産業医になるには
産業医の要件
産業医となるための要件としては、
医師であることに加え、
労働者の健康管理等を行うのに必要な医学に関する知識について厚生労働省令で定める要件を備えた者
でなければならない(労働安全衛生法第13条第2項)とされています。
具体的には、以下のとおり規定されています(労働安全衛生規則第14条第2項)。
1. 労働者の健康管理等を行うのに必要な医学に関する知識についての研修(※)であって厚生労働大臣が指定する者(法人に限る。)が行うものを修了した者
(※)現在、①日本医師会の産業医学基礎研修、② 産業医科大学の産業医学基本講座がこれに該当します。
2. 産業医の養成等を行うことを目的とする医学の正規の課程を設置している産業医科大学その他の大学であってその大学が定める実習を履修したもの
3. 労働衛生コンサルタント試験に合格した者で、その試験の区分が保健衛生であるもの
4. 学校教育法による大学において労働衛生に関する科目を担当する教授、准教授又は講師の職にあり、又はあった者
5. その他厚生労働大臣が定める者(現在、定められている者はありません。)
私の場合は、自治医科大学の講習会に出席して日本医師会認定産業医資格(第0302388号)を2004年1月26日に取得し、その後、国家試験に合格して2007年6月15日に労働衛生コンサルタント(区分:保健衛生)登録証を得ています。
以下の情報は、産業医科大学の公式サイトから引用したものですが、改めて読んでみると杉並国際クリニックや「水氣道」の理念・目的に重なるところが少なくないことに気づかされます。
産業医科大学の理念・目的
産業医科大学は、教育基本法(平成18年法律第120号)及び学校教育法(昭和22年法律第26号)に基づき、医学及び看護学その他の医療保健技術に関する学問の教育及び研究を行い、労働環境と健康に関する分野におけるこれらの学問の振興と人材の育成に寄与することを目的及び使命としています。
産業医科大学の教育研究上の理念、三つのポリシー
教育研究上の目的
働く人々の健康と環境に医学の眼でアプローチする産業医は、産業の発展と活性化を支える意味からも、21世紀において極めて重要な役割を担っています。医学部では、医学を産業社会の中でより深く、より広い視野から考えることのできる人間性豊かな産業医を養成します。
ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)
医学部医学科では、「医学及び看護学その他の医療保健技術に関する学問の教育及び研究を行い、労働環境と健康に関する分野におけるこれらの学問の振興と人材の育成に寄与する」という本学の目的及び使命を理解し、本学が規定する修業年限以上の在学のもと、医師として必要な知識・技能・態度を修得するとともに、次に示す豊かな人間性と倫理性、科学的能力を備え、産業医学分野の研究及び産業保健の実務において中心的かつ指導的役割を担う資質と能力を身につけ、卒業に必要な時間数を修得し、その修了の認定を受け、かつ、総合試験及びPost-CC OSCEに合格した者に卒業の認定を行い、学士(医学)の学位を授与します。
1. 人間性・医療倫理・プロフェッショナリズム
医師としてふさわしい豊かな人間性を身につけるとともに、その職責を自覚し、倫理観・使命感・責任感を持って、社会に貢献することができる。
2. 医学的知識・技能
医師としての業務を行うために必要な基礎医学・社会医学・臨床医学に関する基本的知識と技能を修得し、疾病の予防、診断と治療、研究に活用することができる。
3. 産業医学的知識・技能
産業医学の使命及び産業保健の意義を理解し、産業医学の研究及び産業保健の実務において中心的かつ指導的役割を担う医師としての必要な専門的知識と技能を修得し、実践することができる。
4. 患者及び働く人への適切な対応能力
医師としての信頼を得られる思考と態度を身につけ、患者及び働く人の尊厳・意思を尊重して相互理解と信頼のもとに適切な対応ができる。また、治療と職業生活の両立支援に関する専門的知識を修得し、疾病の予防、診断、治療及び社会復帰に関して適切かつ総合的に判断することができる。
5. 科学的探究心・問題解決能力
医学及び産業医学における研究の意義を理解し、科学的な観察力・思考力・表現力を修得し、生涯にわたり自己研鑽を続ける意欲を持ち、自ら問題を解決することができる。
6. コミュニケーション能力
患者、働く人及びそれらに関わる人たちと良好な人間関係を築き、適切な情報交換共有、説明伝達を行うことができる。また、多職種の医療チーム内で信頼関係を築き、チームの一員として行動することができる。
7. 国際保健
国際的な視野を持ち、将来、産業医学分野における国際保健に貢献することができる。
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