日本感染症学会が提言 No6「英国変異株で感染力上昇も、トジナメランの有効性に大きな影響なし」

 

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コロナワクチン「新たな重篤な副反応なし」

との発表だが・・・

 

 

日本国内においても、英国、南アフリカ、ブラジルで検出されたものと同じ型のSARS-CoV-2変異株への感染例が報告されており、ワクチンの変異株に対する有効性に懸念が指摘されています。

 

第2版では、英国変異株N501Y変異を持つ英国変異株(B.1.1.7系統、VOC202012/01)によって、「感染力(伝播力)が36%から75%に上昇すると推定されている」としつつ、ファイザー社のワクチンであるトジナメランに関しては「ワクチンで誘導される抗体による中和作用には若干の減少が見られるが、ワクチンの有効性に大きな影響はないとされる」とした。

 

一方、南アフリカの変異株(B.1.35系統、VOC202012/02) とブラジルの変異株(B.1.1.28 系統、P.1)で見られるE484K変異のワクチンの有効性への影響については、「COVID-19回復期抗体の中和作用から回避する変異であることが報告されており、ワクチンの有効性に影響が出ることが懸念されている。実際、トジナメラン2回接種後に誘導される抗体の中和活性は、E484K変異を持つSARS‐CoV-2では幾何平均で3.4分の1に低下することが報告されている」と懸念を示した。

 

前述の変異株以外にも、2月12日時点で、国内では起源国が不明なE484K変異を有する新たなB.1.1.316系統の株が空港検疫で2件、関東全域の91件から検出されていると報告しました。「今後の感染拡大に注意するとともに、ワクチンの有効性の監視が重要」と注意を喚起しました。