企業の衛生委員会における産業医の「衛生講話」⑩

 

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企業の衛生委員会における産業医の「衛生講話」

 

第9回:各論④(労働衛生)

 

この章では、労働者の生命を衛るための基本的な方略を学びます。
そして、まずは、労働衛生管理とは何かということ、ついで、これの基本となる以下の3領域の管理を三管理を学びます。

 

1)労働衛生管理の目的と原則
労働衛生管理は、危険・有害要因の除去や低減、健康障害防止、健康増進、快適な職場の形成を目的にしています。

 

① 作業管理

 腰痛予防対策
腰痛予防対策については、厚生労働省より、
「職場における腰痛予防対策指針」が定められています。

 

 

➁ 作業環境管理

 

 事務室等の作業環境改善
事務室等の作業環境改善では、事務室における必要換気量
を算出して換気を行います。

 

 受動喫煙防止対策
受動喫煙防止対策については、厚生労働省により、
「職場における受動喫煙防止のためのガイドライン」
が定められています。

 

 

③ 健康管理

 

 健康の保持増進対策
健康の保持増進対策には、健康測定と、それに基づく運動指導、メンタルヘルスケア、栄養指導、保健指導等があります。

 

 食中毒による健康障害
食中毒は、大別して、細菌性食中毒、ウイルス性食中毒、
自然毒食中毒、および化学性食中毒に分類されます。
です。

 

 

2)労働衛生管理の実践

④ 労働衛生管理統計

労働衛生管理統計は、記録や指標を客観的、統一的、継続的に
分析・評価することで、問題点を明確にします。

 

 

⑤ 作業環境要素

 

 温熱環境
温熱環境とは、温度感覚を左右する環境のことをいいます。

 

 視環境
視環境とは、人間の視覚に関わる物理的環境のことです。

 

 情報機器作業時の労働衛生管理
情報機器作業における労働衛生管理については、
厚生労働省よりガイドライン(作業指針)が
定められています

 

 

⑥ 職業性疾病

 

 

⑦ 救急処置

 

 一次救命処置
心肺蘇生法は、心肺停止状態の傷病者に対し、
胸骨圧迫と人工呼吸によって、
心臓と呼吸の働きを助ける方法です。

 

 出血・止血
出血の種類によって、止血方法は異なります。

 

 骨折・脱臼
骨折とは、骨組織の連続性が絶たれた状態です。
脱臼とは、関節を構成する関節面の接触が完全に失われた状態です。

 

 熱傷(火傷)・凍傷
熱傷(火傷)とは、熱による生体の組織障害です。
凍傷とは、低温が原因で生じる皮膚や皮下組織の障害です。

 

 脳血管疾患・虚血性心疾患
脳血管疾患は、脳の血管が障害を受けることによって生じます。
虚血性心疾患は、心筋に十分な血液が行きわたらないために起こります。

 

6月3日PDF