日本感染症学会が提言 No4「75歳以上の高齢者、基礎疾患がある人での有効性は検討課題」

 

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コロナワクチン「新たな重篤な副反応なし」

との発表だが・・・

 

 

日本で導入が見込まれている複数のワクチン特徴はそれぞれ異なっています。例えばファイザー、モデルナが開発を手がけるのはmRNAワクチン、これに対してAZ、J&Jが開発中のものはウイルスベクターワクチンです。

 

提言では、ファイザー、モデルナ、AZが開発中の3種類のワクチンの高齢者に対する有効性について、75歳を超える高齢者に対しては臨床試験での評価対象者数が不十分などの理由から「今後の検討課題」との見方を提示しています。

 

また、基礎疾患がある人に関して、いずれのワクチンの臨床試験でも患者の割合が20%台に過ぎません。そのため「評価は十分でなく今後の検討が必要」との見解を示しました。

 

さらに、国内での臨床試験の結果が重要だが、国内のCOVID-19罹患率は海外に比べて低いため、評価にはかなりの時間を要する」としました。

 

いずれワクチンの臨床試験でも被験者は白色人種が大半を占め、アジア系の割合は4.2%、4.3%、2.6%と少数だったとし、「有効性に人種差が影響する可能性も想定されます。