故郷(茨城)探訪:茨城に人気がない理由(その2)


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他県に比べ有力な観光地が少ない⁉

 

茨城県が雄大な自然景観を持っていないのは、土地が平坦で、山の高さが低く、海岸線の形状が単調なためです。

 

火山が少ないため温泉も豊かでなく、山の標高が低い一方で、平地がどこまでも続きます。そのため、山の裾野が海岸線に落ち込んでできあがるような美しい海岸線を作ることができません。

 

その例外が、福島県に接する五浦海岸です。10年前の東日本大地震がもたらした津波の影響で、岡倉天心が建立した六角堂が土台部分を残してすべて波にさらわれた、という報道を知って以来、随分気にはなっていました。

 

そこで10月22日(金)に福島県双葉の減容化施設の定期訪問の翌日に五浦を尋ねてみることにしました。

私の五浦訪問は、それが2度目で、初回は、小学校6年生の遠足だったと記憶しています。ちょうど半世を隔てて再訪した五浦は、記憶していた以上に美しい風景でした。

 

茨城県に人々を運ぶのは、常磐線の特急ひたちやときわ号です。

 

しかし、その車窓は、水戸まで海はほとんど見えず、平地の山林や田園や畑が広がるばかりです。