『聖楽院』便り

10月8日(金)

 

先週の金曜日は、台風のためレッスン中止となりました。ピアニストと私の都合により、10月の稽古日は、8日と15日のみです。1回50分の稽古の大切さを感じます。新型コロナ禍以前は週に4回の稽古と、水曜夜のミニコンサートを行っていました。今から考えれば、稽古の量だけはプロ並みにこなしていたことが不思議な気がします。

 

今後は、極めて限られた稽古機会になるため、稽古の量(時間・曲数)よりも質(選曲・創意工夫)が必要になります。無駄や重複を省くというのも一法かもしれません。

 

そこで、来年は声楽コンクールにチャレンジすることにして、その課題曲に焦点を当てた稽古計画を立案しようと考えています。

 

また、歌唱言語のレパートリーについては、定番のイタリア語、ドイツ語、フランス語に加え、スペイン語歌曲、ロシア歌劇のアリアなどに拡張するものの、コンサート演奏用として1~2曲に限定して稽古を続けることにしました。

 

スペイン語歌曲は、新型コロナ禍が発生する前の年、2019年3月にウィーンにてテノールPablo Cameselle先生から紹介していただいた2曲を大切に稽古したいと思います。

 

 

Canción Al Árbol Del Olvido(物忘れの木の歌)
作曲:A.Ginastera <作詞:フェルナン・シルバ・バルデス>

 

Rolando Villazónが歌っている音源を見つけました。ビラゾンといえば、私がウィーンの国立歌劇場ではじめて観劇したオペラ「愛の妙薬」の主役として好演したのを覚えています。

 

 

 Ja Me Voy A Retirar...(もう引退するつもりだ…)
作曲:C.Guastavino(1912-2000)<作詞:レオン・ヴェナロス>

 

Francisco Corujoというテノールが歌う音源があります。
私自身の稽古の成果も、年内に公開したいと思います。