コロナワクチン「新たな重篤な副反応なし」
との発表だが・・・
今年2月19日に米国でファイザー社のワクチンのトジナメランの1回目、2回目、モデルナ社のワクチンmRNA-1273の1回目の安全性調査の結果が発表されています。それを受けて日本感染症学会は「COVID-19ワクチンに関する提言(第2版)」ではこのデータついても紹介しました。
それによると、両ワクチンは観察期間中に約138万回接種され、受動的なサーベイランスシステムであるVAERSに6,994例の副反応報告がありました。このうち頻度の高い副反応は、頭痛22.4%、 倦怠感16.5%、めまい16.5%、悪寒14.9%、嘔気14.8%。重篤な副反応が9.2%に見られ、死亡が1.6%報告されました。死亡例は高齢者施設の接種者に多く見られたが、ワクチンとの明らかな関連が認められた事例はなかったとの見解です。なお、ファイザー社のワクチンであるトジナメランでは2回目の接種で副反応の頻度が高いことが指摘されました。
さらに、接種者が標的とした病原体による病気を発症した場合に、非接種者よりも症状が増悪するワクチン関連疾患増悪(VAED)という現象にも注意が必要としました。しかしながら、これに関してはワクチンによる直接的な副反応とはいえないと説明しています。なおCOVID-19と同様にコロナウイルスが原因であるSARS(重症急性呼吸器症候群)やMERS(中東呼吸器症候群)のワクチンの動物実験でも、一部にVAEDを示す結果が認められています。
第2版では、「SARS-CoV-2ワクチンの動物実験や臨床試験では、これまでVAEDを示唆する証拠は報告されていない」としつつも、「将来的に注意深い観察が必要」と指摘しました。なお、トジナメランをアカゲザルに2回接種しSARS-CoV-2に曝露させた実験では、接種群ではVAEDは出現せず、VAEDやワクチンによって誘導された抗体を介し感染が増強する抗体依存性増強(ADE)に関連するとされるTh2優位型の免疫誘導も見られなかったとしました。
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