臨床産業医オフィス

 

前回はこちら



<高円寺南労働衛生コンサルタント事務所>

産業医・労働衛生コンサルタント・第一種作業環境測定士・衛生工学衛生管理者

飯嶋正広

 

 

今回の相談:ストレスチェックでの質問項目は、主としてどのようなことをチェックすることが目的なのでしょうか?不安に感じている従業員にはどのように説明したらよいでしょうか?

 

 

ストレスチェックと面接指導の実施に係る流れ(厚生労働省)その3
<ストレスチェックの目的について>

 

ストレスチェックは、「職業性ストレス簡易調査票」を用いて実施することが推奨されています。この調査票は57項目からなっています。必須の領域が3つあり、具体的には

 

1)「仕事のストレス要因」、

2)「心身のストレス反応」、

3)「周囲のサポート」

 

に関する項目が主体です。

 

 

このうち、1)「仕事のストレス要因」、と3)「周囲のサポート」の判定は、点数化して評価することができます。しかも、以下の4つの側面ごとの点数で評価することができます。

 

❶ 仕事の量的負担

❷ 仕事のコントロール度

❸ 上司の支援

❹ 同僚の支援

 

これらの結果は職場ストレス判定図として表すことができ、従業員へのフィードバックに役立ちます。

 

また、職域・職場ごとに分析して、グループワークなどを開催し、改善の方策について職場で話し合っていただくことで効果的に活用できます。

 

職場環境改善のためのヒント集」など、厚生労働省のホームページからダウンロードして利用可能なツールが活用されています。