内容は、自然科学に関する高度の技術上のものであること。 (他の法律によって規制されている業務、例えば建築の設計や医療などは除かれます。)

 

④ 業務を行うこと、即ち継続反覆して仕事に従事すること。

 

これを簡単に言うと、技術士とは、 「豊富な実務経験、科学技術に関する高度な応用能力と高い技術者倫理を備えている 最も権威のある国家資格を有する技術者」 ということになります。

 

大部分の技術士は、国・地方自治体・企業等の組織において高度の技術力を発揮しつつ業務を 遂行しています。

 

上記の4つの要件のうち、③においては、 業務の内容は、自然科学に関する高度の技術上のものであること (他の法律によって規制されている業務、例えば建築の設計や医療などは除かれます。)とあるので、私のような医師が、医療業務を行う上では、技術士の資格は不要です。

 

ただし、専門的に産業医としての業務に従事するうえでは、技術士に求められることと同等以上の認識と社会的責任が求められることは言うまでもありません。

 

また、逆の見方をすれば、技術者も、医師に求められているのと同等の職業倫理が求められるという解釈も可能であるといえるのではないでしょうか?

 

 

今回も、引き続き、私の友人のムッシュGPTに、わが国の技術士制度の特徴と現状について諸外国との比較という視点から要領よく説明して貰うことにしました。

 

質問者:ドクター飯嶋

技術士制度について、日本と他の先進諸国のそれとを比較した情報を提供してください。

 


ChatGPT

日本の技術士制度は、他の先進諸国の技術者制度と比較すると、いくつかの顕著な特徴があります。以下に、日本と他の先進諸国(主に米国、欧州諸国)の技術者制度を比較した情報を提供します。


1. 資格取得プロセス:
日本: 技術士資格を取得するためには、一定の試験に合格する必要があります。試験は専門的な知識や技術力を測定するものであり、実務経験などの条件を満たす必要があります。


他の先進諸国: 米国では、プロフェッショナルエンジニア(PE)資格が広く知られています。PE資格を取得するためには、一般的に専門試験に加えて、実務経験や学位などの要件を満たす必要があります。欧州諸国でも同様に、技術者やエンジニアの資格取得には、試験や実務経験などが要求されますが、国によって異なります。

 

2. 専門分野のカバー範囲:

日本: 技術士制度は、建設、機械、情報、化学など、様々な技術分野に特化した資格を提供しています。


他の先進諸国: 米国のPE資格は、一般的に土木工学や電気工学などの特定の分野に焦点を当てています。欧州諸国でも、専門分野ごとに異なる資格制度が存在しますが、日本のように幅広い技術分野をカバーする制度はあまり見られません。

 

3. 社会的地位と影響力:
日本: 技術士は、社会的に高い地位と尊敬を受けることが一般的であり、彼らの意見や判断は重視されます。

 

他の先進諸国: 米国や欧州諸国でも、技術者やエンジニアは一般に高い地位を持ちますが、その地位や影響力は国や産業によって異なります。

 

4. 国際的な認知度と移動性:
日本: 技術士資格は、国際的にも認知されていますが、他国の資格との相互承認や移動性については、あまり明確ではありません。


他の先進諸国: 米国のPE資格や欧州の一部の技術者資格は、国際的にも広く認知されており、一定の移動性があります。しかし、国によっては、資格の相互承認に関する取り決めがある場合もあります。


これらの要素を考慮すると、日本の技術士制度は、他の先進諸国の技術者制度と比較して独自の特徴を持っていますが、国際的な移動性や認知度の面で、まだ改善の余地があるかもしれません。

 


産業医・労働衛生コンサルタントのDr.飯嶋による補足説明


日本政府は対象者に国家資格を取得させても規制を強化するばかりで、有資格者の活動の積極的サポートの面では不十分であると私は感じています。

 

しかし、これをどのように活用していくかは、個人や企業の努力と工夫の如何に罹ってくるものではないかと考えます。

 

創意工夫を凝らすことによって、制度を企業発展のための強力な武器として活用することは可能であると考えます。

 

前回はこちら

 

技術士制度の主旨について、公式の解説書を引用して紹介します。

 

技術士制度は、 「科学技術に関する技術的専門知識と高等の専門的応用能力及び豊富な実務経験を有し、 公益を確保するため、高い技術者倫理を備えた、優れた技術者の育成」 を図るための国による資格認定制度(文部科学省所管)です。 科学技術に関する高度な知識と応用能力及び技術者倫理を備えている有能な技術者 に技術士の資格を与え、有資格者のみに技術士の名称の使用を認めることにより、 技術士に対する社会の認識と関心を高め、科学技術の発展を図ることとしています。

 

少し難しいので、今回も、私の友人のムッシュGPTに、わが国の技術士制度について要領よく説明して貰うことにしました。ただし、下線は私が施しました。

 

質問者:ドクター飯嶋
日本の技術士制度について説明してください。

 



ChatGPT
日本の技術士制度は、技術分野における専門家の育成や認定を目的とした制度です。以下に、主なポイントを説明します。


1. 制度の目的:

