故郷(茨城)探訪

 

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「知られざる茨城の名湯・秘境」シリーズ


第二弾:常磐うぐいす谷温泉 竹の葉(北茨城市)その2

 

<登録機関と登録番号 財団法人 茨城県薬剤師会公衆衛生検査センター 茨城県登録第1号>

(温泉分析 平成24年2月14日)

 

温泉分析書(鉱泉分析法指針による分析)は、地元の薬剤師会の検査センターの分析によって作成されることがあります。この温泉では「温泉の成分と使用説明」として浴室の手前の脱衣室の壁面に掲示されていました。

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第一弾の友の湯温泉で掲示されていた<登録分析機関の名称及び登録番号 一般財団法人 茨城県薬剤師会検査センター 茨城県登録第1号>(分析終了年月日 令和元年10月7日)という表記とは細かい点で微妙に異なっています。

 

友の湯温泉の分析書の方が新しく、かつ詳細であることが分かります。友の湯温泉に関する記事で、「フィールド活動の第一弾の「友の湯」(源泉名)は、偶然にも茨城県登録第1号でした。」と書きましたが、どうやらこれは誤りであったことが判明しました。

 

茨城県登録第1号とは、友の湯温泉のみならず常磐うぐいす谷温泉でも記載されていました。つまり、温泉に対してではなく、検査登録機関に対しての登録番号であったことが確認できましたので、ここで訂正しておきたいと思います。

 

したがいまして、茨城県登録第1号の分析機関である財団法人茨城県薬剤師会公衆衛生検査センターは、いずれかの時点で、一般財団法人茨城県薬剤師会検査センターに名称が変更されたようです。念のため、公式サイトを検索してみたところ、平成25年4月1日に改名されたことを確認することができました。
 

 

ここで、興味深いことを知ることができました。温泉分析には少なくとも2つの方法があるということです。

 

当該オフィシャルサイトによれば、温泉小分析と温泉中分析について記載されています。

 

前者は試料持ち込みによる分析で、医学的に例えれば試験管実験あるいは郵送検査であり、後者は現地採水による分析で、直に往診しての診察をして、検体(血液や尿)を採取することに対応しているというイメージです。
 

 

第一弾の友の湯温泉は温泉中分析、第二弾のうぐいす谷温泉竹の葉は温泉小分析であったのではないかと推定されます。

 

 

<温泉水>

当センターは平成14年5月2日に温泉分析登録機関(登録番号:茨城県登録第1号)となり県内及び近県の温泉分析の依頼も受けて実施しています。

 

温泉の成分分析等の掲示に必要な分析の他、温泉に該当する可能性があるか否かのスクーリング的な検査や飲泉のための細菌等の衛生検査も行っておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

 

 

<温泉分析のご案内>

温泉分析の流れ

 

お問い合わせ→分析内容等の確認、相談→①及び②→試験室における検査→検査結果の整理・評価→成績書(分析書)の作成・確認→成績書の発送   

 

① 持込みの場合(温泉小分析)
→採水方法の説明、容器貸出
→ご依頼者様による採水
→持参又は宅急便等による持込

 

② 現地採水の場合(温泉中分析)
→採水日程の調整
→現地出張(現地調査、試験、採水)

 

1. 温泉の登録等の申請に使用するために行う温泉分析(温泉中分析)は必ず、当センターより現地に出向き採水及泉温、湧出量、試験室へ持ち帰るまでに変化してしまう可能性のある成分の測定、現地処理を行います。

 

2. 温泉分析の成績書がご依頼者に届くまで、おおよそ2~3週間程必要ですが、状況にもよりますが、これより日数を要する場合もあります。また、成績書を短期間でご希望の方はご相談下さい。(場合によってはご希望に添えないこともあります。)