日本心療内科学会の「登録指導医」資格が更新審査

 

日本心療内科学会登録指導医更新審査の結果、更新が認定されました。

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認定証も届きましたが、それが何を意味するものであって、どのような意義があるのか、これまであまり考えることはありませんでした。

 

しかし、認定証は、公に認知していただくためのものですから、少なくとも、その意味を広く知っていただくことが必要となります。

 

数ある専門医資格の中でも「広告可能な専門医」の数は限られています。

 

私は、「広告」という表現には戸惑いを感じていましたが、

 

世間様に広く理解していただくように努めることも専門医の大切な責務の一つであることに気が付きました。

 

 

認定証の認定番号は011です。

 

 

背番号11の指導医といえば、本来であれば私のような個人開業医ではなく医学部の教授にこそ相応しいナンバーです。

 

それに相応しい働きを私が成し得ているのか、と問われれば、赤面する他ありません。

 

しかし、令和の時代を迎えて、心療内科医は実業界のニーズに大いに答えなくてはならなくなってきました。

 

その一つが企業というフィールドであり、「産業医」という役割です。

 

働き方改革の中で、労働者の体と心の総合的な管理が求められ、「健康経営」にも積極的な関与をしていくようになりました。

 

家庭というコミュニティーだけでなく企業という組織の活性化をはかることで、国民の幸福と日本社会の繁栄に貢献していくことも積極的に考えていきたいところです。

 

そこで、心療内科医とは?心療内科「登録指導医」とはどのような心療内科専門医なのか?

 

原点に立ち戻ってみる必要があると考えました。

 

下は日本心療内科学会のオフィシャルサイトの写しです。(画像クリックで拡大します)

 

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なお、今回の更新で改めて興味深く思われたのは、以下の規定です。

 

75歳以上の登録指導医で、更新の医師がある方には、更新に必要な研修実績を義務付けない。(登録医制度施行細則の申し合わせ事項4より)

 

この資格を更新するためには、過去5年間に別に定める基準により50単位を有することが必要です。

 

私は、このあと2回(66歳、71歳)更新後は研修実績がなくとも76歳での資格更新が可能になる見込みです。

 

しかし、私が敬愛する1935年に御生まれの末松弘行先生(東大心療内科名誉教授)は、今もなお現役で精進を続けていらっしゃいます。

 

末松先生は、私が心療内科の研修開始時に相談にのってくださった恩師です。

 

その後も、心療内科医の鑑として敬愛を続けております。

 

ですから、私も健康に留意し、心療内科医を続ける限り生涯研修を志したいと思います。