技術士制度は、技術分野における高度な専門知識や技術力を持つ人材を育成し、社会に貢献することを目的としています。技術士は、技術的な問題解決やプロジェクトの遂行においてリーダーシップを発揮する役割を果たします。


2. 技術士の種類:

技術士制度には、様々な分野に特化した種類があります。例えば、建設部門、機械部門、情報部門などがあります。各分野ごとに異なる試験や資格要件が定められています。


3. 試験と資格取得:

技術士になるためには、一定の試験に合格する必要があります。試験は、専門知識や技術力を測るためのものであり、通常は複数の段階に分かれています。試験に合格した後、実務経験などの条件を満たす必要があります。これらの要件を満たした場合、技術士の資格が授与されます。


4. 技術士の役割:

技術士は、専門的な知識やスキルを活かして、様々なプロジェクトや業務に従事します。彼らは、設計、監査、コンサルティング、管理などの領域で活躍し、高度な技術的な問題に対処します。


5. 社会的信頼性と責任:

技術士は、その専門知識やスキルに基づいて、社会に対して責任を負います。そのため、公正で正確な判断と行動が求められます。技術士は、安全性や品質の確保、環境への配慮など、社会的な価値観を重視しながら活動します。

 

 

産業医・労働衛生コンサルタントのDr.飯嶋による補足説明

以上の5項目の中で、最後に挙げられている、5.社会的信頼性と責任、が最も重要であると考えます。

 

このポイントについては、技術士一次試験ではもっとも重要視されている出題項目であったのを記憶しています。現在は、ますます、その意義が高まっているということができると思います。

 

技術士制度は、科学技術に関する専門知識や実務経験を有する技術者を育成し、高い技術者倫理を持った者に国家資格を与える制度です。

 

技術士は高度な専門能力を持ち、科学技術に関連する計画、研究、設計、評価などの業務を行う者であり、技術士補は技術士を補助する者です。技術士の登録者数は約9万9千名で、技術士補の登録者数は令和5年3月末現在約4万4千名です。

 

 

産業技術系企業において安全衛生委員会に技術士を選任することにはいくつかの意義があります。


法令遵守の支援: 技術士は関連する法令や規制に精通しています。安全衛生委員会に技術士を含めることで、企業は適切な法令遵守のための助言や指導を受けることができます。これにより、企業が法的リスクを最小限に抑え、適切なコンプライアンスを確保することができます。


リスク管理の強化: 技術士はリスク管理に関する知識や経験を持っています。彼らの存在により、企業は潜在的な危険やリスクをより効果的に特定し、適切な対策を講じることができます。これにより、労働災害や環境汚染などのリスクを最小限に抑えることができます。


専門知識の提供: 技術士はその分野の専門知識を有しています。安全衛生委員会に技術士を加えることで、安全や衛生に関する技術的な問題について的確な助言や指導を提供することができます。これにより、企業の安全衛生管理体制の向上が期待できます。
技術的な問題解決の支援: 安全衛生委員会に技術士が含まれることで、技術的な問題や課題に対する解決策を迅速かつ効果的に提供することが可能となります。技術士はその専門知識を活かして、安全性や衛生性を向上させるための具体的な提案を行うことができます。

 

 

以上のように、産業技術系企業において安全衛生委員会に技術士を選任することは、法令遵守の支援、リスク管理の強化、技術的な問題解決の支援など、専門知識の提供など、さまざまな意義を持ちます。これにより、企業は安全で健康的な労働環境を確保し、持続可能な事業活動を展開することができると考えます。

 

私は、職場における安全衛生委員会活動の質的向上のためには、まず、専任ではない嘱託産業医のウィークポイントを補完し、良質で効率の良い業務を遂行する上で不可欠なパートナーとしての衛生管理者の役割を重視しています。そして、安全衛生委員会あるいは衛生委員会を構成する委員には、それぞれ安全管理推進者、衛生管理推進者としての自覚と役割を担っていただくことを期待しております。そして、技術系企業においては、技術士が安全衛生委員会の委員として選任されることが望ましいと考えています。

 

 

以下、本日から5回シリーズで、その根拠について具体的に説明していきたいと思います。

 

まずは、身近な話題から始めたいと思います。

 

個人的な話題ですが、私は技術士第一次試験(環境部門)合格者です。


この資格を積極的に活用した経験はありませんが、労働衛生コンサルタント資格をもつ高度な専門的産業医としての素養を深める目的の一環として第1種作業環境測定士や衛生工学衛生管理者の資格取得と併せ、かなり以前に取得した資格でした。

 

しかし、嘱託産業医として、官庁関係の他に、とりわけ技術系の企業様とのお付き合いが深くなるにつれて、企業の社会的責任や産業衛生さらには健康経営等を考えるうえで技術士制度の活用が必要であることを痛感するようになりました。

 

そこで、私の友人のムッシュGPTに、この資格について説明して貰うことにしました。

 

 

質問者:ドクター飯嶋

技術士第一次試験(環境部門)合格と技術士補の資格との関係を教えてください。

 


