からだの健康(心身医学):新型コロナワクチン接種による副反応(スウェーデン厚生省・国勢調査局)No2

 

前回はこちら

 

 

Användningen av Modernas vaccin mot covid-19 pausas för alla som är födda 1991 och senare

 

1991年以降に生まれたすべての人を対象に、モデルナ社のCovid-19ワクチンの使用を中止する

 


<先週からの続き>

 

Data pekar mot en ökad förekomst också i samband med vaccination mot covid-19, främst hos ungdomar och unga vuxna och främst hos pojkar och män. För den enskilda individen är risken att drabbas väldigt liten, det är en mycket sällsynt biverkan.

 

データによると、主に青年と若年成人、そしてほとんどが少年と男性で、covid-19ワクチンの接種に伴う発生率の増加も指摘されています。本人にとっては、影響を受けるリスクは非常に低く、非常に稀な副作用です。

 

 

<コメント❸>

この段落では、前段落とは対照的に、副反応が発生するのは、ほとんどが少年と男性である、と限定付けを行い、絞り込みを示したうえで、最後に「本人にとっては、影響を受けるリスクは非常に低く、非常に稀な副作用です。」と締めくくるという表現レトリックを採用しています。

 

しかし、これはとても不思議な論理です。読み手本人が、少年や男性に該当しない、という前提でのメッセージになっています。読み手が少年もしくは男性に該当するならば、前段落までのデータを踏まえるならば、「影響を受けるリスクは非常に低く、非常に稀な副作用です。」という結論には至らないはずです。

 

 

Nya preliminära analyser från svenska och nordiska datakällor pekar mot att sambandet framförallt är tydligt när det gäller Modernas vaccin Spikevax, i synnerhet efter den andra dosen. Riskökningen ses inom fyra veckor efter vaccinationstillfället, främst inom de två första veckorna.

 

スウェーデンと北欧のデータソースから得られた新たな予備的分析によると、モデルナ社のSpikevaxワクチンでは、特に2回目の接種後にその関係が明らかになっています。リスクの増加は、ワクチン接種後4週間以内、主に最初の2週間以内に見られます。

 

<コメント❹>

この段落は、とても示唆に富んだ内容が示されています。信頼に足るデータ分析の結果、ワクチン接種による「リスクの増加」は直後に限定されるのではなく、「主に最初の2週間以内」ですが、「ワクチン接種後4週間以内」であってもみられるということです。

 

ワクチン接種による副反応や死亡例について、従来のように「直接の因果関係は証明できない」との見解のみで事足れり、とすることは甚だ誠意に欠ける無責任な態度だということを示す情報だと思います。

 

 

 

Folkhälsomyndigheten har beslutat att rekommendera paus för all användning av Spikevax till personer födda 1991 och senare. Till dessa åldersgrupper rekommenderas i stället vaccinet Comirnaty från Pfizer/Biontech. Beslutet gäller fram till den 1 december 2021. Folkhälsomyndigheten återkommer med besked om rekommendation efter detta datum.

 

公衆衛生局は、1991年以降に生まれた人を対象に、スパイクバックスのすべての使用を中断するよう勧告することを決定しました。これらの年齢層には、代わりにファイザー/ビオンテック社のワクチンである「コミナティ」が推奨されています。この決定は2021年12月1日まで有効で、それ以降は公衆衛生局からさらなる情報が提供されます。

 

<コメント❺>

スウェーデンの公衆衛生局の勧告は、12月1日までという時限的なものです。ここで注意すべきなのは、12月1日以降は、<この勧告が解除される可能性がある>ということを示唆するものであると単純に解釈すべきではないということです。

 

常に最悪の事態を考える立場であるならば、12月1日以降は、<モデルナ社のスパイクバックスの中断継続のみならず、ファイザー/ビオンテック社のコミナティ推奨も取りやめる>という新たな勧告もありうるということを想起できなくてはならない、ということだと思います。

 

 

– Vi följer läget noga och agerar snabbt för att vaccinationerna mot covid-19 hela tiden ska vara så säkra som möjligt och samtidigt ge effektivt skydd mot covid-19, säger Anders Tegnell, avdelningschef och statsepidemiolog på Folkhälsomyndigheten.

 

- 公衆衛生局の部長兼国家疫学の専門家であるAnders Tegnell氏は、「我々は状況を注意深く監視し、covid-19に対する予防接種が常に可能な限り安全であり、同時にcovid-19に対する効果的な保護を提供するために迅速に行動している。」と述べています。

 

<コメント❻>

Anders Tegnell氏の発言通りであることを祈ります。