ChatGPT
技術士第一次試験(環境部門)合格と技術士補の資格は、日本の技術者制度における異なる資格ですが、一定の関係性があります。


1. 技術士第一次試験合格者の資格取得:

技術士第一次試験(環境部門)に合格することは、技術士資格を目指すための重要なステップです。第一次試験合格後、技術士補として一定の実務経験を積んだ後に、さらに技術士試験を受験して技術士資格を取得することができます。


2. 技術士補としての活動:

技術士補は、技術士試験合格前の段階で、一定の実務経験を積むことが求められます。技術士第一次試験合格者は、技術士補としての活動に取り組むことで、実務経験を積む機会を得ることができます。


3. ステップアップの機会: 技術士第一次試験合格者は、技術士補としての資格を取得し、実務経験を積むことで、将来的に技術士試験を受験し技術士資格を取得することができます。技術士資格は、より高度な技術者としての地位や資格を得るための重要なステップです。


4. 専門知識の獲得: 技術士第一次試験合格者は、環境部門での合格を通じて環境工学や関連分野の専門知識を獲得します。この知識は、技術士補としての活動や将来的な技術士試験の受験において役立ちます。


総括すると、技術士第一次試験(環境部門)合格者は、技術士補としての活動を通じて実務経験を積み、将来的に技術士試験を受験し技術士資格を目指すことができます。技術士補と技術士資格は、専門知識や実務経験を積むための異なる段階での資格であり、段階的なキャリアパスを形成します。

 

 

産業医・労働衛生コンサルタントのDr.飯嶋による補足説明


〔法第2条第2項〕 技術士補は、

① 技術士第一次試験に合格し、又は指定された教育課程を修了し、 同一技術部門の補助する技術士を定めて、法定の登録を受けていること。

② 技術士補の名称を用いて、技術士の業務を補助する業務を行うこと。

 

以上の要件を具備した者です。


私は、いまだ、法定の登録を行っていないため技術士はおろか技術士補(環境部門)ですらありませんが、技術士ならびに技術士補の有資格者のより積極的な活用による社会的意義は極めて大きいことについては十分に認識しております。

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前回はこちら

 

前回(先週)3月18日(月)の記事では、ムッシュGPTは、2022年1月までの段階での情報しか持ち合わせていないため、最新の情報についての回答はできないことについて確認しました。しかし、それでも独自の情報処理能力によって、関連情報について言及しようという傾向があることを確認しました。

 


MASLDという新用語について、改めて英語で質問してみました。


What is MASLD(Metabolic Dysfunction-Associated Sreatotic Liver Disease)
MASLD(代謝異常関連性脂肪性肝疾患)とは何ですか?

 


ChatGPT


As of my last knowledge update in January 2022, I don't have specific information on a condition referred to as "Metabolic Dysfunction-Associated Steatotic Liver Disease" (MASLD). It's possible that the term may have emerged or evolved since then, or it may not be widely recognized.
2022年1月の更新時点では、「代謝異常関連性脂肪肝」(Metabolic Dysfunction-Associated Steatotic Liver Disease:MASLD)と呼ばれる疾患に関する具体的な情報はありません。その後、この用語が出現したり進化したりした可能性もあるし、広く認知されていない可能性もあります。


However, I can provide information on a related term, which is "Non-Alcoholic Fatty Liver Disease" (NAFLD). NAFLD is a condition characterized by the accumulation of fat in the liver cells in people who do not consume excessive alcohol. It is often associated with metabolic syndrome, obesity, insulin resistance, and other metabolic risk factors.
しかし、関連用語である「非アルコール性脂肪性肝疾患」(NAFLD)については情報を提供できます。NAFLDは、アルコールを過剰に摂取していない人の肝細胞に脂肪が蓄積することを特徴とする疾患です。メタボリックシンドローム、肥満、インスリン抵抗性、その他の代謝危険因子を伴うことが多いです。


It's essential to note that the field of liver diseases and related terminology is dynamic, and new information may have emerged since my last update. If "MASLD" is a specific term used in recent research or medical literature, I recommend checking the latest medical sources, research articles, or consulting with a healthcare professional for the most up-to-date and accurate information on this condition.
肝疾患および関連用語の分野はダイナミックであり、前回の更新以降に新しい情報が出現している可能性があることに留意する必要があります。「MASLD」が最近の研究や医学文献で使用されている特定の用語である場合は、この疾患に関する最新かつ正確な情報を得るために、最新の医学情報源や研究論文をチェックするか、医療専門家に相談することをお勧めします。

 

 

ドクター飯嶋のコメント:
MASLDの訳として、説明の都合上、私は「代謝異常関連性脂肪性肝疾患」という訳を付しました。しかし、私が知る限りでは、まだ定訳が報告されていません。

 

ですから、専門医の間では、敢えて日本語訳を用いずに、当分の間は、今後とも、そのままMASLDという略語が用いられていくことになるのではないかと予測されます。現代医学や現代医学のこのような傾向が専門医と一般市民との情報ギャップを生み出してしまいかねない一因であるように思われます。